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アレなんだよなぁ〜!?

44. 殺人捜査

【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、滝田裕介、高品格、美田麻紗子、森正親、長谷川明男、榊ひろみ、岡本ひろみ、杉義一、北山年夫、関悦子、服部鷹子、佐藤了一、小池修一、吉田照義、石川敏、高橋圭子、十時じゅん、大久保正史、相沢治夫、石島房太郎、原ひさ子、石川弦志、板倉君枝、(丘みつ子)、石原裕次郎【監督】村川透【脚本】金子成人【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三

【あらすじ&徳のかましギャグ】

 テーブルで割れるブランデーグラス・・・。(場面が変わり)車の中では大阪弁の男がもう一人の男を脅していた。大阪弁はもう一人の白木(長谷川明男)という男に50万円、最後には100万円を要求した。断るとサヨコとの事を局長の沢井へ喋り、将来をメチャクチャにするとも言った。

 「過去の事は一切なかったことにしてくれるのか?」という白木の問いに対しては大阪弁の男・津山(杉義一)は返答しなかった。金はホテルに届けることになる。高級クラブで飲む白木。「風邪で遅れてきた」と話すホステスとの間に実は深い関係があった。事件は既に起こっていた。

 ホテル「タイシン」の浴槽で初老の男が殺されていた。「水の音がうるさい」という隣客の苦情でフロントが駆けつけ、事件が判明した。(黒岩は風邪気味)被害者は津山ケイスケ、54歳、大阪で印刷業を営む男だった。

 犯行時刻は昨夜の20:00-21:00くらい。周辺の状況からは自殺の線が濃かった。しかし、丸山はベッド上の浴衣がそのままだったのを見て、誰か来客があったのではないかと推測した。鑑識の結果で彼の死因は風呂の水による窒息死、体内からバルビタールという睡眠薬とアルコールが少量検出された。

 黒岩は丸山の推測を裏付けるかのように「風呂に入る前にブランデーグラスが割れていたのにスリッパを履かずに浴槽に向かったのはおかしい」と睨んだ。どうも計画的な殺人らしかった。ホテルのドアボーイが20:10頃、帽子にサングラスの不審な男を目撃している。

 津山は部屋に入ってから2回ほど都内に電話していた。署では津山の妹・田口ヒロコ(関悦子)の事情聴取が行われた。彼女によると津山は自営の印刷業がうまく行かず、資金繰りに困り、白木ヨウゾウという外事省の役人から金を無心するために東京へ来たとの事だった。

 白木は大阪領事館勤務の頃、津山の娘・サヨコと交際し、結婚の約束までしていたという。だが、別れ話の為に彼が東京に栄転したその日に電車に飛び込み自殺をしたという驚くべき事実が浮かび上がった。父一人、娘一人だった津山が白木を恨んでいたことは想像に難くなかった。

 現在の白木は本省の北アメリカ局課長で3日後にはアメリカ大使館へ行く予定というエリートコースである。しかも北アメリカ局長の澤井氏の長女・カズコ(岡本ひろみ)と婚約中。黒岩と神は任意の取り調べで白木のマンションを訪れる。渡米のため、英語のテープを聴いていた白木。

 彼は「津山から電話があったこと」や「サヨコの事」を素直に話した。しかし「津山には会っていない」といい、しかも31日の犯行当日の18:40-21:10までの間、日比谷の遊楽座という映画館で「オルカ」という作品を見ていたというアリバイを主張した。

 更にその日「客席で若い男が席の事で揉めていた」とつけ加えた。その後、銀座のクラブ「コスタ・デルソール」に行っている。黒岩が殺人動機は「サヨコの事」と探りを入れるが白木は動じなかった。その上「捜査協力もする」と答えた。席の件は映画館の裏付けが取れる。

 クラブのボーイの証言でも「彼は21:00過ぎに確かに来ていた」と裏が取れる。白木は城西署での取り調べに対して、立て板に水の如く、映画の事について話した。それは完璧だった。ただ、それはアリバイを予想して答えたかのようでもあった。捜査は澤井カズコにも及ぶ。

 心配して白木に電話をするカズコに対して、彼は何事もなく装った。次にクラブのホステスで太田キヨミ(榊ひろみ)という女性が捜査線上にあがる。彼女が下北沢の「将軍」というクラブから今のクラブに移ってから白木がそこに通い始めたとの情報だった。

 白木はカズコの件で城西署に申し入れに来た。参考人程度なのに容疑者扱いするならば、見込み捜査で君たちを辞職に追い込むと脅す。「覚悟は出来ている」と徳吉。しかし、映画を見たという彼のアリバイ情報を仕入れるには月明け1日の11:00-13:10ロードショーでも間に合った。

 課長は弱気に白木に迷惑を掛けないという。その直後、上条の尾行は白木に感づかれてしまう。キヨミと白木の関係が彼女が前に勤めていた「将軍」のクラブホステスからばれてしまう。キヨミはここに在籍当時から白木と付き合っていたというのだ。キヨミの行動を洗う黒岩軍団。

 (黒岩の風邪は悪化)黒岩と徳吉はキヨミのマンションを訪ね、白木のネタをちらつかせて、彼女を動揺させた。二人が帰ったからキヨミは結婚式場に電話を入れ、白木の結婚が間違いないことを確認する。その後、彼女は白木に電話を掛け、自分達の関係がばれたと伝える。白木は動き出す。

 その頃、城西署では引き続き映画のテープを聴いていた。そこで黒岩はキヨミが録音したテープを白木が聴いたのだと推理する。また、映画館でも重要な証言を得る。月初めにコマーシャルフィルムの一部が変わっていたのだ。

 白木は大内と宮本を巻いて、タクシーで逃走し、キヨミとホテルで落ち合う。そこで彼女は白木の嘘を全部知ったと告白。彼はその言葉を聞き、邪魔者であるキヨミはもう殺すしかないと考える。

 その通りに彼女は自動車事故で重傷を負うが白木も空港で身柄を拘束される。そして、遂に映画館での実況検分で白木は馬脚を現すことになるのだが...。

 BGM・「人間の証明のテーマ」

 徳のかましギャグ 「その次にくさいのが村川透子42歳・・・本籍は川崎です」「なんなら捜査打ち切りますか?もう、思い切ってやめましょうか?面倒だしさ、えっ?」「なんちゅうパンツやこれは・・・ええ乗り」「健さんのしか・・・年が知れるよ全く」



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