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アレなんだよなぁ〜!?

19. わかれ

【出演者】松田優作、中村雅俊、坂口良子、結城美栄子、柳生博、佐藤蛾次郎、鹿間マリ、山西道広、片桐夕子、樋浦勉、桜井浩子、戸塚孝、小坂生男、久保田鉄男、三浦こういち、早川保、吉行和子、北村和夫【監督】降旗康男【脚本】鎌田敏夫【音楽】吉田拓郎(音楽)、チト・河内(編曲)、トランザム(演奏)

【あらすじ&中野の一言】

 刑務所の作業場から逃げる二人の男。一人の男.田島(樋浦勉)は足を負傷し、パトカーに捕まるがもう一人の男.竹中ゲン(戸塚孝)は逃走に成功する。この情報は直ぐに相模警察に入り、中野達の知るところとなる。この竹中が刑務所で息巻いていた「裏切った女を殺す」という件は実はアラシに深い関連があることであった。

 竹中を裏切った女の名前は八代チエ(片桐夕子)といい、彼女を利用して覚醒剤の卸をやっていた竹中を逮捕出来たのはアラシのお陰であった。

 一方、竹中は田島の女(吉行和子)を頼り、その上で拳銃を所望する。アラシは事件のこういう事情からその後のチエの人生の転落は自分の責任だと考え込んでいた。そこへ中野からの情報である売春宿の摘発でチエの名が挙がっていたと彼に告げる。彼らはチエのアパートへ向かう。

 しかし、同居人(桜井浩子)と住んでいたチエはアラシの竹中からの防衛協力を拒んだ。中野とアラシは仕方なく近くのアパートで張り込むことになる。アラシは中野の前で告白し、幾ら竹中が100億円の覚醒剤に絡んでいたからといって、恋心を抱く彼女を出汁に使って逮捕したことに良心の呵責があった。

 いつもは腐している周りの野上係長や山下に褒められたからといってそれは決して収まるものではなかった。そんな中でチエに危険が迫りつつあった。遂に竹中は花火を眺めていた彼女の前に現れ、拳銃を弾く。山下は署に戻ったそんな二人を罵倒した。

 チエは病院で息を引き取る。アラシはそんな状況に耐えることが出来なくてチンピラに絡まれてもなすがままであった。そんな彼を中野は刑事として「チエのためにも竹中を捕まえろ!」と発破をかける。だが、山下はそんな彼らをあざ笑うかのようにチエは「意識不明だが生きている」とマスコミにガセネタを流す。

 魂胆は彼女を利用して再び竹中を病院に呼び寄せることであった。山下の思惑通りに竹中は顔を現すが刑事より良心を取ったアラシは彼に真実を告げて逃走させる。

 この行動が結果的には中野の足と通行人の右腕を竹中に撃たれてしまう。アラシはこの事実を胸に中野と一緒に最後の決戦を竹中に挑む。その結末はそれぞれの人物との「わかれ」だった...。

 BGM・「ブルースを歌わせて...」「いつか街で会ったなら」

 中野最後の一言 「お前はデカとしての仕事をやっただけだな、そうだろ」「バカヤロー」「泣き言はヤツを捕まえてからだ」「手錠をはめてこい、お前の手でやれ」「野上さん、ヤツは...ヤツは...ヤツは刑事をやるには優しすぎるんですよね」「俺はデカ以外何も出来ない男ですから」

*企画/岡田晋吉(日本テレビ)、梅浦洋一(東宝)
*プロデューサー/山本悦夫(東宝)、中村良男(日本テレビ)



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