探偵物語--１４話　復讐のメロディー

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14.　復讐のメロディー

【出演者】松田優作、成田三樹夫、竹田かほり、山西道広、ナンシー.チェニー、范文雀、江角英明、村松克己、清水宏、浜口竜哉、岩浪とも子、水木京一、橘田良江、前野曜子、長谷川明男、倍賞美津子【監督】村川透【脚本】那須真知子【原作】小鷹信光

【あらすじ＆工藤語録】

　工藤は「復讐のメロディー」が流れる街角で「私の命、今日で終わりましたの」と言う悲壮感に溢れる女に会う。彼女の名前は大杉亜木子(范文雀)といい、依頼は冤罪によって自殺した夫の事件を洗い直してくれというものであった。

　事件は弁護士であった夫が離婚訴訟に纏わる女を暴行した上に殺したという内容である。夫はその後、ノイローゼになり、自殺した。彼女はその前に事故死した子供と夫を失い、この世にもう未練はないと言う。

　亜木子の情に絆された工藤はこの困難な事件を捜査し直すことを約束する。政子に大杉の資料と助言を受けた工藤は2年前に類似の事件があることを発見し、その死体発見者と担当刑事が西田(長谷川明男)という同一人物であることを突き止める。

　2年前の事件の闇ルートを飯塚に調査させ、工藤は直接、西田に会う。西田はこの件を終わったものとし、工藤の調査を一笑に付す。この西田という名前を亜木子に告げると同時に彼女はこの男に一人での復讐を誓う。

　彼女は西田に銃を突きつけるが反撃に遭い、傷心の侭、蓼科に於いて銃の扱いを習い、再び復讐の機会を狙っていた。そんな彼女から工藤の元に一通の現金書留が届く。それは調査打ち切りの手紙であった。

　直後、工藤は蓼科に向かい、復讐に燃える亜木子の姿を確認するが自分に出来るのは殺人を止めることだけと感じる。

　その一方で工藤は西田に対する執拗な調査から服部と松本に焼きを入れられる。飯塚からは重要な情報を得た工藤だったが。そして遂に西田の実家.霧ヶ峰の牧場で彼の前に再度立った亜木子の胸に去来したものは？その時、工藤は...。

　工藤語録　「追い込まれた女は本当に一人になってしまった」「女が自分の手で西田をやろうとしている。そんな女に俺が何が出来る。ただ、女が西田をやろうとする前に止めるだけだ」「やせたねぇ」