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5. 人質
【出演者】松田優作、中村雅俊、早川保、結城美栄子、柳生博、佐藤蛾次郎、鹿間マリ、山西道広、菅原慎予、岩瀬ゆう子、泉芙美子、山本かほる、村上幹雄、大矢兼臣、鈴木伸郎、今井和雄、加藤茂雄、くぼたぼく、片山由美子、清水昭博、河原崎次郎、田中浩、北村和夫【監督】沢田幸弘【脚本】桃井章【音楽】吉田拓郎(音楽)、チト・河内(編曲)、トランザム(演奏)
【あらすじ&中野の一言】
出張帰りにつれない顔で横浜駅前を歩く中野とアラシ。二人はここで中野はデートにアラシは出張報告に別れる。中野が彼女と一時の憩いを味わっている間にアラシは中野と行った出張先の兵庫県警での無軌道振りを野上係長にこってりと絞られる。更に罰として、電話当番を命じられる。
一方、デートを終えた中野は東横浜埠頭の歩道橋で2年前の苦い思い出を蘇らせる。その宝石店人質殺人事件の犯人.北島いさお(河原崎次郎)が目の前に現れたのだ。中野は懸命に追跡するが北島はまんまとタクシー運転手を人質に取り、逃走に成功する。この時、中野の脳裏には2年前の事件がフラッシュバックされる。
彼の目前でケーキを道路に落とした人質の女性が連れ去られ、殺されたのである。マスコミは中野の失態としてこの事件を叩いた。今回もその悪夢が起きた。
タクシー運転手が北島によって殺害されたのだ。現場で山下に罵られる中野に宮本が優しい言葉を掛けるが彼の気持ちが晴れることはなかった。この後、中野が追跡に使った民間人(清水昭博)の車の持ち主が係長の前に修理代を請求する。
係長は引き続く彼の態度に激怒する。その中野は人質が絡む事件のやりきれない気持ちを北島の情婦.菊池ゆうこ(片山由美子)に向ける。無理矢理に彼女から北島の居場所を聞き出し、彼を逮捕する。その時に2年前の共犯者が遠藤トシオ(田中浩)という男であることを突き止める。
その頃、アラシは2年前の事件の詳細を宮本に聞きながら現在の刑事としての窮地に立つ中野の心情を教えられる。遂にその中野は静岡にいる遠藤に人質事件の怨念を刑事魂という刃に代え、彼がいる港へ向かう。またしても女性を人質に取る卑怯な遠藤との決戦の場はシーズンオフの海の家.弘洋亭だった...。
BGM・吉田拓郎
中野の一言 「My Life」「手前を殺したってな、人質はもう戻りはしねえんだ」