Yusaku Market
松田優作さんのDVD、ビデオ、CD、本などが、
詳細な年表を見ながら、購入可能です。


アレなんだよなぁ〜!?

21. 非常線突破

【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、小山田宗徳、高品格、美田麻紗子、森正親、舛田紀子、中島ゆたか、潮健志、藤山浩一、蜷川幸雄、石山雄大、青木茂、仙波和之、南祐輔、秋ひとみ、日吉としやす、別所立木、佐々木功、田辺裕、氷室浩二、丘みつ子、石原裕次郎【監督】村川透【脚本】峯尾基三【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三

【あらすじ&徳のかましギャグ】

 ホテルの入り口から出てくる男を徳吉と上条は待ち受ける。徳吉が「片岡ツネオ」と叫んで逮捕しようとする。男の罪は東和金融の社長殺害と強盗容疑であった。しかし、片岡は近くにいた女性を人質に取り、逃走を図る。

 上条に車を用意させ、乗り込もうとしたがその瞬間を逃さず徳吉が逮捕する。その時、人質になっていた女性のハンドバッグから中身が落ちる。香水瓶と一緒に散乱したヤクらしきものを上条は見逃さなかった。

 取り調べに対して女は原田ミキと名乗り、マリファナ煙草はヨーロッパ旅行の時にオランダのアムステルダムで入手したという。最初、素直に吐く女の態度から書類送検でいいのではないかと上条は思った。その最中にくだんの片岡は全てをゲロする。

 しかし、この女がとんだ食わせ物で偽名を使い、住所も嘘であった。彼女はホテル・パイオニアに滞在していたがそこでも田中ヒロコという偽名で宿泊中であった。彼女の本名は部屋のパスポートからリン・ランファン(中島ゆたか)、香港在住の中国人で観光ビザで日本に来ていた。

 この事実から彼女を再逮捕し、上条と徳吉による取り調べが始まる。その時、署に厚生省麻薬取締官の西川(蜷川幸雄)という男が現れた。彼はリンの引き渡しを強引に要求した。黒岩は事件が解決するまでと拒むが課長の折れてくれとの言葉で渋々リンを護送することになる。  けれど、西川は一切の情報提供を拒絶した。護送中のパトカーの中でリンが化粧を直すとのことで手錠を外してしまう上条。その途中でトラックが突然前方を遮り、拳銃を持った男達に応戦をし、一人の肩を撃ったが結局リンは奪われてしまう。

 手錠を外したことを丸山に窘められる上条。黒岩は直ぐに赤羽六ヶ所に非常線を張った。西川はこの不始末を酷く詰った。黒岩もこれに対してこういう事が予想されていながら情報提供を拒んだ西川に詰め寄る。この迫力に西川は遂に黒岩に事情を説明する。

 この事件の裏には香港の麻薬密売団が絡んでいた。黒幕は九龍のキャバレーオーナーのオウ・ケンメイという男でリンは彼の情婦であった。この男の命令を受けているのが特攻隊的な日本国内の密売団の岸上シュンイチ(潮健志)、矢野キクジ、辻タケオ、そしてチョウ・シュウセン(藤山浩一)という男達であった。

 黒岩は警官が一人死んだ事とこの事実から「ケチな縄張り根性は捨てろ」と西川に吐き捨てる。一方、アジトに潜伏する一味とリンは一人の負傷者(石山雄大)のことで言い合いをしていた。事もあろうにこの負傷者は肩の弾丸摘出を動物綜合病院の獣医に求める。

 病院からの一報で即座に黒岩、徳吉、それに看護婦に扮した上条が駆けつける。そして逮捕に成功し、渋谷病院に向かう車中でこの男は何故かあっさりとアジトであるマンションの場所を吐いた。この情報で黒岩と上条は動く。マンションに侵入した上条の前にはリンがいた。

 彼女は一味が「自分を置いて逃げた」と告げる。だが、これは一味の罠だった。実は彼らはマンション内に潜んでいた。上条と黒岩はこの罠に填って拉致される。黒岩の前で上条の肩が撃ち抜かれてしまう。

 他方、渋谷病院では宗方の助言から徳吉が例の負傷者を取り調べる。罠の存在に気付いた徳吉だったがその時、既に一味と共にパトカーに同乗させられていた黒岩は課長からの無線にも出られない状況に陥っていた。上条に向けられる危険から非常線を突破せざろう得ない黒岩だったが...。

 BGM・渡哲也「ひとり」

 徳のかましギャグ 「忙しいヤツだなホントに彼奴は」「そうまぐれまぐれ、まぐれのホームラン王」「サル、お前いい女だからって余り鼻の下長くすんなよ。お前、面考えてやらなきゃダメだよ」「サルぅ〜暑いんだからもう少し静かに言えよ・・・肩凝ってんの?じゃ揉んで上げよう」「いい男だねぇ〜惚れたよ!感謝しとります」「逆さ睫にする睫もないくせに」「このやろう、サル芝居しやがって」



20←→22

yusaku@unlimit517.co.jp