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19. 別件逮捕
【出演者】渡哲也、仁科明子、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、小山田宗徳、高品格、美田麻紗子、森正親、舛田紀子、佐藤慶、斉藤晴彦、永島暎子、関川昇、武藤章生、山根久幸、伍大守、佐藤了一、町田幸夫、三石浩貴、千葉泰子、黒田純子、伊藤和津枝、土屋伊久代、(丘みつ子)、石原裕次郎【監督】蔵原惟繕【脚本】斎藤憐【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三
【あらすじ&徳のかましギャグ】
警察には珍しく長閑な風景。飼育している高級熱帯魚に赤い金魚を餌として与えている城西署署員。その雰囲気は一瞬にして緊張感に変わる。日付は8月8日(月)。その男は突然「この警察で一番偉いヤツは誰だ?」と叫び、橙色の毛布の中には何とライフルを隠して現れた。
それが火を噴くと同時に二回に駆け上がり、捜査課の目前で一人の婦警を人質に取った...。日付は遡って、8月6日(土)。彼の8日の行為は実はここから始まったのだった。高級な青と赤のワイングラスを買う男。それは誰かの結婚祝いの品であった。
店から出てくると彼の車は駐車違反で婦警に調べられた。免許の提示を求められ、免停に近く点数がないことから車の中で探す振りをして彼は急に車を走らせた。
1.「道路交通法違反」。"小林室内装飾"とサイドに書かれた車は大内と神を振り切り、逃走を企てたが子供を抱いた母親を轢き殺しそうになり止まる。上条に免許証を提示し、男の名前は瀬田情児(斉藤晴彦)ということが判明する。しかし、男は神が例の結婚祝いに手を着けようとした瞬間に激怒する。そして、突然、彼に殴りかかり、その場で逮捕される。
2.「公務執行妨害」。瀬田には傷害の前科があった。一方、その頃、黒岩が前夜に起こった質屋強盗を捜査していた。彼はある若者に職務質問しようとしたところで上条にそのホシらしい男が捕まったことを知らされる。しかし、ホシであるはずの瀬田の取り調べは遅々として進まない。
金曜の夜に「寅さん映画」を見たという彼のアリバイは崩れたのだが。これを見て黒岩は駐車違反だけの瀬田を物証なしだから交通課に戻した方がいいのではないかと課長に提言するが彼は頑としてそれを受け付けなかった。
8月7日(日)。黒岩は妹の恵子と彼女の彼氏についての話をしていた。そこへ上条から電話。質屋強盗で黒岩がマークしていた若者はやはり犯人であった。逃走仕掛けた犯人を上条がすばやく押さえた。その時もまだ瀬田の取り調べは続いていた。
黒岩軍団は「ワイングラス」の件から結婚間近の瀬田の親類関係を洗い始めた。松ヶ枝で黒岩は宗方に恵子の件を話す。その時、宗方の一言「お前さん、前科もんじゃないのにな」で黒岩はピンとくる。瀬田には城西区立図書館に勤務するミツコ(永島暎子)という妹がいた。彼女は27歳で兄とは3歳違いであった。
ミツコは情児が起こした3年前の傷害事件の身元引受人であり、被害者の賠償金も全て彼女が払っていた。そして、秋には文化局の若手との結婚が決まっていた。黒岩と丸山がそんなミツコのところに聞き込みに行くが彼女は頑なに証言を拒んだ。兄とはこれ以上関わりたくないと言う。
黒岩はそんな折りに恵子から早坂という建築家の彼氏を紹介されるが相手のニヤニヤした態度に激怒する。警察の仕事を卑下した妹にも。兄弟喧嘩が始まりかけた頃、突然、自宅にミツコが訪ねてくる。兄には金曜の夜、千葉に帰ったという自分の結婚に関してのアリバイがあるという。
そして、周囲のうるささから昼間は証言出来なかったお詫びも。フィアンセにも外国の大学の研究室に兄がいると偽っていることも。だが、事態は急転した。城西署から瀬田が脱走したのだ。
3.「加重逃走罪」4.「暴行罪」。直ぐに丸山と大内がミツコのアパートへ神と宮本が情児のアパートへ向かった。8月8日(月)。深町次長(佐藤慶)が事情を聞きつけて捜査課にやって来た。彼の瀬田の犯行動機に関する質問に対して黒岩は即座に「人権を無視した取り調べに対する復讐」であると答える。どんどん罪を重ねてゆく瀬田は遂に「石岡銃砲店」を襲い、ライフル(ウィンチェスター225)一丁と弾丸80発を盗んだ。
5.「住居侵入罪」6.「窃盗罪」7.「銃砲刀剣類不法所持」。毛布にライフルをくるみ、さらに逃走。その途中でライフルで脅し、女性と子供を人質に取り、立て籠もる。
8.「脅迫罪」9.「逮捕監禁罪」。犯行現場である渋谷操車場前には即座に緊急配備が引かれた。その瀬田から黒岩に電話が入る。要求は「大内と神がテレビで自分に対して謝れ」というものであった。
10.「強要罪」。大内と神は人命を尊重することを望んだが次長は警察の権威を選択する。その上でミツコをテレビに出して兄を説得させるように黒岩に命令するが彼はこれを拒み、捜査から外される。次長と課長はマスコミに対する記者会見でミツコの件を話してしまう。
丸山が勤務先を訪ね、ミツコの説得にあたったが彼女は完全に拒否する。そこへ記者会見で情報を聞いたマスコミが大挙して押し掛ける。黒岩は虚しい自分の心の中でミツコの立場を恵子と重ね合わせていた。そんな恵子は宗方に相談中。
追い詰められたミツコはとうとうテレビで情児を説得する羽目に。それを他人のラジオにて背中で聞いていた黒岩。それを見た情児は突然、窓ガラスを割り、人質を解放。
11.「器物損壊罪」12.「殺人未遂罪」。意を決し、情児はタクシーを拾い、目的の場所を目指す。それは冒頭へ戻る...。
徳のかましギャグ 「男は優しすぎるくらいが丁度いいなんてねクロさん」