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黒岩頼介(渡哲也)
城西署捜査課の実質的現場責任者・通称「クロ」。
凶悪な犯人を検挙するためなら上司に反抗することも拒まない。自己の信念を決して曲げない極めて正義感の強い男。独身で妹の恵子とアパートで二人暮らし。32歳。
群馬県長野原高校出身。柔道5段、空手3段、逮捕術1級。高校卒業後、父親の死と同時に、妹・恵子を連れて上京。刑事の歩むべき道を黙々と歩き続けて10年。
この3月部長刑事になったばかり。その間に妹を高校に通わせた。彼は、刑事という仕事に理想を抱いているわけではない。それどころか時々刑事という仕事に嫌気が差す。しかしあらゆる仕事というものはそういうものだと知っている4、5年前から悩むことを止めた。
事件が起こると彼の目つきは鋭さを増し、彼の頭脳は計算機に変わり、彼の体は一個の"マシン"になる。犯人を追う彼の中には現代の青年が共通して持つ憂鬱さや、シラケはない。そんな彼を人は非情な男と言う。