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22. 最後の戦場
【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、小山田宗徳、高品格、白川望美、美田麻紗子、根上淳、伊佐山ひろ子、笹木俊志、石川敏、小寺大介、池田勝、林孝一、丘みつ子、石原裕次郎【監督】村川透【脚本】柏原寛司【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三
【あらすじ&徳のかましギャグ】
パトカーを降りる黒岩の前には「プロの仕業」と思われる死体が横たわっていた。被害者は木島タケシという男で背後から心臓を一突きで殺されていた。彼は東日工業所の旋盤工であったが六ヶ月前に起きた帝国金融500万円強奪事件で指紋が確認されていた。
黒岩軍団は直ぐに木島の交友関係を洗う。丸山の聞き込みで彼が当夜「鳥正」という焼鳥屋で岡部という老人に会っていた事を突き止める。黒岩は捜査を続行させようとする丸山に「休んだらどうか」と忠告するが彼はこれを断る。
その足で丸山は直ぐに岡部印刷所に向かう。そこの社長である岡部完爾(根上淳)は当日、5年振りに木島に会ったことは認めた。19:00から飲み屋を3軒はしごし、22:00頃に帰宅したと言う。丸山と徳吉は部屋の中にある戦時中の数々の物品に目を見張る。
岡部は第二次世界大戦中にビルマ33師団に属した職業軍人の生き残りであった。丸山は彼に対しては刑事をずっと続けてきて、2年後に定年を迎える上等兵止まりであった人生の感傷があった。この事から丸山は黒岩に「カンの捜査」を懇願する。
課長は大反対するが黒岩は彼の気持ちを充分に汲み取り、課長を何とか説得する。交友関係はもう二人の男に辿り着く。現在はバーテンだが6年前までは千田組という暴力団の構成員だった常山テルユキ(笹木俊志)という男だ。
長野県出身の常山は木島と同じアパートに住んでいたことがあった。その時、彼は木島と口論しているところを目撃されていた。もう一人は宮坂ミツル(石川敏)という東日工業所の同僚であった。彼はもっぱら飲み代やパチンコで金遣いが荒いという周辺の評判だった。
松ヶ枝で黒岩と丸山は事件の報告を話し合う。丸山は岡部が「台所の音に異常に怯える態度を犯罪者特有のものだ」と話し、彼は戦争当時の精神状態からまだ回復していないのではないかと告げる。しかし事件のことよりも黒岩は丸山の体を気遣い、宗方に診断してもらう。
一方、宮本が宮坂のアパートを張り込むが徳吉が到着した時には既にまんまと裏の非常階段から逃げられていた。その直後、城西署の黒岩に「宮坂が殺された」と電話が入る。脳天を一発で撃ち抜かれた宮坂。何故かこの現場に丸山は現れなかった。それを咎める課長。
その線上痕は8口径というだけで拳銃まではハッキリしなかった。丸山はこの8口径ということから戦時中の「ナンブ14年式」がそれに当たるという。黒岩は課長の激怒を無視し、丸山に岡部の捜査続行を命じる。他方、常山には平山レイコ(伊佐山ひろ子)という女がいた。
レイコは常山のことを知らぬ存ぜぬと言い張ったがその部屋から神が常山のパスポートを発見する。その頃、丸山は岡部の戦友にあっていた。彼は岡部が戦死した伊藤中尉の形見である「ナンブ14年式」を一丁持っていると証言した。
早速、岡部にこの件を問い質したが既に埋め立てられた立会川に捨てたという。徳吉はレイコを尾行していた。彼女はあるデパートに入った。その彼女が最初にやったのは何と非常ベルの線を切断することだった。
そして、遂に徳吉はレイコが常山にパスポートを渡す現場を目撃する。彼女は必死の思いで常山を逃走させるがレイコは逮捕され、取り調べを受ける。岡部を追う丸山も何者かに発砲される。消防車の通過と共に走る人影。丸山は冷静に自分からは逸れた弾丸を持ち帰る。
宮坂殺しと丸山に向けて発砲した弾丸の線上痕が一致する。この事実から岡部の自宅を家宅捜査したところ、そこからは帝国金融で盗んだ金が見つかる。金を入れていたバックからは常山の指紋が採取される。レイコもとうとう観念し、常山と岡部の関係を吐く。
宮坂は岡部の理論だと「戦線離脱」したということで殺されたという。彼らは23時に最後の戦場「新宿ルミネ」で売上金を狙う。そして丸山は...。
徳のかましギャグ 「ぼやくなぼやくなヤングマン」「課長の葉巻は不味いな、面もまずいけど」「(マネキンに向かって)このやろう、ふざけやがって。ハゲだろうお前は」「たて・・・盾・・・本当にバカだなぁ。あいつは。あれでも警官か」