MOVIE 1
【1-100】
チャーリー.チャップリン、クレア.ブルーム、チャーリー.チャップリン(D)/1952/136′/94.7.6
ロバート.デ.ニーロ
、ジェレミー.アイアンズ、ローランド.ジョフィー(D)/1986/126′/94.7.9
ジェームス.スチュワート/1957/135′/94.7.10
イングリット.バーグマン、シャルル.ボワイエ、チャールズ.ロートン、チャールズ.ボイヤー、ルイス.マイルストン(D)/1948/120′/94.7.10
マーロン.ブランド、エヴァ.マリア.セイント、ロッド.スタイガー、リー.J.コップ、カール.マルデン、エリア.カザン(D)/1954/107′/94.7.11
チャーリー.チャップリン、バージニア.チェリル、フローレンス.リー、チャーリー.チャップリン(D)/1931/86′/94.7.16
リチャード.ギア、レナ.オリン、アン.バンクロフト、マイク.フィギス(D)/1993/113′/94.8.29
クリント.イーストウッド、ジョン.マルコビッチ、ウォルフガング.ペーターゼン(D)/1993/127′/94.9.3
レスリー.ニールセン、プリシラ.プレスリー、デヴィッド.ザッカー(D)/1988/85′/94.9.3
レスリー.ニールセン、プリシラ.プレスリー、デヴィッド.ザッカー(D)/1991/95′/94.9.1
マイケル.J.フォックス、ガブリエル.アンウォー、バリー.ソネンフェルド(D)/1993/95′/94.9.4
ロバート.デ.ニーロ、ユマ.サーマン、ビル.マーレー、ジョン.マクノートン(D)/1984/97′/94.9.10
チャーリー.シーン、バレリア.ゴリノ、ジム.エイブラハムズ(D)/1991/89′/94.9.11
リチャード.ギア、キム.ベイジンガー、フィル.ジョアノー(D)/1992/125′/94.9.12
リチャード.ギア、ジョデイ.フォスター、ビル.プルマン、ジョン.アミエル(D)/1993/114′/94.9.15
アンデイ.マクドウエル、ジョン.マルコビッチ、ホス.アクランド、マイケル.リンジー=ホッグ(D)/1990/102′/94.9.16
レスリー.ニールセン、アラン.ノース、ジム.エイブラハムズ(D)/1982、1984/75′/94.9.17
レスリー.ニールセン、アラン.ノース、ジム.エイブラハムズ(D)/1982、1984/75′/94.9.17
ガブリエル.バーン、マルシア.ゲイ.ハーデン、ジョエル.コーエン(D)/1990/115′/94.9.17
ケビン.コスナー、アンデイ.ガルシア、ショーン.コネリー、ロバート.デ.ニーロ、ブライアン.デ.パルマ(D)/1987/119′/94.9.19
ビル.マーレー、アンデイ.マクドウエル、ハロルド.ライミス(D)/1993/100′/94.9.23
デミ.ムーア、ロブ.ロウ、アンデイ.マクドウエル、エミリオ.エステペス、アンドリュー.マッカーシー、ジョエル.シュマッチャー(D)/1985/108′/94.9.24
ロバート.ウーフル、ロバート.デ.ニーロ、ピーター.ウィアー(D)/111′/1992/94.9.25
ブリジット.ホンダ、ガブリエル.バーン、ジョン.バダム(D)/1993/109′/94.9.26
ブリジット.ホンダ、シーラ.ケリー、キャンベル.スコット、キャメロン.クロウ(D)/1992/100′/94.9.28
ロバート.デ.ニーロ、エレン.バーキン、レオナルド.デイカプリオ、マイケル.ケイトン.ジョーンズ(D)/1993/115′/94.9.29
レオナルド.デイカプリオ扮するトビーが最後に母親のエレン.バーキンと別れるときにバスの窓越しに「I LOVE YOU」をいうところが非常に印象に残る映画であった。
ショーン.コネリー、ウエズリー.スナイプス、ハーヴェイ.カイテル、フィリップ.カウフマン(D)/1993/129′/94.10.1
ショーン.コネリーがどうというよりは、「ナカミチ」「ダイハツ」などという日本の会社の描き方が始めのうちはおかしいと思ったが最後には確かにそういう部分もあると納得させられた映画であった。この日本が本当に海外で認識されるのは2000年以降を待たなければいけないのであろう。
アル.パチーノ、チャールズ.ダーニング、ジョン.カザール、シドニー.ルメット(D)/1975/125′/94.10.2
アル.パチーノ扮するソニーが銀行強盗をする経過における心理描写がうまく描かれていたと思う。特にマスコミや野次馬に注目されるうちにじぶんがヒーローになったのではないかと思う部分とラストシーンで自分が逮捕され、われにかえる部分は印象に残った。また、FBI捜査官役のチャールズ.ダーニングの表情も特筆に値するものであった。
ケビン.コスナー、ホイットニー.ヒューストン、ミック.ジャクソン(D)/1992/130′/94.10.3
ホイットニー.ヒューストン(レイチェル.マロン)は美人だ。しかも人に聞かせるに値する歌をもっている。女優としても歌手としても多いなる未来を感じさせる。それにひきかえ、ケビン.コスナー(フランク.ファーマー)はボデイ.ガードの表情としてはかなり不満が残った。何かこんなものでいいという悪い割り切り方を感じた。しかし、映画全体としては娯楽映画としては合格点であろう。
フレデリック.フォーレスト、テリー.ガー、フランシス.F.コッポラ(D)/1982/100′/94.10.5
ハンクとフラニー。反発しあっていても実は心では通じている。男と女の関係としてはごく一般的な話である。特にこの二人の演技がうまいわけでもない。けれど、効果的に歌を挿入するやり方はさすがにアメリカの映画らしくうまいといえよう。2流の映画をそれなりに見せてしまうところが成熟した映画文化を持つアメリカらしい。
アル.パチーノ、ジャック.レモン、アレック.ボールドウィン、ジェームズ.フォーリー(D)/1992/100′/94.10.5
不動産関連のセールスマン。何か自分の境遇とダブルところがあった。リッキー.ローマにしてもシェリー.レビーン自分の生活を守るためには手段を選んでいる暇はない。うそでも、盗みでも必要であればやるしかない。雇われ人がたくさん金を稼ごうとすれば、どこかにかならずしわ寄せがいくのだ。それを承知でやってしまう。これはサラリーマンの悲哀というほかない。ぼくも含めて、日本人に一番多いタイプのビジネスマンだ。
ロバート.デ.ニーロ、ジェシカ.ラング、クリフ.ゴーマン、アーウィン.ウィンクラー(D)/1992/105′/94.10.6
舌先三寸の弁護士ハリー.フェビニアン(ロバート.デ.ニーロ)。町のどぶさらいのような仕事を請負、貧乏人から金をだましとる。でも、どこか憎めないところがある。そこに惚れたのがヘレン(ジェシカ.ラング)。最後の場面でブンブンの手下にやられたハリーをやさしい愛で見守り、これから自分を助けてくれと告白する。アメリカは弁護士社会なので実はこのような人物がたくさんいるのではないか。しかし、こんな女に恵まれている奴はほとんどいないだろう。
ロバート.デ.ニーロ、メリル.ストリープ、ハーヴェイ.カイテル、ウール.グロスバード(D)/1984/106′/94.10.10
お互いに夫と妻がありながら恋に落ちてしまったフランク(ロバート.デ.ニーロ)とモーリー(メリル.ストリープ)。悪いことだとわかりつつもデートを繰り返し、二人の仲をどんどん深めていく。しかし、最後の一線を超えるのは拒んだモーリー。そこには恋に揺れる女の微妙な心理が働いている。そして、ヒューストン行を決意したときフランクは自分の妻にモーリーのことを告げる。初めは冷静に聞いていた妻が急に形相を変え、実家に帰ってしまう。けれど、愛の力は傷ついた二人を又ニューヨークで合わしてしまう。二人は冷静を装うが感情の強さには勝てず、又ここから恋が始まる。恋愛の微妙な心理がうまく表現された映画だと思う。
ハリソン.フォード、アネット.ベニング、ミッキー.アレン、ビル.ナン、ドナルド.モファット、マイク.ニコルズ(D)/1991/107′/94.10.12
有能な弁護士のヘンリー(ハリソン.フォード)がある日たばこを買いにいき、強盗の凶弾に倒れる。それで記憶を失い、病院でリハビリの生活を余儀なくされる。しかし、彼はこのことにより仕事人間の自分を捨てることができ、人間らしい心を取り戻す。結果、冷え切っていた家族の関係が回復し、人間として又人生をサラ(アネット.ベニング)とやり直すことになる。随所にヒューマニズムが溢れる佳作だといえよう。
ジェーン.ホンダ、ロバート.デ.ニーロ、スージー.カーツ、マーチン.リット(D)/1990/105′/94.10.13
この映画の集約はスタンリー(ロバート.デ.ニーロ)がアイリス(ジェーン.ホンダ)に当てた手紙であろう。それまでの二人の愛、努力がこの一枚の手紙に凝集されている。
ハリソン.フォード、ケリー.マクギリス、ルーカス.ハーンズ、ダニー.グローバー、ピーター.ウィアー(D)/1985/112′/94.10.16
刑事ジョン.ブック(ハリソン.フォード)がある事件のことからアーミッシュのむらで生活することになる。殺人者の汚名を着せられ、レイチェル(ケリー.マクギリス)とサミュエル(ルーカス.ハーンズ)を守らなければならない。しかし、彼はここで生活するうちに人間らしい心を取り戻していった。周りも最初は変な目で見ていたが最後は仲間として認める。最後のシーンで彼が殺されかけているときにアーミッシュの仲間が駆けつけてきたときには思わず泣けてしまった。
ロバート.デ.ニーロ、ジョーン.ペシ、キャシー.モリアーティ、マーチン.スコセッシ(D)/1980/129′/94.1016
ボクシングをやめたジェイク.ラモッタ(ロバート.デ.ニーロ)はただの豚に成り下がってしまった。弟のジョーイ(ジョーン.ペシ)にもついに愛想をつかされる。
ウーピー.ゴールドバーグ、テッド.ダンソン、ニア.ロング、リチャード.ベンジャミン(D)/1993/111′/94.1017
ウーピー.ゴールドバーグ(サラ.マシューズ)はエンターテイメントの女王だ。ゴーストの時の占師もかなりうまいと思ったがこの映画はコメデイといい、シリアスな演技といい、最高だ。この映画は枠的には2流だと思うが隠れた名作であると思う。それにしても最近はヒューマンな作品に弱い。
クリスチャン.スレーター、パトリシア.アークエット、クエンティン.タランティーノ(W)、トニー.スコット(D)/1993/121′/94.1019
トニー.スコット監督、クエンティン.タランティーノ脚本の割には糞も面白くなかった。名前だけで売っている映画である。コップ、マフィアなどが銃撃戦を繰り広げるシーンも全然緊張感がない。クレランスとアラバマが最後のシーンで幸せになるのだがその必然性がまったく感じられない。脚本がまったく練られていない下らない映画である。
ロバート.レッド.フォード、デミ.ムーア、ウッデイ.ハレルソン、エイドリアン.ライン(D)/1993/117′/94.1022
愛というものはお金でも名誉でも口先だけでも繋ぎ止めることはできない。最後はお互いの本音だけである。うそはいけない。
トム.クルーズ、ロバート.デュヴァル、ニコール.キッドマン、トニー.スコット(D)/1990/107′/94.10.23
トム.クルーズは演技がしっかりしている。このサーキットを舞台にした物語もメカニックの人間や恋人のニコール.キッドマンなどうまく人間模様を描いている。カーレースのシーンはかなり迫力のあるものだと思う。
ハンフリー.ボガード、イングリット.バーグマン、マイケル.カーチス(D)/1942/103′94.10.24
パトリック.スウェイジ、デミ.ムーア、ウーピー.ゴールドバーグ、ジェリー.ザカー(D)/1990/127′/94.10.24
ロバート.デ.ニーロ、チャズ.パルミンテリ、リロ.ブランカート、ジョー.ペシ、フランシス.キュプラ、ロバート.デ.ニーロ(D)/1993/121′/94.10.25
なにもいうことはない。今年最高の映画である。今年というよりは近年まれに見る出色の出来である。最後のシーンでソニーを殺す男の描写の仕方が自分のいつも頭に描いている感覚と非常に近いものを感じた。
ウーピー.ゴールドバーグ、キャシー.ナジミー、ビル.デューク(D)/1992/95′/94.10.25
ウーピー.ゴールドバーグの元気振りには毎回感激させられる。彼女がいなければたいした映画じゃないのに、彼女がいるだけで映画にモーレツに活気が帯びてくる。ゴーストの時もそうだったが貴重な脇役でもいけるし、彼女を主人公にしても十分勤まるという、最近非常に得難い存在感を示している。また、見たい気にさせる女優である。
ピーター.セラーズ、ジョージ.C.スコット、スターリング.ヘイドン、キーナン.ウィン、スタンリー.キューブリック(D)/1963/94′/94.10.26
ソ連とアメリカの対立という当時ではあたり前の構図を描いている。かなりギャグ的な場面もあり、全般に楽しめた。しかし、最後のシーンの原爆と歌がオーバーラップするところは30年以上経った現在でも非常にリアリテイがあり、シュール過ぎ背筋が寒くなった。私の友人新道君が一番好きな映画に挙げるのも彼の性格を考えると何となく分かる。
カート.ラッセル、ウイリアム.ボールドウイン、ロバート.デ.ニーロ、スコット.グレン、ロン.ハワード(D)/1991/137′/94.10.28
非常事態においては出来る兄貴も出来ない弟も関係がない。そこには深い兄弟愛が流れているだけである。そして兄貴は力尽き死んで行くが最後まで自分の仲間は守る。弟は死んだ父と兄の意思を継ぎ、ファイヤーファイターとして生きて行くことを決意する。火事の描き方が非常にダイナミックでそれを取り巻く男たちのガッツと愛もうまく表現されているうるうるさせられた一作品だ。
イングリット.バーグマン、グレゴリー.ペック、レオ.G.キャロル、アルフレッド.ヒッチコック(D)/1945/111′/94.10.31
イングリット.バーグマン、グレゴリー.ペック。この二人がいるだけで昔のハリウッド映画は成り立った。さすがの存在感である。しかし、ヒッチコックにしては身の毛がよだつようなストーリーではなかったように思う。やはりこの偉大な俳優たちの持ち味を生かしたというべきか。
マイケル.J.フォックス、シンデイ.ローパー、クリスティーナ.ビダル、ジェームズ.ラバイン(D)/1993/92′/94.11.1
子供が出てくる映画は基本的には嫌いだ。しかし、これに出てくる黒人の子役は非常に嫌味がない自然体の演技である。日本の安達祐実みたいなわざとらしい演技のいやらしさがない。私は昔から黒人礼拝主義者だがやはり人間のルーツは黒人の魂だと痛感した。
ジャック.ニコルソン、ダニー.デ.ヴィート、ダニー.デ.ヴィート(D)/1992/140′/94.11.3
労働者のために尽くしてきた男たちホッファとボビー。最後は若僧にいとも簡単に殺されてしまう。J.F.Kやその弟ロバートすら恐れさした男がだ。その落差に唖然とするとともにジャック.ニコルソン、ダニー.デ.ヴィートが非常に迫真の演技をしていたのが印象に残った。また、刑務所までトラックを連ねてホッファを送ったチームスターの団結力に心引かれるものがあった。自分も労働者の一員として戦わなければならぬことも絶対にあると思う。
シルベスタ.スタローン、マイケル.ルーカー、ジェニー.ターナー、ジョン.リスゴー、レオン、レニー.ハーリン(D)/1993/113′/94.11.3
最初のシーンがあまりにも迫力があったので非常に期待をして見ていた。だが、だんだん緊張感のない映像が続き、興ざめであった。シルベスタ.スタローンも相変わらずのワンパターンの演技であり、脇を固める俳優も迫力がない。この映画は最初の10分間を見れば充分という映画である。
ハリソン.フォード、トミー.リー.ジョーンズ、ジュリアン.ムーア、アンドリュー.デイビス(D)/1993/131′/94.11.4
信じていた親友の医師が実は犯人だった。リチャードは妻殺しの罪を晴らそうとして、実は親友を追い詰めていた。逃亡するリチャードも迫力があったがそれを追い詰める連邦保安官のトミー.リー.ジョーンズも負けず劣らず迫力があった。この役者は初めて見たが非常にいい。昨日見た、クリフハンガーは最初だけの映画だったがこれは130分という時間を感じさせないほどひとつひとつの映像に力が入っていた見ていて気持ちのいい映画であった。
ケビン.コスナー、ローラ.ダーン、T.J.ローサー、クリント.イーストウッド(D)/1993/138′/94.11.5
脱走しながら、殺人を犯しながら、ブッチは少年フイリップに夢を与えて行く。宗教に執着することによって、子供の夢を奪うのはいかがなものだろう。そう映画が語りかけてきたような気がする。ケビン.コスナーは実は普通の男が犯罪者になったらという設定はうまいと思う。クリント.イーストウッドは最後の場面で十分に存在感があった。全体としては非常に歯切れのいい映画であった。
シルベスタ.スタローン、ウエズリー.スナイプス、サンドラ.ブロック、ナイジェル.ホーソーン、マルコ.ブランビヤ(D)/1993/115′/94.11.6
2032年アメリカは頭でっかちの街に変わっていた。その世界を作ったコクトーは実は人類をコントロールしようとしていた悪党であった。復活したスパルタンと殺人鬼フェニックスは未来で再び戦った。そして、地下にはまだ正常な人間が残っていた。スパルタンは最後に人間の欲望を満たした。はたしてこれが人類にとってよいことなのだろうか。ぼくには判断できなかった。しかし、近未来に今の奢った人類を考えるとこのような社会に成ったほうがよいのかもしれない。クリフハンガーの時と違い、シルベスタ.スタローンは生き生きとしていた。また、相手役のウエズリー.スナイプスも迫力があって非常によかった。全編にわたって、手に汗握るシーンが多く楽しむことができた。
ウーピー.ゴールドバーグ、マギー.スミス、エミール.アルドリーノ(D)/1992/100′/94.11.7
GREAT!!としかいいようがない。
スティーブン.レイ、フォーレスト.ウイアカー、ミランダ.リチャードソン、ジェイ.デビッドソン、ニール.ジョーダン(D)/1992/113′/94.11.8
クライング.ゲームにもいろいろな形がある男と女そして男と男。時には男と男の愛が男と女の愛を超えることがある。愛について考えさせられた映画であった。
ジェラード.デパデュー、アンディ.マクドウエル、ピーター.ウィアー(D)/1990/107′/94.11.9
”情が移る”この言葉がぴったりの映画である。いやがっていた二人も二人で秘密を作るうちに恋心を抱き始める。最初は相手のあらばかり見えていたのに規制事実を積み上げていくうちにふと気付くと相手のいいところが心に止まり始める。そして二人は離れられなくなる。この映画を作った人間は男と女の心の機微がよくわかっていると思う。自分も今、佐藤百恵という女を愛していて、それが、なかなかうまくいかないのだが女性の心がいつ嫌いから好きに変わるかわからないので今のままもっと情熱を傾けて愛したいと思う。これはぼくを勇気付けてくれた映画だ。
メル.ギブソン、ニック.スタール、マーガレット.ウィットン、フェイ.マスターソン、ギャビー.ホフマン、ジェフリー.ルイス、メル.ギブソン(D)/1993/115′/94.11.10
チャーリーズ.ノースタッドは顔に火傷のあとがあり、過去に犯罪歴を持つ男を家庭教師として選んだ。最初はおっかなびっくりだったがその男の本当に持っているやさしい心をつかんだ。しかし、先入観を持つ周りの大人たちは彼の本当の気持ちを知ろうとせず、迫害してしまう。人間というのは本当に相手のことをわかろうと思ったら、相手を信じ、そして相手の心の中に入っていかなければ、永遠に平行線である。このことを本当に気付かせてくれた映画であった。また、最後のシーンでチャーリーがメルギブソンに手を振るところは思わず目頭が熱くなった。
メリル.ストリープ、ブルース.ウイルス、ゴールデン.ホーン、イザベラ.ロッセリーニ、ロバート.ゼメキス(D)/1992/103′/94.11.12
永遠の命を得たときから二人の女の不幸は始まった。二人のからだがバラバラになるところは非常にシュールだった。ブルース.ウイルスはクレジットになければ、わからないぐらいの存在感であった。別にどうでもいい映画である。
ハリソン.フォード、アン.アーチャー、パトリック.バージン、ショーン.ビーン、フィリップ.ノイス(D)/1992/117′/94.11.13
愛国心から祖国を守る同士たち。その関わり合いから家族を守らなければならなくなった一人の男。これをゲームに例えてしまうところが今の映画らしい。また、映画の中で敵の基地を爆撃するところがコンピューターの画面の中に出てきたがこれは完全に湾岸戦争をモチーフにしている。今の時代は人間同士の感情といえども、ゲームに例えられてしまう。そんな時代に誰がした。そんなことを言っても、人間の心を失われた過去に戻すことは不可能なことである。そういうことを考えさせる映画であった。しかし、映像自体は非常に迫力のあるものであった。
アーノルド.シュワルツェネッガー、オースチン.オブライエン、アンソニー.クイン、ジョン.マクティアナン(D)/1993/130′/94.11.14
現実と映画の世界。少年の頃なら、一度は映画のヒーローの世界を覗きたいと思うだろう。これはそれを実現した映画である。最初はあまり期待していなかったがラスト30分は画面に吸い込まれるように見ていた。シュワちゃんも最後のほうはかなり力が入っていたように思う。じじいがいい味を最後に見せてくれた。夢物語みたいなあまり肩肘の張らないものがシュワちゃんには合っている。これからも娯楽映画のヒーローとして頑張って欲しい。
ケビン.クライン、シガーニー.ウィーバー、アイバン.ライトマン(D)/1988/110′/94.11.15
大統領に成らされた男が本当の大統領以上の仕事をする。こんなありえない話はナンセンスで面白くないだろうと思っていたが豈図らんや大統領婦人との絡みのなかにヒューマンなものを感じ取ることができた。最初はこんな映画で泣くはずはないと思っていたが最後は不覚にも涙が出てしまった。ケビン.クラインのオーバー過ぎない演技には非常に好感がもてた。シガーニー.ウィーバーは智美ちゃんに似ている。確か前もそう思った記憶がある。以外にうるうるきた映画であった、意外ね!意外ね!!失礼しました。
ブルース.ウィルス、サラ.ジェシカ.パーカー、デニス.ファリーナ、ローディ.ヘリントン(D)/1993/101′/94.11.17
ブルース.ウイルスはやはりこういう緊張の場面が続く映画でこそ真価を発揮する。彼の執念はついに達した。しかし、最愛の父はもう戻ってこない。彼は新しい妻と子供とともに人生を再出発させる。父の誇りを胸に秘めながら。殺人のシーンやボートのシーンは非常に迫力があった。ブルース.ウイルスやアーノルド.シュワルツェネガーをいかすには彼等に頭を使わせてはいけない。それなりのアクションをちりばめれば、彼等はうまくそれをこなす。
トム.ハンクス、メグ.ライアン、ビル.プルマン、ロス.マリンガー、ノラ.エフロン(D)/1993/104′/94.11.17
運命的な出会いというのは本当にあるのだろうか。それは映画だけの話ではないか。そんなのは女が作ってきた話ではないか。そういう感じで最初は見ていたが最後のシーンを見たあとは「運命的な出会いは絶対にある。」と思った。そしてそれを信じようと思った。ただ、それは本人たちの知らないところで実は愛のキューピットになっている人間がいるのかもしれない。でも、これからの人生夢を持ち、生きて行こうと決心させてくれた映画であった。
ロバート.レッド.フォード、レナ.オリン、アラン.アーキン、ラウル.ジュリア、シドニー.ポラック(D)/1990/144′/94.11.20
ハバナの風景とロバート.レッド.フォードの男のロマン。この二つがくっつけば、いい映画になるに決まっている。この映画はその予想を少しだけ超えたと思う。好きになった女が革命戦士で、その夫が死に、命懸けで救い出し、やっと自分のものになると思った時、キューバの革命が成功し、死んだと思っていた彼女の夫も戻る。自分の手でものにしようとし、その自分の手で彼女を離してしまう。なんて悲しい男の美学なのだろう。僕にはとてもできない。こんな愛を見せつけられると僕の恋愛なんておままごとに思えてしまう。144分という長い映画だったが非常に風景が美しく、俳優もそれなりにこなしていたので楽しめた。ただ、レッド.フォードとアラン.アーキンが背中で演技するところで「日本に今、背中で演技のできる役者が何人いるのだろう。」と考えると何か悲しくなった。
ウィリアム.ピーターセン、キム.グレイスト、マイケル.マン(D)/1986/120′/94.11.21
背筋の寒くなるような映画であった。「羊の沈黙」の序章だというがまさしく、その映画にふさわしいものであった。羊の沈黙の時は有名な俳優が出ていたがこれには特に有名な人間は出ておらず、その割には羊に....迫るものがあった。この原作を書いた人間は狂気の表現の仕方に特有なものをもっていると思われる。彼か彼女かわからないが彼の原作からの次の映画化を切に願う者である。
マイケル.J.フォックス、ジェームズ.ウッズ、スティーブン.ラング、ジョン.バダム(D)/1991/111′/94.11.22
俳優と刑事。お互いにやることは違っても、仕事をやるときにはプロ魂を見せる。そしてお互い素直になれたときに始めて判りあえる。これは男と女でも同じである。自分がいつまでも自分の殻にこもっていたのでは判りあえるはずがない。マイケルははじめ軽い乗りのやつだと思っていたが、これがどうして非常に役にはまるし、芸達者な男優である。これからは彼の映画にも注目したい。自分の気持ちは口に出して言わないと相手には伝わらないのかなぁー。
サリー.フィールド、ケビン.クライン、ウーピー.ゴールドバーグ、ロバート.ダウニーJr、マイケル.ホフマン(D)/1991/96′/94.11.22
たいした映画ではない。テレビドラマに毛が映えた程度である。サリー.フィールドは木の実ナナに似ている。ウーピー.ゴールドバーグの良さが出ていない。SON of a Bitchである。
マイケル.ダグラス、ロバート.デュヴァル、ジョエル.シュマッチャー(D)/1993/113′/94.11.23
仕事もなくし、家庭もなくした気の短い普通の男。こういう男がよく世の中を逆恨みし犯罪を起こすその典型的なケースである。確かに今の世の中狂っている。マシンガンを打ちたい気持ちに駆られるのも分からないではない。しかし、それをやってしまって一番の代償を背負うのは自分であり、そして自分の家族である。それが判断できなくなったとき、人は猛獣に変わる。でも、猛獣に変わる危険性は誰でも持っている。それにしても向こうでも予算を消化するための工事があるとはどこの国でも泣かされるのは納税者である。
ジュリアン.サンズ、シェリリン.フェン、カートウッド.スミス、ビル.バクストン、ジェニファー.リンチ(D)/1993/105′/94.11.23
踏み込んではいけないとは思いながら悪い女に惚れてしまう気持ちぼくにはいたいほど分かる。ニックも恋人がいながらその世界に入り込んでしまった。男は違う女のほうに行けば、幸せになれることが分かるのに、敢えてそれを選ばずに難しい道を選択する。そして、それを夢の中で実現しようと思う。その中で女は「私を女として愛しているの。」それとも、「所有物にしたいの。」そう聞かれたときに男は一瞬たじろぐ。ぼくもこれを自問自答してみたが女として愛したいのと実は所有物にしたいという感情が同居しているのじゃないかと思った。恋愛、これは死ぬまで解けない謎である。
ウェズリー.スナイプス、アナベラ.シオラ、スパイク.リー、スパイク.リー(D)/1991/132′/94.11.24
黒人と白人の人種問題。薬の問題。スパイク.リーはこのアメリカにおける2大問題を取り上げている。しかし、この問題は解決するどころか時代が混沌としてくればしてくるほど溝が深まっている。1991年の映画ではあるがこの当時と今を比べても、今のほうが状況的には悪くなっている。そして、世の中が快楽なほうに進み、難しい問題は取り上げない傾向が強まっている。スパイク.リーは社会派監督などと呼ばれているがこのような監督がこのような問題を取り上げなければ、だれが取り上げるというのか。世の中がこの先どのように変わるか分からないがスパイク.リーには常にこの問題を取り上げてほしい。そのことを再認識させてくれた映画である。
クリストファー.ランバート、カートウッド.スミス、ローリン.ロックリン、クリフトン.ゴンザレス、ステュアート.ゴードン(D)/1992/95′/94.11.25
デモリション.マンのところでも言ったように近未来というよりは直ぐそこまで迫っている現実である。実際に中国では「一人っ子政策」が実施されている。それで”盲民”と呼ばれる戸籍の持たない子供が問題になっている。人間が人間の心を忘れた世界を作るということはそのまま人類の滅亡を意味する。こういう映画が反面教師になってくれればいいのだが、ただ、娯楽だけで見るのならば、人類に未来はないと言わざろうえない。常に人間は問題意識を失わないで生きてほしい。
アナベラ.シオラ、レベッカ.デ.モーネイ、マット.マッコイ、アーニー.ハドソン、カーチス.ハンソン(D)/1992/111′/94.11.26
夫と子供を奪われたと思い逆恨みする女。ひょんなことからその女をベビーシッターとして雇う女。その時から運命の振り子は違う風に動き始めた。女の執念というのは自分が実行しようとするのにじゃまな人物を次々消してしまう。しかし、それに気付いた男ソロモンが最後は家族を救う。つくずく女の執念というのは何に対しても恐ろしいものだと再認識した。話はごくつまらないものなのだがそのような話を面白、おっかなく見せる技術がアメリカにはある。
レベッカ.デ.モーネイ、ジェーソン.ロバーツ、アンドリュー.エイデルソン(D)/1991/126′/94.11.27
金持ちの男とその愛人。よくある話である。男は自分のステイタスをある程度確立すると今度は自分の言うことのきく女を選択したがる。それも少し小悪魔的な女を。そして時分が死ぬと必ず妻と愛人の遺産をめぐる戦いが待っている。この辺は洋の東西を問わず一緒である。そして、この映画では妻の執念が愛人を上回る。映画全体としては場面の展開がスピーディーでなかなか良かったと思う。
ジャン=クロード.ヴァン.ダム、ランス.ヘンリクセン、ヤンシー.バトラー、ジョン.ウー(D)/1993/100′/94.11.28
金で人をターゲットにして遊ぶ主催者と金持ち達。ブードローはひょんなことから父をこの遊びで失うことになってしまう女に仕事の依頼を受けた。相手の極悪非道な行為にブードローは怒りが頂点に達した。痛快なアクション映画である。ジャン=クロード.ヴァン.タムの面構えと最後の回想シーンは特筆に値する。まさに手に汗握る活動写真である。
クリストファー.ライデル、シャロン.ストーン、アナ.トレント、ハビエル.エロリエータ(D)、ビセンテ.ブラスコ.イバニェス(D)/1989/107′/94.11.29
この映画を見終わって、血と砂-天と地-栄光と屈辱という言葉が脳裏を駆け巡った。順調過ぎるぐらいに登り詰めて掴んだマエストロの地位。その順調過ぎたことが奢りにつながってしまった。自分のことを本当に思ってくれる女を捨て、興味本位で生きているくそ女にうつつをぬかす。こういう男には良く有りがちなドラマだ。そしてその女が”下げまん”だったことに気付いたときにはすでに死への序章が始まっていた。最愛の人でもその運命だけは変えることができなかった。
エミリオ.エステペス、キューバ.グッディングJr.、デニス.レアリー、スティーブン.ホプキンス(D)/1993/110′/94.12.1
悪ガキ4人組みがひょんなことから殺人強盗事件に巻き込まれる。三人は追いかけられていた強盗の一味を助けようと思ったが一人の裏切りによって殺人事件の現場を目撃することになる。その強盗団は必要以上に彼等を追い詰めるが最後は彼等の団結力によってその強盗団をやっつける。ただ、そのときには裏切った友はもういなかったが.......。まあ、そんなに迫力も感じなかったし、ごく普通の映画であった。
ヒープ.サイ.リー、トミー.リー.ジョーンズ、オリバー.ストーン(D)/1993/141′/94.12.2
天と地、ベトナムとアメリカ、キリスト教と仏教、貧乏と金持ち、戦争と平和、そしてそれを取り巻く人間模様、家族。この映画の中にはあらゆる要素が入っている。そして一番感じるのはオリバー.ストーンの平和を祈る心である。トミー.リー.ジョーンズ演じるスティーヴを病めるアメリカに見立ててまでも...。戦争は絶対に必要悪などではない。人間が人間を殺すということは自分で自分の首を絞めていることと同じである。人類の命を縮めているのだ。ボスニア.ヘルツェゴビナ、ソマリア。現在でも紛争が起こっているところは至る所にある。それがどんな名目があるにしろ、絶対に許されることではない。しかし、この金満体質日本の老若男女このことに対して問題意識をもっているものが何人いるのだろうか。政治家の中に何人いるのだろうか。これから世紀末に向かって行くがこの問題意識を忘れた民族は滅ぶしかないということを日本も含め、世界の国々は考えてほしい。映画がそのきっかけとなれば、幸いである。
レベッカ.デ.モーネイ、ドン.ジョンソン、シドニー.ルメット(D)/1993/108′/94.12.3
完全犯罪を立証しようとする男、そしてその男に見込まれ弁護をする女。実は完全犯罪はこの関係が結ばれる前から始まっていた。自分の計画を実現するためには手段を選ばない男。そして、男の弁護をするような振りをして男の罪を暴こうとする女。この極悪非道な男に最後は打ち勝つ。だが、自分にはダメージが残る。ドン.ジョンソン演じる男は執念深く気持ちの悪い部分がよく出ていた。レベッカ.デ.モーネイは「ゆりかごを揺らす手」とは違う一面が出ていたように思う。
マット.ディロン、ケリー.リンチ、ジェームス.ル.グロス、ヘーザー.グラハム、ガス.ヴァン.サント(D)/1989/100′/94.12.3
4人の若きジャンキー。これが今のアメリカを象徴している。ただ自分の官能のままに犯罪を犯し、人生を貪る。この映画の中では中毒症状が独特の映像によって時計を写出したり、帽子を写出したり、犬を写出したりしていた。それはあたかも幻想のようであった。この世界からマット.ディロンが抜け出そうとしたが人生を貪ってきたつけはしっかりと払わなければならなかった。しかし、現代の日本にもこの問題は無視のできないほどに横たわっている。
シャロン.ストーン、ウィリアム.ボールドウィン、トム.ベレンジャー、フィリップ.ノイス(D)/1993/107′/94.12.4
引っ越したばかりのマンション、実はそこは恐ろしいガラスばりの刑務所であった。きれいな女は男の毒牙にかかって、始末される。生前の快楽と引き替えに。お宅族が多く、金の使い方の知らない日本では実際に行われているのではないか。そして、映画にもテレビにも、ゲームにも、飽きた人間は人の生活を覗見たがる。現代のワイドショーはその最たるものである。シャロン.ストーンの最後の言葉、「生まれ変わりな。」というのは現実の社会に向けられたメッセージだと思う。
ケビン.クライン、マリー.エリザベス.マストラントニオ、ケビン.スペーシー、レベッカ.ミラー、アラン.J.パクラ(D)/1992/99′/94.12.4
人のいい隣人だと思ったが...。軽い保険金詐欺が成功したところからある夫婦の悲劇が始まった。スワッピングに応じた夫が殺人犯にされる。そして最愛の妻までも隣人に奪われる。復讐に燃えた夫が最後は妻と無罪を獲得する。これは表面上優しくみえる人間に限って裏では何を考えているのかわからない。そしてあなたの周りでも日常茶飯事にこういうことは起こりうるということをいいたいのだと思う。これによく似た事件として「三浦和義ロス銃撃事件」が思い出される。
ジュリア.ロバーツ、キャンベル.スコット、ビンセント.ドノフリオ、ジョエル.シュマッチャー(D)/1991/112′/94.12.6
白血病を煩った男。それを看病する女。二人はいつしか愛しあうようになった。あいの遠飛行をしていたが病気が悪化し、女は男の父親に息子の居場所をついに告げる。女は男の元を離れようとしたがある占い師のおばさんの一言で女は男との愛を選択した。困難な道と思われるほうを...。話し的には日本でもよくある話しだがジュリア.ロバーツがでているだけで絵になる。まあ、そういう映画である。男の演技についてはまだどうこう言えるレベルではない。
ケリー.マクギリス、ジョディ.フォスター、バーニー.カールソン、ジョナサン.カプラン(D)/1988/110′/94.12.7
レイプ事件。これを立証することは日本でもアメリカでも非常に難しい。立証するのに一番重要なことは本人が証言台に立ち、真実の一部始終を語らなければならないということだ。これが一番難しいと思われる。これを被害者が拒否するために泣き寝入りになるケースがほとんどである。そして、検事側が困難なことが最初からわかっているので弁護士との取り引きによって、事件の本質を変えてしまうことがある。しかし、この事件はこのような逃げ方をしていると犯罪者を助長してしまいがちである。この映画を参考にして、関係者が皆勇気を持って、発言に臨み、このような事件を少しでもなくすように望む。
アル.パチーノ、クリス.オドネル、ガブリエル.アンウォー、フイリップ.ホフマン、マーチン.ブレスト(D)/1992/156′/94.12.8
最後の校内裁判の場面はおおいに泣けた。盲目のスレーター中佐。この頑固おやじをお守することになってしまったチャーリー少年。スレーターは大統領の側近というエリートから盲目というハンデによって、その地位を降ろされた。チャーリーは校長に関する問題を目撃したのだが言うことによって自分は良い地位を得るか、言わないことによって退学させられてしまうか、悩んでいた。お互い問題は違うが人生の岐路に立たされていた。そして、チャーリーは自殺からスレーターを救い。スレーターはチャーリーを退学から救った。人間というのは常に自分の中に信念というものを持っていなければ、窮地から抜け出ることはできないのだということを痛感した。156分と少々長いが非常にアル.パチーノの演技が光った映画である。
ケビン.コスナー、アンソニー.クイン、マンデリン.ストウ、トーマス.ミリアン、トニー.スコット(D)/1990/124′/94.12.10
Jは愛してはいけない女を愛してしまった。そしてその男から恨みを買う羽目になってしまった。女もどん底の生活に身を置くことになってしまった。Jは仲間二人を得て、その男にリベンジすることには成功したに見えたが修道所にいた最愛の人は彼の腕の中で息を引き取った。今まで見たケビン.コスナーの映画の中では一番良かった気がする。それより印象に残ったのは仲間になったトーマス.ミリアンの好演技だ。こいつはいい味を持っている。特に悪役として...。
リレーティ.イチュマロ、ウーピー.ゴールドバーグ、ダレル.ジェームズ.ルート(D)、イギリス、ドイツ、南アフリカ/1992/97′/94.12.12
人類が人類を支配すること、同じ人種が争うこと、殺しあうこと、暴力を使うこと、どんな理由があろうとそれは絶対に許されないことである。この映画ではその重い問題であることが一人の黒人の少女を通して、実によく描かれている。ネルソン.マンデラが釈放されただけでは問題の解決にならないことも。いつもながら、ウーピー.ゴールドバーグの演技には心惹かれるものがある。こんな先生が日本にいたなら、いじめなど起きないだろうに...。日本人はもっとこういう映画を見ることによって、人種差別はどういうことかということをはっきりと認識してほしい。
ウィリアム.ハート、クリスティン.ラーティ、マンディ.パティンキン、ランダ.ヘインズ(D)/1991/123′/94.12.13
優秀な医者だと思っていた男がある日、自分の勤めている病院の患者になる。最初は自分が勤めている病院なのですべてが特別待遇にされてあたりまえだと思っていた。しかし、そこには自分が今まで気がつかなかったあらゆる問題が潜んでいた。そのことに気付かせてくれたジェーンは自分の手術の前の日に死んでしまった。だが、彼は自分の手でドクターを選び。再び、メスを握ることができた。一人の偉大な医師として.....。現代の暴走する医学界にメスをいれる作品だと思う。
マイケル.キートン、ニコール.キッドマン、ハイン.S.ニョール、ミシェル.コンスタンタン、ブルース.ジョエル.ルービン(D)/1993/117′/94.12.14
癌で死期を宣告された男が生まれてくる子供のために残したビデオ。それには男が生きてきた人生の縮図がぎっしりつまっていた。生きているときに死んだ後のことを考え、何かを残すということは並の神経ではできない。それを示すように男もいろいろな葛藤に悩んだ。それが人間である。そういうことに悩むからこそ、人間なのである。その気持ちを失った者たちを、僕は人間とは呼ばない。それを考えさせてくれた映画である。
ベット.ミドラー、ジェームス.カーン、ジョージ.シーガル、パトリック.オニール、マーク.ライデル(D)/1991/145′/94.12.17
ベトナムの各戦地を慰問するエディとレナード。最初は自分たちも若かったが次第にそこで戦う男たちより年齢が高くなり、隔たりが起きてくる。その間にレナードは夫をなくし、息子をなくした。エディは家庭を犠牲にした。しかし、お互いに最後はそのことを分かち合い、人生最大のエンターティメントをすることによって、自分たちの幕を降ろした。このような歌を含めたエンターティメントに関しては日本の映画はアメリカの足元にも及ばない。
ダスティン.ホフマン、ニコール.キッドマン、ローレン.ディーン、スティーブン、ヒル、ブルース.ウィルス、ロバート.ベントン(D)/1991/107′/94.12.18
ビリーが憧れていたギャングの世界。それは想像を超えた汚い世界であった。自分の気に入らないことがあるとすぐに人を殺し、政治的力を使いそれをもみ消す。ボスには絶対服従で質問することも許されない。自分の人権などないに等しい世界。その世界に彼は生き残ってしまった。彼の新しいギャングへの道はこれから始まる。僕はただ一つだけ願う「ビリーよ、人間的であれと...。」
デンゼル.ワシントン、スパイク.リー、ウェズリー.スナイプス、ジョンカルロ.エスポジト、ロビン.ハリス、スパイク.リー(D)/1990/129′/94.12.19
ギャンブル好きの親友を守るために男は自分の夢を捨てざろうえなくなった。そして、女との平凡な生活を望んだ。やがて、子供が出来、男は夢を託すが自分と同じに少年時代を過ごさせることはしなかった。自己の回顧も含めて...。単純な話のなかにスパイク.リーらしいペイソスを含んでいた。彼は映画のなかでよく遊びを使う。これは松田優作が探偵物語のなかで使っていたものを思い出す。彼が今、生きていれば、日本の映画界も変わったと思う。
ジョン.キューザック、ジェームズ.スパイダー、イモジン.スタップス、ハーバート.ロス(D)/1991/110′/94.12.23
政治家と役人。それぞれの夢を持つ二人の青年。それぞれがそれぞれの夢の実現のために足を引っぱりあうことになろうとは...。きれいごとで生きていくことは困難なことなのか。自分さえよければ人はどうなろうとも関係がないのか。人生の無常を感じさせる映画であった。
バージニア.マドセン、レニー.フォン.ドーレン、ジム.メツラー/1991/97′/94.12.23
男は自分の欲のために周りにいる人間をすべて巻き込み欲望を達成してしまった。これから男はどんな人生を歩んで行くのだろうか。ラブ.サスペンスとしてはそれなりに楽しめたと思う。
ダスティン.ホフマン、スーザン.ジョージ、サム.ペキンパー(D)/1971/118′/94.12.25
人間の勇気について考えさせられた。普段は勇気などと言葉とは無縁な数学者。あまつさえ、妻にも猫が殺された件で問い詰められる始末。しかし、ある一人の男を助けるためにかれは命懸けの勇気を見せた。妻もそれにしたがった。常日頃、口だけがうまくなった人間が多くなったが本当の勇気とは、本当の愛情とは、と言うことをもう一度深く考えてほしい。世の中の動きが早くなっても人間が人間であることには変わりがないのだから....。
ニナ.ジーマツコウ、ウェンディ.ヒューズ、トム.スカーリット、ロバート.デヴィ、ジョー.ダレッサンドロ、ザルマン.キング(D)/107′/1992/94.12.25
娼婦の世界にもいろいろな人生があった。父の死から少女はその世界に身をやつすことになってしまった。しかし、その世界は思った以上に自分をおける場所はなく、つまりこの世における死という方向を示していた。ついにそこで生きることをあきらめ男と一緒に逃げた。普通の高校生に戻り、紆余曲折がありながらついに自分の愛をつかむ。主演のニナが風吹ジュン似、演技もそれなりで楽しめた。
ジュリア.ロバーツ、デンゼル.ワシントン、サム.シェパード、アラン.J.パラク(D)/141′/1993/94.12.25
ずっとレンタルされていて、やっと借りることができた。それだけの期間を待ったかいがある内容であった。ダービーはついにペリカン文書の制作に成功した。しかし、そこには石油の利権に絡む巨大なパワーがうごめいていた。そして、彼女の恋人、その友人などが次々と殺された。彼女にも悪の手は襲いかかってきた。その急場を救ったのがデンゼル扮する新聞記者である。この二人はいろいろな危険にさらされながらもついに真相を究明する。この映画の中には現在問題になっている環境問題を取り巻く中に、それを阻止して自己の利益にしようとする人間が実在することを示唆している。この問題というのはきれいごとだけでは進んで行かないということがこの二人の俳優を通してうまく描かれていると思う。
リチャード.ギア、アンディ.ガルシア、ナンシー.トラヴィス、マイク.フィギス(D)/1989/115′/94.12.30
警官が警官を裁く。優秀な警官というのは汚職まみれなのか。アンディ.ガルシアは敢然とその優秀といわれる警官に立ち向かう。しかし、その警官は次々と自分の目的を達して、彼の最愛の妻にまで襲いかかろうとする。最後は危機一髪のところで正義は勝った。ひょうひょうと犯罪を犯す警官のリチャード.ギア、それを追い詰めるアンディ.ガルシア。なかなか二人のやり取りに見るべきものがあった。
マイケル.ダグラス、メラニー.グリフィス、リアム.ニーソン、デヴィッド.セルツァー(D)/1992/133′/94.12.31
自分から志願してスパイに身を投じた女。女が思っているほどスパイの世界は甘くなかった。裏切り、殺しありとあらゆるものがそこここに転がっていた。そして、男はそれに答えるように女をぎりぎりのところで救い出した。女が語ることによって、現在と過去をオーバーラップさせている技法はよく使われるがこの映画では効果的だったと思う。男と女の恋というのは状況が状況であるほど切なく見えるものなのか。
クレイグ.シェーファー、ブラッド.ピット、トム.スケリット、ロバート.レッド.フォード(D)/1992/124′/94.12.31
1994年最後の映画。ようやく滑り込みで100本という目標を達成できた。この映画もまた主人公が語る形式をとっていた。何か、主人公のアルバムを開くが如きに話は展開を見せた。そして、久々に涙が出てしまった。何か、郷愁を強く感じさせられる映画であった。弟が殺された場面を語る主人公の悲痛な顔が思い浮かぶようであった。来年は300本を目標にしたいと思う。
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