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アレなんだよなぁ〜!?

大都会〜闘いの日々

4. 協力者
   (プレ出演作)

【出演者】渡哲也、仁科明子、寺尾聰、神田正輝(新人)、高品格、中条静夫、佐藤慶、宍戸錠、玉川伊佐男、小野武彦、草薙幸二郎、北浦昭義、粟津號、新井春美、平泉征、柳生博、浜田晃、山根久幸、武藤章生、小鹿番、久遠利三、滝恵一、亀山靖博、田畑善彦、庄司三郎、永尾英彦、矢藤昌宏、森みどり、大谷木洋子、石原正信、岡本麗、深町真喜子、高橋悦子、入江式部、西原泰子、篠ヒロコ、松田優作、石原裕次郎【監督】村川透【脚本】倉本聰

【あらすじ】

 記者クラブ恒例の"麻雀"。滝川竜太(石原裕次郎)、松川純一郎(宍戸錠)、日高明(寺尾聰)、木内(柳生博)いつものバクチメンバー。そんな中で滝川は何と少牌をしてしまった・・・。

 東洋新聞城西署記者クラブキャップ・滝川-通称バクは新人記者の九条(神田正輝)に目玉企画である"縁の下の人々"「1976年暴力団撲滅作戦」つまり普段は陽の当たらない「マル暴」の刑事を扱った記事の指示を出していた。

 だが、翌日の東洋新聞の記事には滝川が指示し、掲載されないはずの写真が存在した。それは大内と平原の顔写真が一枚ともう一枚は黒岩と情報提供者の顔が写ったものであった。一色課長代理(玉川伊佐男)は正式な抗議はしないつもりだったので加賀見係長(中条静夫)と一緒に非公式に滝川にこの件を申し入れした。

 彼らの顔写真は暴力団関係に高額で売買されるという貴重な代物なのだ。黒岩はその写真の情報提供者つまり協力者(小鹿番)から電話があり、出掛けていった。パチンコ屋で会った松宮一郎というその男は「関東のヤクザ組織である小坪一家が関西と接近している」とタレ込む。

 そして最近では「小坪の大幹部が赤坂や銀座で頻繁に会っている」とも付け加えた。しかし、「それが弟に知れるとまずい」ということだった。記者クラブではバクチ好きの面々が競馬で一喜一憂。その後、松川は息子の就職の世話で加賀見係長に会うという。

 だが、突然の事件で中止される。それは神宮前のサンコービル裏手の駐車場で男が殺されたというものだった。その被害者が何とタレ込み屋・松宮一郎であった。マスコミも含めて周りの論調は「東洋新聞の記事が原因で松宮一郎は殺された」という厳しいものだった。

 一色課長代理はバクに責任を迫る。殺された一郎は生前「コーヒー苑」という喫茶店を経営していた。その葬式には関東小坪一家の花輪が飾られている。何故か?それは弟・次郎(松田優作)がそこの中幹部だったからだ。

 東洋の九条はその現場を訪ねるが関係者からはケンもほろろの扱いを受ける。城西署の面々は一郎の当日の足取りを洗い始めた。喫茶店の従業員・水沼マサコという女性からは「関西訛の電話を取り次いだ」といい、それは「太陽にほえろ!」が始まった20:08くらいだった」と重要な証言を得る。そして、気になる「トレンチコート」の男も目撃されていた。

 その頃、黒岩は深町次長、一色課長代理、加賀見係長などに尋問を受けていた。黒岩は「写真の件で呼び出された事」や「弟に知れることを恐れていた事」などを述べた。そして、「小坪一家が関西の潮会に接近していること」も告げる。丸山の判断で次郎を呼び、事情聴取を始めた。

 彼は実兄を殺されてかなり苛立っていた。その上で「写っている刑事の名前を教えろ」と脅した。上司は隠したが遂に黒岩は自分から名乗り出る。次郎は最後に「パクるのが早いか捕まえるのが早いか」と挑戦的な捨てゼリフを残して、署を後にする。

 黒岩の自宅にはある女性から連絡がある。「レストランWHO」では深町次長と一色課長代理が「毎朝が東洋をたたく」という話題を持ち出し、苦悩していた。

 一方、大内と平原は当日現場で長髪で学生風の男の事を聞き込む。黒岩は小雪の中、次郎の一挙手一投足を見張る覚悟だった。次郎はそれをあざ笑うかのように女(岡本麗)とラブホテルにしけこむ。他方、自宅の電話の主はバー「ムンク」の三浦直子(篠ヒロコ)であった。

 彼女は黒岩に「小坪が潮と縁組みするという話を聞いた」と告げる。その証拠として3つのキーワードを教える。「横浜ナンバー」「橘マーク」「黒のリンカーン」。その車の側にある男がいた。それは何と次郎。実は彼は「トレンチコート」の男を目撃していたのだ。

 車の中の潮会の男から次郎はその男が「平尾」という名前であることを聞く。その後、焼鳥屋では咳込む次郎を介抱する弟分(庄司三郎)。アパートでも次郎は血を吐いた。その時、思い出したのが平尾という男が実兄を刺す場面だった。

 黒岩と丸山は次郎の母から「彼が犯人を分かっている事」と「体が悪い事」を聞く。次郎はその後、「黒岩に会いたい」と城西署を訪ねるが加賀見係長がそれを断る。事実を聞いた黒岩は自分から次郎に会いに行くが時既に遅し、彼は母親に預金通帳を残して、姿を消していた。そして、六本木スクエアビルにある「テンダラー」というショーパブで次郎の怨念は果たされるのだが...。

 BGM・都はるみ「北の宿から」



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