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松田優作クロニクル
YUSAKU MATSUDA CHRONICLE
【著者】山口猛 ほか【出版社】キネマ旬報【ページ数】362ページ【発行年】1998
【読後感】
"クロニクル"という英語はCDでも使用されたが意味は「年代記、歴史、物語」というようなものだ。本書はクロニクルと言うよりは痒いところにも手が届いた月並みな表現だが「優作バイブル」とでも呼べるのではないだろうか。
企画が山口氏ということは彼にしても今までの著書では表現し切れていない優作があると常々感じていたのだろう。内容に関しては帯に短し襷に長しだった今までの優作本の足りなかったところを補って余りある程充実している。
特に第一章「われらが優作を語る」では森田芳光、角川春樹、渡哲也、原田芳雄、吉永小百合、桃井かおり、竹中直人など彼に縁のある人物が綺羅星のごとく熱いメッセージを残している。
これらはもの凄く読み応え満点だ!他には「芸能界の優作フリークへのアンケート」「徹子の部屋」「丸山昇一へのインタビュー」など盛り沢山でとても書き切れない。各種データ関係もほぼ完璧に近い。「映画」「テレビ」「ライブスケジュール」「CF」「舞台」などなど。
これらも単なるデータの集積に終わっていない。それらには全てコメントなどが施されている。ただ惜しむらくはこの素晴らしいバイブルをぶち壊してしまった一文があった。それを見せしめのために掲載する。
「大多数の優作ファンは俳優を職業にしているわけではないので、映画を作ったり、芝居をしたりということができないとしても、彼の頑張りのスピリットは受け継ぐことは出来るだろう。学校や仕事場など、それぞれの立場での頑張りを捨てないこと。
そのためのエネルギーを優作のアルバムからキャッチできることは、優作ファンだけの特権ではないだろうか?だから、いつも心に優作を・・・・・・。」何だこの陳腐な結論付けは!これはこのコメントの作者の勇み足としか思えない。てめえが何を優作のことで「みんな頑張ろうよ!」的な文章を書かなければいけないんだ!!関係ないだろう。
個人個人で優作を楽しんでもらえばいいんであって「HAND IN HAND」みたいな表現はまったく必要なし。この一文で折角の素晴らしいバイブルをぶち壊したことを貴方は知らないだろう・・・。