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アレなんだよなぁ〜!?

42. 赤い命を奪還せよ

【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、滝田裕介、高品格、舛田紀子、森正親、志摩いづみ、美田麻紗子、片岡五郎、大村文武、たこ八郎、清水国雄、ホーリー・アンダーソン、キャッシー・ウェルトン、岸本功、大矢甫、船村俊宏、中川明、渡辺巌、山中康司、西沢武夫、玉川伊佐男、丘みつ子、石原裕次郎【監督】澤田幸弘【脚本】山本英明【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三

【あらすじ&徳のかましギャグ】

 渋谷病院。徳吉が名誉?の負傷で治療を受けている頃、救急車の赤色灯がここへ向かっていた。交通事故に遭った少女はイザベリア大使館員のご令嬢との事だった。この緊急時に徳吉の治療はセルフサービスになる。この少女の血液型はルスラン式でLU A+B-。

 世界にそれも白人に101人しかいない希有な血液型だった。一方、徳吉の負傷は少年課の沢田トシオという定年間近の警官に柔道の試合で投げられたという実は不名誉なことだった。それはさておき、黒岩と徳吉は渋谷病院にこの少女についての事情聴取に行っていた。

 メアリーという少女は「48時間以内に手術をしないと命が危ない」と宗方は語った。そのための重要な血液2000ccがイザベリアから日赤を通して、渋谷病院に運ばれるという。これは既に新聞でも報道されていた。

 それを悪用しようとしていた男達が「マンハッタン」というスナックにたむろしていた。金がないためにインスタントラーメンばかりを啜るA(片岡五郎)、B(大村文武)、C(たこ八郎)という三人の男。彼らの血液強奪計画はアニキと呼ばれていたAを中心に決行される。

 「赤い命」=血液が羽田に無事着き、日赤中央血液センターの救急車が渋谷病院に向かった。その車は首都高速渋谷出口の所で不審な車に止められる。直後、3人の男が救急車を無理矢理強奪して、逃走してしまう。この事件は直ぐに城西署に知らされ、宗方の耳にも入る。

 まもなく、車は発見されるが血液は全て消えていた。しかも車は盗難車。直ぐに緊急体制が引かれる。黒岩と徳吉は渋谷病院、丸山と宮本はイザベリア大使館、大内、上条、神は盗難車の方から洗い始める。盗難車の近くから白い車で逃げる犯人達が目撃されていた。

 渋谷病院では1時間経過しているのに犯人からの要求らしきものはない。宗方曰く「血液が温度凝固を起こしたら使いものにならない。17:00までなら手術が間に合うがそれ以降だと保証出来ない」と沈痛な表情を見せた。梶山院長は駐日大使館のご令嬢ということでかなり焦っていた。

 遂に犯人Aからの要求電話が入る。「1時間で1000万円を用意しろ」というものである。宗方が「貧乏病院なので無理だ」と答えると犯人は「日本政府とイザベリア大使館が出してくれるだろう」と落ち着き払っていた。宗方の巧妙な電話引き伸ばしが功を奏し、逆探は成功した。

 それは渋谷区37号の公衆電話。しかし、この事件は所轄だけの問題ではなくなってしまう。城西署には外務省から中南米課長の杉本(清水国雄)という男が現れる。彼が全権を委任されたという。その内容は1000万円の支払いは決定、マスコミには血液は無事に着いて間もなく手術が始まるとガセネタを流す、金の受け渡しは外務省と渋谷病院の関係者で行うというものだった。

 事実上、手を引けということに黒岩軍団は怒りがこみ上げてきていた。杉本はそれを察知して、「妙な刺激を与えず取引が終了した後でもベテランのみなさんなら逮捕出来るでしょう」と口を継いだ。その頃、犯人達は逆探知されたことに頭が来ていた。

 渋谷病院に電話を入れ「渋谷駅のコインロッカーを見ろ」という。そこには不純物が入って使えなくなった血液400ccがあった。愕然とする宗方。手術のリミットの血液量は1200ccだからまだ余裕はあった。彼は少女を救うために「何が何でも血液が欲しい」と医者の立場から発した。取引は彼らの指示に従って行われる。新宿駅南口バス停-品川55も46-03。

 「警察の姿を見たら血液をお釈迦にする」という脅しも忘れていなかった。この取引に黒岩は反対する外務省の杉本を説得し、大内を同乗させる。この電話の逆探も渋谷局。アジトはこの近辺である。犯人が2番目に指定した車のトランクには大型スーツケースが積まれている。

 彼らはそれを逆手に取り、新宿駅西口派出所の警官に「盗んだそのスーツケースを返す」とたれ込む。杉本と大内はまんまとこの策略にはまり、地下駐車場でトランクを開けてそれを取りだそうとした瞬間、2人の警官に逮捕される。1000万円だけを盗まれてしまうのだ。

 再度、渋谷病院に電話。「16:00までにあと1億円用意せよ」と要求する。その代わり「1000万円分の血液は返す」と。だが宗方の少女を思う気持ちをあざ笑うかのように犯人達は車上から道路に血液の瓶を落としてしまう。宗方が意地で少しの血液を持ち帰る。

 既に800ccの血液が破壊され、残りはリミットぎりぎりの1200cc。時間的リミット17:00も近づいている。彼らの盗難車は発見された。その中から犯人の遺留品と思われる「松海寿司本店の割り箸袋」と「スロットコイン」が出てきた。神南、恵比寿、原宿・・・彼らのアジトはこの近くに間違いなかった。寿司屋ではかっぱみたいな男が三人前買っていったという証言を得る。

 犯人Aから更なる要求が入る。今度は「16:00渋谷宮下公園駐車場に行け」というものであった。そこで「品川56ぬ38-51の車に乗り、川崎インターへ向かえ」と言った所で宗方は「それでは手術が間に合わない」と叫んだが電話は切れてしまう。逆探を恐れたのである。

 少し経ってから犯人はルートをちょっと変え、「高速を渋谷入り口から赤坂に向かえ、自分達の車は飯倉から乗る」とのことだった。運ぶのは宗方が指名された。その後を黒岩と徳吉の覆面パトカーで追う。大内らは高速入り口のチェック開始。

 他方、丸山が調べていたスロットコインから「マンハッタン」というスナックの名が上がってきた。宗方は犯人の指示通り、一億円の入った鞄を落とす。それを拾うジープに乗る2人組。大内と宮本がこの不審な車を発見し、追い掛けるがすんでの所で逃げられてしまう。

 品川11め27-16。捜査はスナック「マンハッタン」一本に絞られるのだが...。

 徳のかましギャグ 「看護婦さん?・・・典子ってのはあれブスだからなぁ。今日子さんかしら?・・・今日子さんはクロさんの女だし」



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