Yusaku Market
松田優作さんのDVD、ビデオ、CD、本などが、
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アレなんだよなぁ〜!?

20. 狙われる

【出演者】渡哲也、仁科明子、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、小山田宗徳、高品格、舛田紀子、森正親、白川望美、美田麻紗子、片桐夕子、小野進也、岡尚美、大林丈史、伊藤高、八代康二、庄司三郎、谷口永伍、花原照子、相沢治夫、山本武、十時じゅん、和久井節緒、酒井郷博、猪飼極、丘みつ子、石原裕次郎【監督】蔵原惟繕【脚本】山本英明【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三

【あらすじ&徳のかましギャグ】

 ボクシングを楽しむ二人。それは徳吉ともう一人は大学、警察学校を通して同期だった中西ミチオ(小野進也)だった。彼らは自分らの現在の立場などをネタに軽口を叩いてジムを後にすると「新仲見世」の焼鳥屋で一杯やっていた。中西は帰りしなに徳吉に「白い包み」を渡した。

 「女房に内緒だ」という言葉を発して曰くありげに。心に引っかかりを感じながらも徳吉は包みを預かり、別れた。パチンコ、ラーメン屋と休日のいつも通りのコースを辿る徳吉。これと同じコースを辿る不審なサングラスの男(山本武)が存在した。

 徳吉は3日前からこの男には気づいていた。彼はその男を掴まえて問い質したが知らぬ存ぜぬを決め込まれてしまう。これに追い打ちを掛けるかのように徳吉のアパートは空き巣に入られていた。翌朝、署に着くと彼は直ぐに例の包みを確かめた。

 課長の所には既に夕べの空き巣情報が入っていて徳吉は馬鹿にされた。その時、電話が入り「城北署の中西が自殺した」という。呆然とする徳吉以下黒岩軍団は自殺現場である刑事には不釣り合いの高級マンションに直行した。

 そこには血の付いたネグリジェを着た通報者で中西の妻・レイコ(片桐夕子)が立っていた。彼女は顔見知りである徳吉の顔を確認すると涙顔で縋ってきた。一段落した後、レイコは「体の具合が悪かったようなので発作的な自殺で遺書もない」と証言する。状況証拠も自殺に傾いていた。

 徳吉は納得出来ずに「例の包み」を遂に開けた。そこには数十枚の写真と手帳があった。手帳には「みゆき」「3人仕事開始」など気になる文字が踊っていた。中西は防犯課の刑事で友人として徳吉は月に1-2回会っていたという。

 彼の感を裏付けるかのように解剖所見でも「ガンノイローゼ」に繋がる証拠は発見されなかった。松ヶ枝にて宗方は黒岩に「衝動的な自殺で薬や拳銃を使用したものは殆どの場合遺書がある」という。その上で刑事ならば「定期検診」を受けているだろうと黒岩にアドバイスする。

 その頃、徳吉は単独で捜査していた。手帳にあった「みゆき」というのはCLUB十二番館のホステスだった。徳吉が彼女に中西のことをしつこく詰問すると遂に告白し始めた。中西は売春に絡む組織を捜査中に目こぼしをする代わりにそのクラブの社長・川津(八代康二)からピーナッツと呼ばれる賄賂を100-200万受け取っていたとの事実であった。

 その告白が終わるか否かの時に二人は小型トラックに突然襲われた。みゆきは車の中の男に撃たれ、瀕死の重傷を負い、渋谷病院に運ばれた。彼女はその直前に徳吉に向かって「部屋の茶筒の中」と言い残した。茶筒の中には花札が入っており、その裏には売春クラブの会員の名が記されていた。

 中西は売春組織の核心まで踏み込んだところでこの立花みゆき(岡尚美)に本気で惚れてしまったらしかった。その事を知った川津が彼を買収にかかったという寸法である。宗方の必死の手術にも拘わらず、みゆきはその最中に息を引き取る。

 黒岩は徳吉の個人的感情に走った独り善がりの捜査に怒る。翌日、徳吉は責任を痛感し、課長に辞表を提出しようとするが黒岩がそれを一時預かり、強制的に謹慎を命じた。それからクラブの社長である川津コウスケという男は単なる雇われで実際の経営は「江崎商事」というキャバレーやトルコ経営が主の日生会(会長:江崎シンスケ)という暴力団がやっていた。

 その頃、徳吉は中西の遺影の前で線香を上げていた。親友の形見としてレイコから「ガンに関する本」を3冊貰っていく徳吉。彼が帰った後、レイコの所には様子を聞き出すために例のサングラスの男が現れた。徳吉は黒岩に連絡を取り、松ヶ枝でコーヒーを飲み、ガンの本が一ページも捲られていない事実を報告する。

 そしてこれから徳吉は中西は間違いなく他殺であると断定するが黒岩は再び「個人的な感情でウロウロするな!」と窘める。チームワークを強調する黒岩に徳吉はやるせない怒りを感じ、店を出ていく。更に徳吉はその怒りを単独捜査に向け、ある修理工場で彼とみゆきを襲った小型トラックの運転手・望月(庄司三郎)に辿り着く。

 徳吉は直ぐに望月を追跡するが彼は突然舌を噛み切って倒れてしまう。またしても重傷で渋谷病院に運ばれる。手術が終わり、入院中の望月を例のサングラスの男が襲おうとするが黒岩と徳吉に阻止される。

 「自分が責任を取ります」と言った徳吉のあまりの身勝手さに黒岩は業を煮やしパンチを与える。その前後に例のサングラスの男は失敗から仲間に刺され、望月と共に彼も死亡する。宗方は残酷な状況に「一晩で3人の仏」を扱うのは初めてだと述懐する。

 みゆきとサングラスの男を襲ったのは江崎商事の連中であった。他方、花札の裏にあった売春クラブの会員から江崎商事が東南アジアから50人の女を調達し、会員に斡旋して毎月3000万円の荒稼ぎをしていたとの決定的証言を得る。徳吉はこの事実から意を決し、レイコのマンションに出向く。

 彼女を自殺に見せかけ夫を殺したと問いつめている最中に拳銃を持った川津が現れる。神と上条が張っていたにも関わらず徳吉は川津と一緒に来ていた江崎商事に連れ去られようとするがすんでの所で何とか逃げ延びる。この後、任意同行を求めた徳吉と親友の妻レイコのバトルが開始される...。

 BGM・「ひとり」

 徳のかましギャグ 「虫・・・哲学的だねぇ随分もっと気楽にやれよぉーお前・・・俺は仕事の虫だけど」「墨の付いていない写真か?」「おい!売女(バイタ)それでも人間か」「そりゃ俺だっていい娘(こ)欲しっすよぉ。頭良くって、可愛くて、おまけにうぶでそんないい娘いませんか?デカ長!!」



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