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アレなんだよなぁ〜!?

MOVIE 2
【101-200】



101.失踪 THE VANISHING

  • ジェフ.ブリッジス、キーファー.サザーランド、ナンシー.トラヴィス、サンドラ.ブロック、ジョルジュ.シュルイツァー(D)/1993/110′/95.1.2
  • 昼は妻と娘のためにいい父親を演じる男。夜は”永遠”をキーワードとする殺人鬼。ジェフは恋人をこの男の毒牙に掛けられた。探し疲れているときに新しい恋人を見つけた。彼は事件の真相を明かすことをあきらめない。そして、バーニーの手に掛かり、ここの恋人と命を失いそうになるが恋人が機転を利かし、彼と事件の両方を解決する。ジェフ.ブリッジスはこのような精神異常者をやらせると非常によい演技をする。失踪とはいろいろな理由があるものなのだ。
  • 102.マザーズ.ボーイ-危険な再会 MOTHER'S BOYS

  • ジェミー.リー.カーティス、ピーター.ギャラガー、ジョアン.ホリー.キルマー、ルーク.エドワーズ、イブ.シモノー(D)/1994/97′/94.1.2
  • 過去を葬り去った女が再び自分の手に取り戻そうとする。女は夫も子供も自分のものだと思っているが、すでに時は流れていた。夫には新しい女が出来、子供もすでに自分のことは記憶からなくなり始めていた。それでも強引に家族を手にしようという女はいろいろな手を仕掛けて、特に彼女を陥れようとしたが、最後はこの女の子を思う愛情に負けてしまう。子供たちも本当の愛情に気がつく。この映画は女のエゴが見事に現われ、サスペンス仕立てになっていて結構楽しめた。
  • 103.エイジ.オブ.イノセンス THE AGE OF INNOCENCE

  • ダニエル.デイ.ルイス、ミッシェル.ファイファー、ウィノナ.ライダー、マーチン.スコセッシ(D)/1993/138′/94.1.3
  • 上流階級の生活-それは平民にはわからない悲喜交々がある。ニューランドもその一人であった。彼は上流社会からはみ出すことを夢見ていた。そして、それを実践しているエレンという女に恋をしてしまった。だが、実際に彼の人生を彩ったのは典型的な上流階級の女メイであった。結婚して子供が生まれ、成人して働き始めたとき、そしてメイが亡くなったとき、再びエレンに会えるチャンスが訪れた。しかし、彼は二度と会おうとはしなかった。おそらく彼は自分の人生を振り返りたくなかったのだと思う。一番愛する女性と結婚することが果たして、自分の人生の中で幸せなことなのか。それとも.....。と感じさせる映画であった。
  • 104.ジョイ.ラック.クラブ THE JOY LUCK CLUB

  • キュー.チン、タムリン.トミタ、ツァイ.チン、ミンナ.ウェン、A.マッカーシー、ウェイン.ワン(D)、オリバー.ストーン(D)/1993/139′/94.1.4
  • オリバー.ストーンはだれかを主人公に仕立て、その人物に語らせるという形式を使う。それが実に巧みである。日本でも倉本総がよく使うがスケールの点でオリバー.ストーンの足元にも及ばない。この映画でも中国とアメリカの風習の違い、そこに生きる人々の葛藤、生きてきた道のり、生き様、さまざまなものが凝縮されて映像に現われていた。オリバー.ストーンは前の映画でもそうだったがアジア特に中国を非常に意識している作りが随所に現われている。そして、人間の描き方特に親子の描き方は抜群である。今回も親子の愛に打たれ、涙した場面が多くあった。オリバー.ストーンにはこのままアジアを人間を通して描き続けて欲しいと思う。
  • 105.郵便配達は二度ベルを鳴らす THE POSTMAN ALWAYS RINGS TWICE

  • ジャック.ニコルソン、ジェシカ.ラング、ジョン.コリコス、ボブ.ラフェルソン(D)/1981/125′/95.1.7
  • 計画的に夫を殺し、自分たち二人だけの世界を作る。よくある話である。そこに保険金が絡み、弁護士とその助手も巻き込んだ。だが、その幸せも長くは続かなかった。当時この映画は名画として盛んに取り上げられていたが今見て見るとどこといって見るべき点はないような気がする。あとで見ても、感銘を受ける映画とそうでない映画があるような気がする。だが、その人のおかれている環境や境遇なども関連しているのかもしれない。
  • 106.不法侵入 UNLAWFUL ENTRY

  • カート.ラッセル、レイ.リオッタ、マデリーン.ストウ、ジョナサン.カプラン(D)/1992/112′/95.1.7
  • 自分の思い込みで女を一方的に愛してしまった男。警官ピートはたまたま不法侵入の捜査で行った家の妻だった。警官という身分を利用して数々の無法を起こすピート。最後は夫婦の絆に倒されてしまった。まあ、ほどほどのサスペンスかなという感じ。以上。
  • 107.ヨーロッパ EUROPA

  • ジャン=マルク.バール/1991/114′/95.1.8
  • 占領軍アメリカ生まれの男はヨーロッパのドイツの寝台車車掌としてその生涯を静かに閉じた。誰にも見取られずに.....ただ海の藻屑として。
  • 108.張り込みプラス2 ANOTHER STAKEOUT

  • リチャード.ドレファス、エミリオ.エステペス、ロージー.オードネル、ジョン.バダム(D)/1993/109′/95.1.9
  • ドタバタコンビ3人によるSTEAK OUTコメディ。いや、最後にもう一匹が活躍する。暗殺者だけが妙に迫力があった。(この男はよくバイオレンス物に出てくる。)まあ、こんなものかな。最近は何か映画らしい映画を見ていない気がする。もう少し、目を養わなければと思う。
  • 109.摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に THE SECRET OF MY SUCCESS

  • マイケル.J.フォックス、ヘレン.スレーター、ハーバート.ロス(D)/1987/110′/95.1.11
  • 話は単純だがこいつの映画はいつも痛快だぜ。話は田舎から出てきた若僧が口先と男を武器にして、大都会ニューヨークで最後は社長のおじを出し抜いて、社長に収まるという寸法だ。美人の重役を引き連れて。ラストシーンはオペラ座で決まりだ。
  • 110.ホテル.ニューハンプシャー THE HOTEL NEW HAMPSHIRE

  • ジョディ.フォスター、ビュー.ブリッジ、ロブ.ロウ、N.キンスキー、トニー.リチャードソン(D)/1984/109′/95.1.12
  • 夢。夢を取り巻く家族。その家族の運命。家族の愛。禁断の兄弟への思い。そして、それぞれの人生。生と死。数々の思いがこの映画を見ながら渦巻いた。人の一生というのはいったいなんなんだろう。生きる目的とは...。それは満たされぬ夢を追い続けることなのか。妥協だけが人生なのか。でも、夢を捨てたら、人生を生きている意味はないような気がする。ジョディ.フォスターがまだ若かった。

  • 111.派遣秘書 THE TEMP

  • ティモシー.ハットン、ララ.フリン.ボイル、ドワイト.シュルツ、オリバー.プラット、スティーブン.ウィーバー、トム.ホランド(D)/1993/97′/95.1.13
  • ある日派遣された秘書は自分の欲望のままに動いた。昇進も、プライベートの生活も。しかし、最後は自分が物にしようとした男に企みをすべて見破られ、首を切られる。ララ.フリン.ボイルの映画は初めて見たがなかなか魅力的な女優である。結構、映画も殺されるシーンなどは危機迫るものがあり、楽しめた。
  • 112.シティ.オブ.ジョイ CITY OF JOY

  • パトリック.スウェイジ、ポーリン.コリンズ、ローランド.ジョフィ(D)/1992/135′/95.1.14
  • 知っている俳優はパトリック.スウェイジだけだったが人間愛を感じさせる非常に作りがよい映画であった。彼はアメリカにおいて父の意思を継いで医者をしていたがある少女を助けたことが出来なくその仕事に挫折してしまう。しかし、異郷の地インドにおいて無料診療所を開設する女無資格女医のために働くことによって、自分の進むべき道とインドに同士を作った。彼等の道はここからまた始まった。
  • 113.アメリカン.ジゴロ AMERICAN GIGOLO

  • リチャード.ギア、ローレン.ハットン、ニーナ.バン.パラント、ポール.シュレーダー(D)/1980/121′/95.1.15
  • リチャード.ギアにジゴロはピッタリだ。映像もなかなかセンスのよいものであり、ジゴロの世界を堪能した。しかし、出る杭は打たれるという言葉通り、ギアも罠にはめられた。自分で捜査するねたも尽きて、彼は捕まった。だがしかし、彼は最後に人生をかけて探していた女を見つけた。ここに光明が見えた。女を楽しませるということは一筋縄では行かない。
  • 114.ブロンディ-女銀行強盗 BLONDEE

  • キム.ベイジンガー、バル.キルマー、テレンス.スタンプ、ラッセル.マルケイ(D)/1993/105′/95.1.16
  • 銀行強盗により6年間の刑務所暮しから戻ってきた女。しかし、普通の暮らしは待っていなかった。結局、自分が腹を痛めた子供を取り返すために再び銀行強盗に手を染める。そして、にっくきボスを罠にはめて、リオで自分の幸せを取り戻す。女にとって生きるとは何なのか、銀行強盗でしか生きて行けないのだろうか。女にとって子供とは何なのか。女の性を感じさせる映画であった。
  • 115.テロリスト.ゲーム DEATH TRAIN

  • ピアース.ブロスナン、パトリック.スチュワート、アレクサンドラ.ポール、テッド.レビン、デビッド.S.ジャクソン(D)/1993/98′/95.1.17
  • 旧ソ連の残党が核爆弾を使い、人々を恐怖のどん底に陥れるというのは現実に有り得るストーリーである。それを阻むのははたしてアメリカなのかと言うことについては疑問が残るが。武器の売買をする国が抑えようということ自体に矛盾があるのだ。アメリカには正義もあるが、それと同じだけの悪もあるのだ。しかし、旧ソ連の残党については今後も注意深く観察して行かねばならない。武器を売ることのしない日本が。映画自体はまあスリルとサスペンスというところだと思う。
  • 116.生きるために TRIUMPH OF THE SPIRIT

  • ウィリエム.デフォー、エドワード.ジェームズ.オルモス、ロバート.ロッジア、ロバート.M.ヤング(D)/1989/121′/95.1.18
  • アウシュビッツ、ナチ、ユダヤ。その響には第二次世界大戦の暗い影がいつも付きまとう。これは一人のギリシャ人が体験したものを題材にしている。「シンドラーのリスト」(まだ、見ていないが)でもそうだが実際の現場は映画などでは到底描き切れるものではないと思う。しかし、このことを後世に語り継いで行くにはやはり映画という媒体を使うしかないだろう。日本の侵略の歴史でもそうだが悪いことは悪いこととして人々は認識して行くべきだと思う。歴史を人類の手で歪曲することは絶対にしては行けないことである。人間が人間を支配してはならないことは永遠に変わることのない真理である。
  • 117.ブルーベルベット BLUE VELVET

  • カイル.マクラクラン、イサベラ.ロッセリーニ、デニス.ホッパー、ローラ.ターン、ディヴィッド.リンチ(D)/1986/121′/95.1.21
  • ディヴィッド.リンチは人間を異常に描かせたら今は一番といえるだろう。今回の異常人格者のフランクもマザコン、ブルー.ベルベッドのフェチ、ゲイの素質などさまざまなものが混在したモンスターであった。しかし、残念なのはパッケージに「無修正」と書かれてあることである。そんなものは映画の評価と何ら関係ない。日本はいまだ映画文化に対する文化度が低い国だと思う。
  • 118.ヘキサゴン SOMETHING EVIL

  • サンディ.デニス、ダーレン.マクギャバン、スティーブン.スピルバーグ(D)/1971/74′/95.1.22
  • スピルバーグが作る宗教色が強いスリラー。僕は敢えてそう言う。魔法陣によく使われるヘキサゴンのマーク。そして、映画に出てきた試験管の中に入っていた赤ちゃんの泣き声を出す心臓。1971年当時、まだ試験管ベイビーは一般的ではなかったはずである。もしかすると僕の思い違いかもしれないが...。最後は母親の愛が悪魔を退散させるという一般的なストーリーだったが随所にスピルバーグらしい手法が見られたと思う。時間的にはもう少し見たいという気にさせる映画であった。
  • 119.悪の華パッショネイト THE POPE OF GREENWICH VILLAGE

  • エリック.ロバーツ、ミッキー.ローク、ダリル.ハンナ/1983/121′/95.1.22
  • イタリア人は今でもファミリーの枠を抜けられないのか。映画の中でアメリカ人の個人主義とイタリア人のファミリー主義が対立する場面があった。マフィアが描かれた映画ではよく出てくるが個人レベルでもそういうことがあるのだろうか。結局、ポーリーとチャーリーは元の生活に戻って行く。笑みを浮かべながら....。
  • 120.影なき男 DEADLY PURSUIT

  • シドニー.ポワチエ、トム.ベレンジャー、カースティ.アレン、ロジャー.スポティスウッド(D)/1988/116′/95.1.23
  • FBIと山を愛する男。互いに反発しあっていても、仕事に対する真摯な姿勢は感じあえる。一人は犯人を、一人は女を。真剣に物事に対するところに男の良さがあるのだということを痛感させられた。全編に渡って繰り広げられるシーンが実に緊張感があり、まさに手に汗握るという感じであった。クリフ.ハンガーとは雲泥の差である。シドニー.ポアチエ、トム.ベレンジャーともに非常に存在感のある演技であった。特に今回の映画では記憶に残るセリフがあった。「そんなことをいつもやるのか。」「毎日だ。」お互いに言い合ったこのセリフがこの映画の良さを十分伝えていると思う。

  • 121.ロングタイム.コンパニオン LONGTIME COMPANION

  • キャンベル.スコット、ブルース.ディビソン、マーク.ラモス、スティーブン.キャフリー、ダーモット.マルロニー、ノーマン.ルネ(D)/1990/100′/95.1.24
  • ゲイの世界。エイズ。世紀末の病気として10数年前に出現した。まだ、そのメカニズムは解明されていない。恐れすぎるのも問題だがさりとて簡単にも通ることのできない病気である。ゲイの市民権とエイズが解明されるのはどちらが早いのだろうか。
  • 122.フィラデルフィア PHILADELPHIA

  • トム.ハンクス、デンゼル.ワシントン、アントニオ.バンデラス、ジョナサン.デミ(D)/1993/125′/95.1.26
  • この映画もこの前の映画と同じでエイズを扱っていた。今絶好調の役者を二人使って。その効果は十分あったと思う。トム.ハンクスの演技もかなり迫真に迫っていた。日本では裁判を扱った映画はなかなか作るのは難しいがさすが裁判の国、この手の映画は非常に多い。しかもディベートの仕方がうまいから言い合いの場面だけでも迫力のあるシーンが作れる。今回も一番とは言わないがなかなか良い作りであった。しかし、デンゼル.ワシントンに関しては最近ちょっと型にはまりすぎている感もある。ぼくの取り越し苦労だといいが...。
  • 123.ブリンク-瞳が忘れない BLINK

  • マデリン.ストウ、エイダン.クイン、マイケル.アプテッド(D)/1993/107′/95.1.27
  • 角膜移植、心臓移植、腎臓移植、他の各臓器の移植。今後移植技術が進むとこれを利用する人間が出てくることは十分に考えられる。そして、移植の提供者と受け取る側のトラブルも十分に考えられる。先取りした映画なのだが演技者、映像ともにもうひとつぴりっとしない印象を受けた。二流映画の範疇だと思う。
  • 124.ベルリン.天使の詩 DEL HIMMEL UBER BERLIN

  • ブルーノ.ガンツ、ソルヴェイグ.ドマルタン、オットー.ザンダー、ピーター.フォーク、ビム.ベンダース(D)/1987/128′/95.1.29
  • 30年前の世界に天使として舞い降りた男。そこで一つの愛、一つの友情を得た。現実の世界に戻ったとき、その二つに出会うことができた。そこから男の人生はまた再開した。モノクロとカラーを使い、うまく過去と現在を演出していた。又、ドイツ語、英語、フランス語、日本語まで飛び交う人々の戦時中における呻きがこちらまで伝わってきた。かなりの力作だが日本人がこの映画を理解するには時間がかかるだろう。
  • 125.リトル.ブッダ LITTLE BUDDHA

  • キアヌ.リーブス、ブリジッド.フォンダ、アレックス.ウィーゼンダンガー、クリス.アイザック、ベルナルド.ベルトルッチ(D)、坂本龍一(M)/1993/141′/95.1.29
  • 所々、”ガイジン”の目があったが三人の子供を通して、ブッダの一生、ラマの生き様などを窺い知ることができた。しかし、聖書やキリストを題材にした映画から比べると突っ込みが足りない感じがする。こういう映画をとりあえずは仏教国と呼ばれている日本で作れないものか。日本でこのような映画の評価というのは一部を除いては興業収入でしかないというのが映画ファンとしては悲しい。
  • 126.刑事ニコ.法の死角 NICO

    スチーブン.セーガル、パム.グリア、シャロン.ストーン、H.シルバ、アンドリュー.デイビス(D)/1988/100′/95.1.29

  • スチーブン.セーガルのデビュー作。現在、沈黙の艦隊などで話題になっているだけあって、かなり迫力のある男だという印象を受けた。淀川長治が言っていたとおり、マスクに甘い部分があるので恋愛映画などにも活躍ができるような幅広い演技を期待したい。
  • 127.鉄の顔を持つ男 NURF JINJAS

  • レスリー.ニールセン、ロブ.シュナイダー、ニール.イズラエル(D)/1993/100′/95.1.30
  • レスリー.ニールセンは「裸の銃を持つ男」から脱皮しようと思っているようだがはっきりいって面白くない。ワンパターンはワンパターンを貫くことである。他の役者はすべて大根役者である。
  • 128.ジョニー.ハンサム JOHNNY HANDSOME

  • ミッキー.ローク、エレン.バーキン、エリザベス.マクガバン、ウォルター.ヒル(D)/1989/94′/95.1.31
  • 顔が変わっても親友への思いは変わらなかった。それを忘れて、彼は新しい人生を歩むことはできなかった。でも、死ぬときまで彼は背負ってきた顔の重みを忘れることはなかった。彼の人生に幸いはなかったのかもしれない。この映画のミッキー.ロークは肩の力が抜けていい演技をしていたと思う。
  • 129.テキーラ.サンライズ TEQUILA SUNRISE

  • メル.ギブソン、ミッシェル.ファイファー、カート.ラッセル、ラウル.ジュリア、ロバート.タウン(D)/1989/116′/95.2.2
  • 刑事の男と麻薬密売人の男。二人は高校時代の親友であった。その二人のなかに現われた女。男たちは立場の違いこそあれ、その女を愛してしまった。最後は刑事は刑事として、犯人は犯人として、女を守った。その瞬間、女は犯人のもの担ったが二人の友情が色褪せることはなかった。友情とは相手を甘やかせるだけではないことを痛感した。時には厳しい態度を取ることもお互いのためになるのだ。
  • 130.山猫は眠らない SNIPER

  • トム.ベレンジャー、ビリー.ゼーン、ルイス.ロッサ(D)/1993/100′/95.2.2
  • ベレットに扮するトム.ベレンジャーが非常によい。このスナイパーの役どころにピッタリである。ミラーに扮するビリー.ゼーンも最初は大根役者だと思ったがヘリコプターの中で言った「モンタナが待ってるぞ。」の言葉には思わずジーンときた。トム.ベレンジャーにはこれからも期待したい。

  • 131.時の翼にのって FAR AWAY,SO CLOSE !

  • オットー.ザンダー、ブルーノ.ガンツ、ピーター.フォーク、ナスターシャ.キンスキー、ウィレム.デフォー、ミハイル.ゴルバチョフ、ルー.リード/1993/147′/95.2.3
  • 終わって、一言「難しい。」使者が今、船出したとは何を表わしているのだろう。人間は光だけを見て、その外に何かあるのかを見ようとはしない。周りに使者がいることももちろん見えない。その人間に見切りをつけて発車したというのか。それとも人間に限りない期待を抱き、ほかの国に出かけたというのか。いずれにしても現実の世界を生き抜く、それも目標をもって生き抜くということは難しいということではなかろうか。
  • 132.テルマ&ルイーズ THELMA & LOUISE

  • ジーナ.デイビス、スーザン.サランドン、ハーベイ.カイテル、ブラッド.ピット、リドリー.スコット(D)/1991/128′/95.2.4
  • 3分の2ほどはボアリングな映画であった。リドリー.スコットは女優の選択を間違えたのではないか。この二人にはほとんど魅力が感じられなかった。刑事役のハルの顔だけが印象深かった。殺人、強盗、拳銃強盗などいろいろな犯罪を積み重ねた二人が最後に自分たちの人生を決めるようにジャンプ.アップしたシーンだけが唯一つの見所だったのではないか。
  • 133.恋愛の法則 BODIES,REST&MOTION

  • フィビー.ケイツ、ブリジット.フォンダ、ティム.ロス、エリック.ストルツ、マイケル.スティンバーグ(D)/1993/95′/95.2.7
  • 恋愛にも相性があり、最後は元の鞘に収まるということか...。結構人気俳優を使っているが中味は3流の映画であり、糞も面白くない。
  • 134.カリートの道 CARLITO'S WAY

  • アル.パチーノ、ショーン.ペン、ペネロープ.アン.ミラー、ブライアン.デ.パルマ(D)/1993/144′/95.2.9
  • カリートの道は一本しかなかった。友達の弁護士、昔の仲間、新たに知り合った奴、それらは新しい道に対しては邪魔者でしかなかった。味方は唯一人、昔の女だけであった。彼との新しい生活が始まると夢を抱いていた女...。だが、その夢は無残にも打ち砕かれる。人が人のしがらみを断ち切るのは永遠に不可能なのだろうか。この映画はアル.パチーノが出てくるだけで画面が引き締まる。大俳優とは昔からやはりそういうものなのだと思う。ブライアン.デ.パルマの映像美もなかなか良いものがあったと思う。
  • 135.ジェニファー8(エイト) JENNIFER EIGHT

  • アンディ.ガルシア、ユマ.サーマン、ランス.ヘンリクセン、キャシー.ベーカー、ジョン.マルコビッチ、ブルース.ロビンソン(D)/1992/126′/95.2.10
  • 盲目の少女は8番目の犠牲者にはならなかった。ジョン.ベルリンの刑事生命をかけた勇気によって。犯人はすぐ傍にいた。それは盲目の少女に恋心を抱きながら相手にされなかったジョンと同じ刑事のテイラーであった。テイラーは自分の目的を果たすためにジョンの親友のロスもあの世に葬り去った。最後はその妻がテイラーに留めをさす。アンディ.ガルシアは私の好きな俳優だけあって、あの表情はどのような映画に出ても人を魅了する。これからもどしどし新作映画に出演して欲しい一人である。
  • 136.ノー.マーシィ-非情の愛 NO MERCY

  • リチャード.ギア、キム.ベイジンガー、ジェローン.クラップ、リチャード.ピアース(D)/1986/108′/95.2.11
  • 久しぶりにいい映画を見た。特に映像のカットが人物の表情にしても何気ない風景にしても秀逸であった。また、エディの刑事魂と上司である警部の突き放すようなやさしさ。ロサドの女でありながら最後はエディに惚れてしまうミッシェル。この三位一体の愛がロサドを追い詰めた。この二人が絡む映画は他にもあるがこれがもしかするとベストかもしれない。映像美と人の愛。現代社会がなくしたものが凝縮されている。
  • 137.カラーズ-天使の消えた街 COLORS

  • ショーン.ペン、ロバート.デュヴァル、デニス.ホッパー(D)/1988/126′/95.2.12
  • 老警官の意思は若い警官が受け継いだ。年代を超えて分かりあうということはお互いが妥協することではない。お互いに情熱を持って、物事に当たることである。その情熱は世代を超えて理解できるものである。場当たり的な対処の仕方をしていると永遠に平行線をたどるであろう。カラーズ(組織ギャング)を壊滅することは非常に難しい問題だと思うが天使の消えた街には絶対にこのような男たちが必要なのである。
  • 138.ダメージ DAMEGE

  • ジェレミー.アイアンズ、ジュリエット.ビノシュ、ミランダ.リチャードソン、ルイ.マル(D)/1992/111′/95.2.12
  • 禁断の愛に溺れてしまった二人。突然男の前に現われた女は息子の婚約者になる女だった。ずるずると関係を続けた二人は息子を殺し、家族を引き裂き、男のステイタスまで奪ってしまった。ふと気付くと女は普通の女に戻っていた。あの官能の一時は男にとって、いったいなんだったのだろう。
  • 139.愛の果てに THE INNOCENT

  • アンソニー.ホプキンス、イサベラ.ロッセリーニ、キャンベル.スコット、ジョン.シュレシンジャー(D)/1993/119′/95.2.13
  • 愛の果てにレナードが見たものはなんなのだろう。マリアに自分の人生で唯一つの愛を見たのだろうか。満たされなかった愛は男にとってどんなものだったのだろう。この映画を見終わって次々と疑問が沸き上がってきた。愛とは満たされないが故に美しいのだろうか。それなら、その女の愛を背負い死んで行った男は幻なのか。愛を失うのも辛いが僕自身はそれを背負って行く男の勇気を信じる。それにしても最後の飛行場の場面は「カサブランカ」に似すぎていた。
  • 140.パリス.トラウト PARIS TROUT

  • デニス.ホッパー、バーバラ.ハーシィー、エド.ハリス、スティーブン.ギレン.ホール(D)/1992/99′/95.2.15
  • 人生さまざまである。でも、偽りの人生を助けるものはいないし、それを生きる価値もない。最後は自分で命を絶とうとするが偽りの人生を助けようとして自分の過ちに気付いた男までも道ずれにしてしまう。しかし、その葬儀での差は歴然としていた....。

  • 141.パシフィック.ハイツ PACIFIC HEIGHTS

  • メラニー.グリフィス、マシュー.モディン、マイケル.キートン、マコ、ジョン.シュレシンジャー(D)/1990/103′/95.2.15
  • 借りる側と借りられる側。借りる側も人を見る目を持ち合わせていないとこういう事態になる可能性は十分考えられる。この借りる側の男は自分の才能に溺れてしまった異常性格者である。楽をして金を稼ぎ、人生を渡り歩いて行こうとする。最後までその執念は続いたが彼女達の愛は土壇場でその命を救った。そして、新しい人生の出発を誓った。この映画は何年か前に一度見たと思う。そのときも気持ちの悪い映画だなと思ったがやはり今回もその気持ちを新たにした。
  • 142.イリュージョン ILLUSIONS

  • ヘザー.ロックリア、ロバート.キャラダイン、ネッド.ビューティ/1991/103′/95.2.16
  • イリュージョンを操ったのは実は彼女の最愛の夫だった。しかし、人間がイリュージョンなど操れる訳がない。策士は正気に戻った妻に命を絶たれた。まあ、3流の映画という感じかな。
  • 143.ガンメン GUNMEN

  • クリストファー.ランバート、マリオ.ヴァン.ピーブルス、デラン.サラフィアン(D)/1993/90′/95.2.17
  • ある船にある4億ドルを狙った二人。数々の苦難を乗り越えて行くうちにお金よりも大切なものを手に入れた。それは友情である。そして船の名前は「キラー」ではなく、「ガンメン」であった。クリストファー.ランバートは「フォートレス」でもそうだったが脱獄だとか逃げる役がぴったりとくる役者である。
  • 144.パレルモ-血と掟 TO FORGET PALERMO

  • ジェームス.ベルーシ、ミミ.ロジャース/1990/105′/95.2.18
  • 麻薬を撲滅することは不可能なのだろうか。NY市長選に打って出たカーマインは「Make a Difference」を公約に掲げた。最初は選挙の票取りのためだった。そして、マフィアという巨大組織にもう少しで屈するところから、彼の本気が始まった。だが、マフィアは麻薬という300億ドルにもおよぶ資金源を守るために彼の命を絶った。世の中で一番汚いことは言論や行動を殺すという行為で封じてしまうことである。このシーンでは思わず涙が出てしまった。ふと頭をケネディの暗殺がよぎった。映画の最後のクレジットのナンシー.ケネディの名前があったことはもしかしたらマフィアに立ち向かったケネディを参考にしたのかもしれない。けれど、巨大組織に立ち向かおうとする勇気ある政治家はこのような状態が続くともう出てこないのかもしれない。日本には最初からいないけれども...。
  • 145.シンドラーのリスト SCHINDLER'S LIST

  • リーアム.ニーソン、ベン.キングスレー、ラルフ.ファインズ、スティーブン.スピルバーグ(D)/1993/195′/95.2.18
  • 600万余人の虐殺されたユダヤ人。オスカー.シンドラーが助けたユダヤ人が1100人。その子孫が6000余人。戦時中でありながら、人一人の命の重さを考え、しかもそれを実行に移したシンドラー。助けられた人々がシンドラーの墓に石を置くシーンは涙がでて止まらなかった。それに比べて、この国のレベルの低いことよ。アウシュビッツにガス室があろうがなかろうが多くの人が血を流したという歴史の事実には変わりがない。シンドラーという本当の人間の心を持った人間が存在したことも...。
  • 146.未来世紀ブラジル BRAZIL

  • ジョナサン.プライス、キム.グレイスト、ロバート.デ.ニーロ、イアン.ホルム、テリー.ギリアム(D)/1985/135′/95.2.19
  • 未来のブラジルは人間の心を忘れたシティであった。すべて、コンピューターが人間を支配し、そこに人間の心が入り込むすき間はない。しかし、サムは愛するという最も人間的な心を持ってしまった。その愛されたジルという女も人間の心を持ち合わせていた。タトルがそれを助けようとするが未来というシステムに葬り去られてしまう。そして、サムが夢の中で得た愛は夢の中の桃源郷で実現したかに思えたのだが...。この映画にはかなり比喩的な物が出てくる。たとえば、兜を被った武者は日本のハイテクをもしかしたら比喩しているのかもしれない。また、ごみに紛れていなくなったタトルは最後まで新しいシステムに対抗する古いタイプの人間なのかもしれない。未来を描いた映画というのは茶化した物が多いのだがこれは考えさせるところの多いフィルムであった。
  • 147.別れ路 INTERSECTION

  • リチャード.ギア、シャロン.ストーン、ロリータ.ダビドビッチ、マーク.ライデル(D)/1994/99′/95.2.20
  • 牛乳配達の少女のパンと老人の言葉から男は自分の人生を選択した。彼は愛人との人生を選んだ。しかし、運命というものは彼に第三の路を選んだ。それは死と言う最も惨い路であった。だが、彼の死の後、二人の女はお互いの知っていることを隠した。もう会えない彼に愛を繋げるように...。ラスト15分は非常に緊迫したシーンの連続で思わず背筋が震えた。また、少女がパンをギアにやるシーンは心に暖かいものを感じた。
  • 148.シルエット SILHOETTE

  • トレーシー.スコギンズ、マーク.シンガー、ブライアン.ジェイムス、ロイド.シマンドル(D)/1991/92′/95.2.21
  • 大統領の暗殺-この衝撃的事実を知った女はブローチと男を同時に失ってしまった。これから女はこの事実を背負って生きて行かなければならない。それも胸に仕舞って....。
  • 149.ドラゴン-ブルース.リー物語 DRAGON THE BLUCE LEE STORY

  • ジェイソン.スコット.リー、ローレン.ホリー、ロバート.ワグナー、ロブ.コーエン(D)/1993/120′/95.2.22
  • 1962年当時、アメリカには東洋人に対する差別が蔓延していた。それを打破しようとカンフーの道場を開くリーであったが思わぬところに敵がいた。それは同じ迫害を受けている同胞の中国人であった。彼は自分のためばかりではなく、人種差別にも敢然と挑んだ。最後のシーンは尻切れとんぼみたいな感じだったし、夢の中に出てくる悪魔の存在意味もいまいち分からなかったが全般的には楽しめる映画であった。僕の体の中にもやはり東洋人の血が流れていることを実感した。
  • 150.氷の仮面 THE COOL SURFACE

  • ロバート.パトリック、テリー.ハッチャー、マット.マッコイ、イアン.ブキャナン、シリル.オライリー/1992/88′/95.2.24
  • 女に自分をバネにのし上がることを拒む男。実は自分が脚本家としてのし上がるために女優を利用していたのだった。そして最後の飛行機の中では新たな序章が始まっていた。氷の仮面とは男の顔の下に隠されていたのであった。映画としてはどうこう言うほどのものではないが短くてストーリーが分かりやすかったのが良かったのではないか。

  • 151.男が女を愛する時 WHEN A MAN LOVES A WOMAN

  • メグ.ライアン、アンディ.ガルシア、メイ.ホットマン、ルイス.マンドーキ(D)/1994/126′/95.2.25
  • 夫が仕事が忙しいことからアルコール中毒になってしまった妻。しかし、実は問題はそれだけではなかった。病気以上に家族の絆が解けかけていたのである。見守る方と見守られる方。それぞれに事情があるのだが実はそれはもしかすると互いのエゴでしかないのかもしれない。愛の形というのは千差万別である。どの愛が最高などということは言えないと思う。そして、結婚という形が果たして愛という形を表わす最高の形なのだろうか。私はこの映画を見て改めて問いたい。愛というのは死ぬまで解くことの出来ない永遠の命題なのかもしれない。
  • 152.ブラック.レイン BLACK RAIN

  • マイケル.ダグラス、アンディ.ガルシア、高倉健、松田優作、ケイト.キャプショー、若山富三郎、リドリー.スコット(D)/1989/125′/95.2.26
  • 153.キングの報酬 POWER

  • リチャード.ギア、ジュリー.クリスティ、ジーン.ハックマン、ケート.キャプショウ、デンゼル.ワシントン/1986/111′/95.2.27
  • ピートは選挙を一つのゲームと考え、莫大な報酬を得てきた。しかし、オハイオの上院選挙において、アロンという素人候補者を見たとき、彼は自分の足元を見つめ始めた。その時、アロンの仕掛け人には彼と仲違いしていた男がついていた。ピートは自分の立場も忘れ、アロンに脚色されない自分の意見を言うように進言をした。このことで彼はゲームという枠から逃れることが出来た。選挙の裏側を見せる映画としてはなかなかわかりやすくてよかった。そして、今考えても錚々たるメンバーが出演していることも確かである。
  • 154.ビジター欲望の死角 BLIND SIDE

  • ルトガ.ハウアー、レベッカ.デ.モーネイ、ロン.シルバー、ジョナサン.バンクス、マリスカ.ハージティ、ジョフ.マーフィー(D)/1993/98′/95.3.2
  • 男は殺人という罪を隠すためにある夫婦を尋ねた。その夫婦とは自分たちが引き逃げという罪を隠している。実はその引き逃げで死んだ警官はその前にこの男が拳銃で殺していたのだった。男のこの夫婦に対するいやがらせは度を増していった。同時に妻に対する興味も増していった。ついにがまんできなくなり、夫婦はこの男の殺害を考えるが...。
  • 155.ローカル.ヒーロー LOCAL HERO

  • ピーター.レガート、デニス.ローソン、バート.ランカスター/1983/105′/95.3.2
  • ある田舎に石油開発のために工場を建てようとした男達の野望は素晴しい自然とそれを守る老人の心の前に呆気なく破れ去った。都会に戻った男の心には何が去来したのだろうか...。
  • 156.セクシー.トーク ARE YOU LONESOME TONIGHT

    ジェーン.セイモア、パーカー.スティーブンソン、ベス.ブロデリック、ジョエル.ブルックス、E.W.スワックハマー(D)/1991/92′/95.3.4

  • セクシー.トークの相手が実は恐ろしい殺人鬼であった。パーカー.スティーブンソンは男優としてなかなか面白いと思う。ほかの映画でも使えそうだ。しかし、映画としては中途半端なサスペンス物であった。
  • 157.ロング.ウォーク.ホーム THE LONG WALK HOME

  • シシー.スペイセク、ウーピー.ゴールドバーグ、ドワイト.シュルツ、ビング.ラムス、リチャード.ピアース(D)/1990/96′/95.3.4
  • ロング.ウォーク.ホーム-その長い道のりは黒人が白人から権利を獲得するまでの道のりでもあった。1955年当時、モントゴメリーでは黒人差別の嵐が吹き荒れていた。黒人はまともな仕事にも就けず、あらゆる点で虐げられていた。黒人は白人に対して一段低く見られていて、同等の話し合いの場も設けることはまったく不可能なことであった。この映画の最後の場面で白人の「アフリカに帰れ」と言う言葉に対して、ウーピーを真ん中に挟んで歌う姿黒人達そして、シシー。思わず涙が出た。いつものウーピーの元気さは出ていなかったが違う一面が見られたのでよかった。そしていつも通り、存在感はさすがであった。
  • 158.ミセス.ダウト MRS.DOUBTFIRE

  • ロビン.ウィリアムス、サリー.フィールド、クリス.コロンバス(D)/1993/127′/95.3.6
  • 家族の絆とは....。子供が生きがいの父親。その父親から子供を引き離すということは死を意味することに近いのかもしれない。そして、引き離されたくない父親は異常とも思える行為-変装をしてお手伝いに成り済ました。最後はばれてしまうが...。この父親の子供を愛する深さには感動を覚えた。見る前のイメージはコメディだと思っていたが家族愛がそこはかとなく漂っていて、何か暖かいものを心に感じることができた。
  • 159.裏切りの代償 DOUBLECROSSED

  • デニス.ホッパー、ロバート.キャラダイン、ロジャー.ヤング(D)/1991/91′/95.3.7
  • 麻薬の運び屋でパイロットのバリー.シール。自分の罪を逃れるためにC.I.Aに協力し、自分の仲間達を売ることにした。しかし、最初はうまく逃れたかに見えたがアメリカ政府からは見事に裏切られた。一文なしになったバリーを待っていたのは死という大きな償いであった。この後、バリーの活躍でニカラグアの高官をつかまえることができた。彼はその時、墓の中に眠っていた。なかなか、ラスト15分は迫力があり、見応えがあった。
  • 160.追いつめられて NO WAY OUT

  • ケビン.コスナー、ジーン.ハックマン、ロジャー.ドナルドソン(D)/1987/114′/95.3.11
  • ケビン.コスナーが二重スパイ-アメリカとロシア。このことがこの映画のすべてを語っている。後半はかなり迫力のある展開で面白かった。

  • 161.ノストラダムス-大王降臨 THE MAN WHO SAW TOMORROW

  • オーソン.ウエルズ/1981/88′/95.3.12
  • オーソン.ウエルズの語り口調が非常に心地よかった。しかも映画自体が過去のフイルム、現代のフィルム、未来を予告するフィルムなど実に効果的に使っていた。最初はあまり期待していなかったがなかなかノストラダムスの予言をうそっぽくなく再現していることには感心した。そしてこの予言を変に恐れることなく、未来というのは自分達の手で変えれるのだと示唆するところなどは非常に考えられた映画だということがわかった。久しぶりに画面に引き込まれた。
  • 162.ホワイト.サンズ WHITE SANDS

  • ウィレム.デフォー、メアリー.エリザベス.マストラントニオ、ミッキー.ローク、ミミ.ロジャース、サミュエル.L.ジャクソン、ロジャー.ドナルドソン(D)/1992/101′/95.3.13
  • FBI、CIA、一人の女。50万ドルというお金をめぐって、人が入り乱れた。最後はウィレム.デフォーが女を引き連れて、女でもなく、お金でもなく、妻の愛へと戻って行った。この映画は実に映画らしいと感じた。砂漠の風景も非常に印象的に写出されていた。ミッキー.ロークもいつものニヒルなロークらしく描かれていて、いい演技だったと思う。映画の出来としては80点は与えられるだろう。
  • 163.訴訟 CLASS ACTION

  • ジーン.ハックマン、メアリー.エリザベス.マストラントニオ、コリン.フィールズ、ジョアンナ.マーリン、マイケル.アプテッド(D)/1990/110′/95.3.14
  • 父と娘はある訴訟で争うことになった。しかし、そこには予期せぬ母親の死というものが待っていた。正義ということと自分のためということが娘のなかに渦巻いていた。けれど最後はやはり父親の血が流れていたのだろう-正義が勝った。ジーン.ハックマンの熱い演技が光った。
  • 164.サンダーハート THUNDERHEART

  • ヴァル.キルマー、サム.シェパード、グラハム.グリーン、マイケル.アプテッド(D)/1992/98′/95.3.18
  • FBI捜査官レイはインディアンに関する殺人事件を追いかけているうちにFBIの陰謀を暴き、そして長老の暖かい気持ちに触れることにより自分の祖先であるスー族に戻って行った。この映画は知らぬ間にアメリカ大陸にとってのインディアンという祖先を蔑ろにしている現代社会への警鐘を鳴らしている。なかなかいい映画であった。
  • 165.裸の銃を持つ男PART 33 1/3 THE NAKED GUN 33 1/3

  • レスリー.ニールセン、プリシラ.プレスリー、ジョージ.ケネディ/1994/83′/95.3.22
  • ストーリーに凝りすぎて、あまり楽しめなかった。前2作のほうがよかった。ギャグは単純なほうが楽しめるのだ。
  • 166.パルプ.フィクション PULP FICTION

  • ブルース.ウィルス、ジョン.トラボルタ、ユマ.サーマン、サミュエル.L.ジャクソン、クェンティン.タランティーノ(D)/1994/155′/95.3.25
  • 167.冷たい月を抱く女 MALICE

  • アレック.ボールドウィン、ニコール.キッドマン、ビル.プルマン、ハロルド.ベッカー(D)/1993/107′/95.3.25
  • 168.ディーバ DIVA

  • ジ.アルティミット(仏)/1981/118′/95.3.26
  • 169.愛を奏でて CRAZY IN LOVE

  • ホリー.ハンター、ジーナ.ローランズ、ビル.パルマン、ジュリアン.サンズ、マーサ.クーリッジ(D)/1992/93′/95.3.26
  • 170.カリフォルニア-狂気の銃弾 KALIFORNIA

  • ブラッド.ピット、ジュリエット.ルイス、デビッド.ドゥコブニー、ミシェル.フォーブス、ドミニク.セナ(D)/1993/118′/95.3.27

  • 171.トゥルーライズ TRUE LIES

  • アーノルド.シュワルツェネガー、ジェミー.リー.カーティス、ジェームズ.キャメロン(D)/1994/141′/95.3.28
  • 172.完全犯罪 LOVE,CHEAT&STEAL

  • ジョン.リスゴー、エリック.ロバーツ、メッチェン.アミック、ウィリアム.カラン(D)/1994/98′/95.3.29
  • 173.永遠の愛に生きて SHADOWLANDOS

  • アンソニー.ホプキンス、デブラ.ウィンガー、ジョン.ウッド、リチャード.アッテンボロー(D)/1993/132′/95.3.29
  • 「今の幸せは昔の苦しみの一部である。」この映画はこの言葉に集約されている。俺はあんなに女を愛しているのだろうかと思わず自問自答したくなった。132分という長さを感じさせないほど愛に溢れた映画であった。それにしてもアンソニー.ホプキンスの演技が光った。久しぶりに感動する映画を見たという実感が走った。
  • 174.デスマシーン DEATH MACHINE

  • ブラッド.トゥリフ、エリー.プーゲット、ウィリアム.ホットキンス、ジョン.シャリアン、リチャード.ブレーク、スティーブン.ノリントン(D)/1994/122′/95.3.30
  • 175.ニードフル.シングス NEEDFUL THINGS

  • マックス.フォン.シドウ、エド.ハリス、ボニー.ベデリア、アマンダ.プランマー、ジェイ.ティー.ウォリッシュ、スティーブン.キング(W)、フレイザー.C.ヘストン(D)/1993/120′/95.4.1
  • 「何でも屋」の主人は実は恐ろしい死の商人であった。人の心を自由にあやつり、最後にはその人をも破壊してしまう。さらにその輪を広げることによって、ついにはその町をも破壊してしまう。だがそのことから自分たちを守るのは「人は選択できる」ということを心に持っていなければならない。そして、誘惑ということに打ち勝たなければならない。そのことを忘れた時、悪魔はまたあなたの傍に現われる。映画としては人の心の弱さをうまく表現した秀逸の出来だと思う。なかなか楽しめた。
  • 176.ザ.スタンド(前編)THE STAND

  • ロブ.ロウ、スチュアート.レッドマン、ゲーリー.シニーズ、フラン.ゴールドスミス、スティーブン.キング(W)、ミック.ギャリス(D)/1994/180′/95.4.2
  • 177.ザ.スタンド(後編) THE STAND

  • ロブ.ロウ他、スティーブン.キング(W)/1994/180′/95.4.2
  • 178.赤い殺意 TRACES OF RED

  • ジェームス.ベルーシ、トニー.ゴールドウィン、ロレイン.ブラッコ、アンディー.ウォーク(D)/1992/104′/95.4.5
  • 179.日の名残り THE REMAINS OF THE DAY

    アンソニー.ホプキンス、エマ.トンプソン、ジェームズ.アイボリー(D)/1993/134′/95.4.8

  • スティーブンスは最後まで自分の執事という役割を全うした。自分の愛というのを隠してまでも彼は仕事に徹した。それがはたして彼にとって幸せなことだったのだろうか。でもそれは他人が判断すべき問題ではない。彼がそれで満足していればそれでいいのだ。
  • 180.サイバー.ウォリアー CYBER TRACKER

  • ドン.ザ.ドラゴン.ウィルソン、リチャード.ノートン、ステシー.フォスター/1993/91′/95.4.9

  • 181.愛が微笑む時 HEART AND SOULS

  • ロバート.ダウニーJr、エリザベス.シュー、チャールズ.グローディン、ロン.アンダーウッド(D)/1993/103′/95.4.9
  • ゴーストになっても人の心を忘れない4人。一人一人自分がやり残したことを解決して行くが最後に残ったペニーへの思いを残す彼は既に死んでいた。しかし、彼女は自分の出来なかったことを男に託した。男は女の愛を勝ち取ることが出来た。彼女にとっては天国へ向かう一番のプレゼントダッタノカモシレナイ...。
  • 182.ボディ2 BODY OF EVIDENCE

  • ハーベイ.カイテル、マドンナ、ジェームス.ルソー、ジョー.マンテーニャ、ウリ.エデル(D)/1992/108′/95.4.9
  • 撮影風景と実際の生活がオーバーラップしながら映画は進んで行く。それぞれの苦悩。監督、女優、男優さまざまな悩みを乗り越え、映画はクライマックスを迎える。このクライマックスはこのフイルムを象徴しているのかもしれない。映画を見る前に、描いていた僕の想像をいい意味で裏切られた作品であった。
  • 183.赤い航路 BITTER MOON

  • ヒュー.グラント、クリスティン.スコット.トーマス、エマニュエラ.サイナー、ピーター.コヨーテ、ロマン.ポランスキー(D)/1992/140′/95.4.10
  • 愛憎の中に生きた二人は一組の夫婦を巻き込んで船の中で命を絶った。二人にとって愛とは何だったのだろう。歩いてきた道のりは何だったんだろう。生きるということは何だったんだろう。愛とは永遠に継続しないものなのか。出会いが素晴しければ、素晴しいほどその結末ははかなく思える。愛の倫理とは....。このことを考えさせる映画であった。佐藤百恵に対してはこのような結末を得たくはない。
  • 184.蜘蛛女 ROMEO IS BLEEDING

  • ゲーリー.オールドマン、レナ.オーリン、アナベラ.シオラ、ジュリエット.ルイス、トム.ウェイツ、ピーター.メダック(D)/1994/110′/95.4.11
  • 現実に生きる女。(モナ)自分のやりたいことを次々と実現してしまう。それに引き替え、金によって女からも男からも利用されてしまう情けない刑事。(ジャック)しかし、女が最後の目的を遂げようとしたとき、どんでん返しは起きた。妻との再開を果たせると思った男だったがそれは難しいことだった。とんでもない女だとは思うが現代にはもしかしたらいるかもしれないと思うと非常に背筋がぞくっとする。映画としてはなかなかスリリングな展開でよかったと思う。
  • 185.犬の眠る場所 WHERE SLEEPING DOGS LIE

  • ディラン.マクダーモット、チャールズ.フィンチ、シャロン.ストーン、トム.シーズモア、チャールズ.フィンチ(D)/1991/91′/95.4.11
  • 売れる作家を目指していた男(ブルース)の前に現われたのは寂れた屋敷と穏やかな顔をした殺人鬼(エディ)であった。その事実がわかったとき男は逃げ出そうとしたが男の事実を本に付け加えようともした。しかし、耐え切れなくなり逃げ出そうと決意したとき、先にいなくなったのはその男のほうであった。ブルースは自分の妹を守ることはできたが、男を罪に問うことは出来なかった。そして男は次の獲物を狙っていた。
  • 186.から騒ぎ MUCH ADO ABOUT NOTHING

  • ケンニス.ブラナ、リチャード.ブライアー、マイケル.キートン、ロバート.ショーン.レナード、キアヌ.リーブス、エマ.トンプソン、デンゼル.ワシントン、ケンニス.ブラナ(D)/1993/110′/95.4.12
  • まさに結婚に対するから騒ぎ。錚々たるメンバーが出ていたが内容自体はあまり面白くないボアリングな映画であった。110′が長く感じられた。お遊びで作った映画か...。
  • 187.ドク.ハリウッド DOC HOLLYWOOD

  • マイケル.J.フォックス、ジュリー.ワーナー、ブリジッド.フォンダ、マイケル.ケートン.ジョーンズ(D)/1991/104′/95.4.14
  • 都会では調子がいいだけの男。ひょんなことから田舎で医者をすることになる。嫌々ながらやっていた男が最後には人々の気持ちを掴み、ある女の愛までも得る。しかし、彼はそこを後にして、ロスに向かわなければならなかった。一度はあきらめかけた彼女への愛。けれども、彼は彼女の元へカムバックした。いつもながらのマイケル節で楽しめる映画であった。
  • 188.墜ちた天使たち1(三本立て) FALLEN ANGELS

  • 1993/95′/95.4.14
  • 189.ゲッタ.ウェイ THE GETAWAY

  • アレック.ボールドウィン、キム.ベイシンガー、マイケル.マドセン、ジェームズ.ウッズ、ロジャー.ドナルドソン(D)/1994/116′/95.4.16
  • 二人の共犯者はついに追跡者から逃げ切った。最後の場面で老人のトラックに乗り、メキシコの国境を超えるところの老人とのやり取りがそれまでの殺伐とした雰囲気とは違い、ほのぼのとしたシーンが非常に印象に残った。それ以外は取り立てて感動したシーンはなかったような気がする。
  • 190.墜ちた天使たち2(三本立て) FALLEN ANGELS

  • 1993/96′/95.4.16
  • 一本目を見たときは非常に面白くないと思ったのが正直な感想であった。しかし、この二本目は女を中心の題材に置き、なかなか人生の機微を感じさせる作りでなかなか見応えがあった。日本で言えば、「人生交差点」のようなものであろうか...。

  • 191.しゃべりすぎた女 THE POSITIVELY TRUE ADVENTURES OF THE ALLEGED TEXAS CHEERLEADER MURDERING MOM

  • ホリー.ハンター、ビュー.ブリッジス、スージー.カーツ/1993/100′/95.4.23
  • チアーリーダー殺人未遂事件。
  • 192.フィアレス 恐怖の向こう側 FEARLESS

  • ジェフ.ブリッジス、イザベラ.ロッセリーニ、ジョン.タトゥーロ、ピーター.ウィアー(D)/1994/122′/95.4.23
  • 航空機事故からの生還者。
  • 193.トライアル-審判- THE TRIAL

  • カイル.マクラクラン、アンソニー.ホプキンス/1992/115′/95.4.23
  • 見に覚えのない罪による強制裁判。
  • 194.バートン.フィンク BARTON FINK

  • ジョン.タトゥーロ、ジョン.グッドマン、マイケル.ラーナー、ジョエル.コーエン(D)/1991/116′/95.4.23
  • ある駆け出しのシナリオ.ライターの物語。
  • 195.ダリアン 美しき狂気 THE CRUSH

  • キャリー.エルウェス、アリシア.シルバーストーン、ジェニファー.ルービン、アラン.シャピロ(D)/1993/89′/95.4.24
  • ある雑誌記者と美しき狂気を秘めた少女。その少女は男を愛しすぎたばかりに次々ととんでもないことをやってしまう。
  • 196.二重告訴 DOUBLE JEOPARDY

  • ブルース.ボックスリトナー、レイチェル.ウォード、セラ.ウォード、サリー.カークランド、ローレンス.シラ(D)/1992/100′/95.4.24
  • ロック.クライミング仲間で昔恋人同士だった男と女。その男の妻が何の因果か二人が関係するレイプ事件の弁護を引き受ける。そして、最後は夫婦でこの女の陰謀を暴く。
  • 197.沈黙の要塞 ON DEADLY GROUND

  • スティーブン.セガール、マイケル.ケイン、ジョン.チェン、ジョン.C.マッギンリー、スティーブン.セガール(D)/1994/102′/95.4.25
  • エスキモー、環境破壊、政治、石油。

    198.美しき獲物 KNIGHT MOVES

  • クリストファー.ランバート、ダイアン.レイン、トム.スケリット、カール.シュンケル(D)/1992/116′/95.4.25
  • チェス、女、殺人、マザコン、恨み。

    199.ザ.クライアント 依頼人 THE CLIENT

  • スーザン.サランドン、トミー.リー.ジョーンズ、ジョエル.シュマッチャー(D)/1994/120′/95.4.26
  • ある弁護士の自殺を目撃した少年。少年から依頼された弁護士と敏腕検察官。
  • 200.ローデッド.ウェポン1 LOADED WEAPON 1

  • エミリオ.エステペス、サミュエル.L.ジャクソン、ジーン.クインターノ(D)/1993/93′/95.4.29
  • 久しぶりに腹を抱えて笑った。随所にギャグがちりばめられていて、1秒も気を抜けないという感じだった。チャーリー.シーンやブルース.ウィルスなど一流の俳優をギャグの中にうまくはめ込み、それだけが目立つことなく画面に溶け込んでいた。裸の銃を持つ男が無くしたユーモアセンスをなくしていない。2も出ているので早く借りてこよう。二人の刑事のドタバタをこれからもずっと続けて欲しい。



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