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35. 愛するものの叫び
(プレ出演作)
【出演者】石原裕次郎、萩原健一、(関根恵子)、小野寺昭、下川辰平、竜雷太、露口茂、小泉一十三、武田一彦、松田優作、二見忠男、向井正人、橋詰由美、小竹外登美、若狭夕紀、友田順子、加藤土代子、【監督】土屋統吾郎【脚本】鎌田敏夫【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平
【あらすじ&優作心の叫び】
焼き芋を買いに行かされるマカロニ。署に戻る途中、彼は妙齢の美人にぶつかる。部屋に戻ってもマカロニは彼女のことが気になり、窓の外を覗いていた。
何故かウロウロしている女性。突然、女性に二人の不審な男が近づく。堪えきれず外へ飛び出すマカロニ。男を追っ払い、困ったことがあったらと優しく接したが彼女は少し躊躇っていた。心配になり、尚もマカロニは尾行を続けた。
アパートの表札には深道弓子(小泉一十三)。満足して帰ろうとする彼の後ろに弓子の悲鳴。彼女は突然、侵入していた男に首を絞められたと証言する。七曲署でボスとチョウさんが弓子の事情聴取を始めたが口を開くのはマカロニばかり。度を越した彼はボスに窘められる。彼女は印刷会社に勤めるタイピストだった。
ゴリは弓子が住んでいた前のアパートを訪ねる。当時から彼女の隣には野田サヨコ(橋詰由美)という女性が住んでいた。
ボスから弓子のボディガードを頼まれ、嬉々として引き受けるマカロニ。 だが、二人を付ける女性の陰があった。事件はマカロニが弓子から目を少し離した彼女の会社で発生した。女性に呼び出された弓子は正当防衛のために女を屋上から突き落としてしまう。この女はあの野田サヨコと判明。弓子の証言だと男を返してくれと迫って来たというのだった。
サヨコを殺したと動揺する弓子、それを宥めるマカロニ。弓子の危機から彼は24時間監視を義務づけられる。向かいのアパートで彼女を見張る。マカロニにとっては願ってもない任務。二人は楽しそうに夕飯も一緒に食べる。その時、弓子を見張るもう一つの男の目。
それはマカロニが彼女との楽しい想い出に浸りながら眠って間もなくしてから起きた。応答のないインターフォン。直ぐに彼女のアパートに向かったマカロニは部屋の中で何者かに殴られる。翌朝、散乱したシャケ缶を挟んで倒れる男二人と女一人。
マカロニは意識を取り戻し、弓子も助かったが謎の男は死亡した。弓子の証言だと亡くなった木村ノブユキ(武田一彦)という銀行員が無理心中しようとしたとの事だった。けれど、ヤマさんの調べで弓子が男から一時間遅れてシャケ缶を食べた事が分かる。
もう一度、捜査はやり直し。
それでも懲りずにマカロニは弓子の看病。ゴリは彼女に小児麻痺の弟が存在する事。チョウさんは木村がサヨコと結婚しようとしていた事実。ヤマさんがサヨコの2000万円横領事件。弓子は20歳になる弟を金の掛かる施設に移すために苦悩。もうロンドンに行ってしまった恋人にも打ち明けられずに・・・。
ボスはこれらの事実を踏まえて、想像だとした上でマカロニに真実を伝える。マカロニが向かったのは「東京北部身体障害センター」だった...。
優作『え、深道ノリオ君は今月から別の施設に移る事になっています。お姉さんが来て、もう手続きも済まされました』
マカロニ『凄く金の掛かる施設へですか?』
優作『え、大変だろうとは思うんですけどね・・・』
マカロニ『どうして追い出さなきゃいけないんですか?幾ら、20歳になったからといったって、手足が殆ど利かない人間をどうして追い出さなきゃいけないんですか?』
優作『規則なんですよそれが・・・』
マカロニ『その規則のために犯罪が起きたんですよ。その子の姉が人を殺したんだ!それでもあんた方、規則が大事なのか!!』
優作『規則なんです。規則なんですよ。刑事さん、私達がどんなに辛いか分かりますか?手足の不自由な人に出ていってくれという事が・・・。俺だって、皆にいつまでも居て欲しいんだ。居させてやりたいんだ。でもね、規則なんだ!規則なんですよ!!』
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