MOVIE 13
【611-617】
ジャック.ニコルソン、グレン.クローズ、ピアーズ.ブロスナン、ティム.バートン(D)/1996/105′/97.9.13
奇才ティム・バートン監督が、有名所を迎えて作り上げた超B級SFコメディ作品。火星人の大群が地球にやって来た。彼らは最初、地球に平和の為に
やって来たとか言っていたが、実は超悪党で地球人を騙しまくり、情け容赦なく殺戮を繰り広げるのであった。 この作品はティム.バートンの世界であり、登場人物が、ストーリー展開がとかいっても全く意味がない。すべてを受け入れなければならないのである。ただし、登場してくる火星人やその他のキャラクタのデザイン、色彩などはすばらしく、見ているだけで楽しくなれる。不気味な火星人に乾杯。
@熱いぜ!ベイビー氏の採点 4/5
オマー.エップス、カリル.ケイン、ジャーメイン.ホプキンス、2PAC、シンディー.ヘロン、アーネスト.R.ディッカーソン(D)/1992/95′/94.1.1
アーネスト.R.ディッカーソンの衝撃のデビュー作。4人組の悪ガキグループがふとしたきっかけで銃を手に入れる。その1人、クラブDJを目指すQ(オマー.エップス)は、共に強盗計画に加担する。そこで必要のない射殺事件が起き、4人は泥沼にはまって行く。よくある黒人物の映画だが、この作品はひと味違う。激しいラップが全編を貫く、衝撃の青春バイオレンス.ムービーだ。また、監督のアーネスト.R.ディッカーソンは「シーズ.ガッタ.ハブ.イット」から「マルコムX」まで、スパイク.リー全作品の撮影監督で活躍していた経歴を持つ。間違いなくこの映画はJUICEだ!(JUICE:尊敬、力、度胸、あるいは空威張りを意味する黒人スラング。)
@熱いぜ!ベイビー氏の採点 4.5/5
深津絵里、内野聖陽、戸田菜穂、森田芳光(D)/1995/150′/98.1.30
なんのことはない、愛しの深津絵里が出演しているという動機だけで見た映画である。内容はパソコンで知り合った男女がメールの交換などを通じて触れ合い、最後には二人がお互いディスクを目印にして東京駅のホームで出会うという単純極まりない話である。松田優作を起用した森田の傑作映画「家族ゲーム」などを見ている私としては少々物足りない映画だった。鑑賞し終って思わず「どうした!森田芳光!!」と叫んでしまった。深津絵里ちゃんが出演していたのが唯一の救いか・・・・。ということで今回の採点は個人的な趣味が合い混ざったものになってしまった。
要之助氏の採点 1.21/5
ジャン=クロード.ヴァン.ダム、ナターシャ.ヘンストリッジ、ジャン=ユーグ.オングラード、ラリー.ファーガソン(W)、リンゴ.ラム(D)/1996/101′/98.2.3
フランス西部でその男は殺されてしまった。彼の名はミカエル.ズヴェロフ、実はある刑事と顔がうり二つの双子の弟であった。ある刑事の名前はアラン.モロー、彼は32年前に生き別れになった経緯を葬式後に母から聞くことになる。刑事であるアランは事件の真相を掴むためにそっくりな弟ミカエルに成り済まし、段々と核心に迫って行くが彼の前に立ちはだかったのはロシアン・マフィア、それに何とあのFBIであった。アランは生前に弟と関係があったバーの女アレックス.ボヘミアや小説家志望のタクシードライバーに助けられながらマフィアやFBIの執拗な襲撃から身を守る。この2組織の目的はマフィアの仕事を手伝っていたミカエルが兄の存在を知って、現状を打破するために組織を抜け出す時、持って逃げた「マフィアのリスト」と「大金」であった。それを彼は5年前に偶然に新聞で発見した兄アランに託していたのだ。アランはミカエルの意志を充分に汲み取り、それらが預けられているニースの銀行に出向くのだがその頃、既にマフィアの手で同僚の刑事セバスチャンが人質にされていた。他方、アランと一旦は手を組んだかに見えたFBIの態度も...。特にどうこういう映画ではない。軽い娯楽として楽しんでいただければいいんじゃないだろうか。記憶に残る場面といえば、小説家志望のタクシードライバーと一人二役(アランとミカエル)演じるジャン=クロード.ヴァン.ダムとの洒脱な会話のやり取りの最中に一番、俗っぽい犯罪というものに直面してしまうところとラストシーンに近いところでマフィアの抗争の最中、枝肉の処理場が登場し、何となく「ブラック・レイン」の一場面を彷彿させたことだ。この2つ以外ではアレックス.ボヘミアに扮するナターシャ.ヘンストリッジの美貌ぐらいであろうか。出張先のホテルで観映するにはジャン=クロード.ヴァン.ダムの演技は程々に軽くて、頭休めには丁度良かったのかもしれない。
@タバタクの採点 2.5/5
松田優作、(第1話)成田三樹夫、ナンシー.チェニー、竹田かほり、*能谷美由紀、山西道広、佐藤蛾次郎、山谷初男、緑魔子、団巌、庄司三郎、三原麗奈、千うらら、高橋るみ、中平良夫、日和田春生、牛山茂、山田昌人、小寺大介、谷山三朗、川津亮太、大竹義夫、岡田勝、星野晃、小鷹信光(原)、丸山昇一(W)、村川透(D)、(第5話)成田三樹夫、竹田かほり、山西道広、ナンシー.チェニー、*古老屋雅人、結城マミ、沢田情児、片岡五郎、橘雪子、庄司三郎、高山千草、村松英子、吉原正皓、三原玲奈、真辺了子、平田弘美、野瀬哲男、大川義幸、滝沢双、新井一夫、松沢司郎、古川隆、原田美枝子、水谷豊、小鷹信光(原)、丸山昇一(W)、澤田幸弘(D)、ナレーション・竹中直人、村川透・山口猛(監修)、SPECIAL
THANKS TO 松田美由紀/1998/120′/98.2.14
2/14-バレンタインデーの今日から公開になった「探偵物語・特別編」を早速、劇場にて観映した。首都圏などでは優作のコスプレコンテストなどが行われたようであったが札幌ではそういう派手な演出は一切なかった。小雪が混じる中、私が南2西5にある札幌東映劇場に着いたのは午前10:00頃である。私の前には僅か3人、もぎりのおばちゃんも未だ来ていなかった。特に混乱もなく、開場の10:30を迎えた。私は急いでいた余りに先着制で貰えるポストカードさえも受け取るのを忘れて、おばちゃんに呼び止められてやっと気づいたほど興奮していた。そして直ぐに1枚が500円のポスターと2種類のテレカを買おうとするがもぎりに忙しく、おばちゃんは相手にしてくれなかった。だが、少し経って漸く購入することが出来、一安心。会場の真ん中くらいに陣取ると巨大なスクリーンを前にして、他の映画や探偵物語・特別編の予告などを眺めていた。(探偵物語の予告編は無情にも第27話と叫んでいたのが耳に残る)周りを見回すと観客は30名くらい、そこには予想以上に寂しいシートが並んでいた。始まるとその寂しいシートは全く気にならないと思っていたがその感慨は進行と共に逆に深くなってしまった。映画の内容を掻い摘んで説明すると竹中のナレーションから始まり、バックには主な優作映画の画像、これがおそらく「優作リターンズ」なのだろう。それから探偵物語第1話「聖女が街にやって来た」がそのまんま上映され、その後に再び竹中の声で「優作リターンズ」が挟まれ、探偵物語第5話「夜汽車で来たあいつ」が映され、ある映画の画像と優作のブルースでフィナーレを迎えるという構成だ。見終わった後、正直言って失望してしまった。セントラルアーツ、村川透、山口猛、松田美由紀(その他大勢)などこれだけ優作に縁も彼の意志も引き継いでいる人々がこんな「ちゃち」な映画しか作れないのか。激しい憤りと同時に唖然、呆然で10分くらい席を立てなかった。それから予告編ではナレーションに入っていた第27話から急遽、直前になって第5話に差し変わった原因を私は2つあると考えている。(直前に差し替え可能なほど思い入れのない編集)一つは「ナイフが社会問題になっていたこと」それから「第27話の脚本が丸山昇一でなかったこと」である。皆さんはどうお考えになるだろうか。まあ、取りあえずは一度自分の目でご覧下さい。私自身がこの映画の唯一の救い、そして一番印象に残ったのは最後の場面だけでした。(これは具体的には書きませんが優作ファンの皆様なら前記のニュアンスで分かるでしょう。)けれど、今回の映画上映の収穫としては2つあります。1つは優作を再び大スクリーンに蘇らせたこと、もう1つは我が札幌で「蘇える優作展」の30日間開催が決定したことです。<*は間違っているにも拘わらず訂正されていなかった。パンフレットの作成もなかった。非常に悲しいことです。>
@タバタクの採点 1/5
エディー.マーフィー、ニック.ノルティー、ウォルター.ヒル(D)/1990/95′/98.2.20
サンフランシスコ市警の刑事が、4年間追いかけてきた街の黒幕(アイスマン)の捜査に、再びかつてコンビを組んだことのあるチンピラに協力を要請。二人でアイスマンを追うことになるが、あと一歩のところで先回りされて捜査の手がかりとなる重要人物が消されていく・・。数々の疑問が浮上していく中、アイスマンは市警内部の意外な人物だった。エディ-・マーフィーの演じるチンピラもさることながら、ニック・ノルティーが味のある演技を見せている。このなんとも言えない二人のコンビネーションが、作品の大ヒットに輪をかけた大きな要因といってもよいだろう。
@要之助氏の採点 4/5
ウィリアム.ラス、グレン.プラマー、ノーブル.ウィリンガム、ロビン.B.アームストロング(D)/1991/115′/96.2.20
今回のコメントをするにあたり、私がこの映画の出演者等を書いた日記を紛失してしまったことに対しての、映画BBSでのパクリ魔さんの熱いご協力に感謝する。幸い日記も血眼になって探した結果みつかり、この映画を見た当時のコメントを日記から抜粋してみた。かつて大リーグで登板した経験のある投手ロイ・ディーンも今はマイナー・リーグのはしくれ。ある日、新入りで他の選手に全く相手にされない内気な黒人投手タイロンに大リーグでの経験を語り二人の中は深まっていく。野球への熱き思いを抱き共に切磋琢磨しながらプレーしていく中、マイナーリーグ試合出場記録の更新をまじかにしてロイは解雇され、そして不運にも亡くなってしまう。夢に散った男、そしてその男の夢を胸にしまい闘志を静かに燃やす男がそこにいた・・・。ロイの葬式が終わり試合のために球場に向かうタイロン。試合はすでに始まっていた。球場に着いたタイロンは監督からマウンドに上がるよう指示される。ロイの夢と共にマウンドに上がるタイロンに監督が声をかけた。「ロイ・ディーンが見てるぞ」。ラストは私の涙が止まらなかった。そっと胸にしまっておきたい。そんな映画だった。
@要之助氏の採点 5/5
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