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53. ジーパン刑事登場!
【出演者】石原裕次郎、松田優作、関根恵子、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、菅井きん、南原宏治、中村竜三郎、浅香春彦、石井宏明、鈴木治夫、藤田漸、池田生二、高橋ひとみ、秋吉久美子、菊池正孝、ひし美ゆり子、谷岡行二、木村由貴子【監督】高瀬昌弘【脚本】鎌田敏夫【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平
【あらすじ&ジーパン心の叫び】
テレビの大音量の中で息子の名を呼んでいた一人の裕福な主婦(ひし美ゆり子)が至近距離から拳銃で殺害された。この主婦は派手で嫌みな女のため近所には非常に評判が悪かった。そして何と凶器はSW45という警官用の拳銃であった。しかし、皆の興味はもう一つあった。
それは殉職したマカロニの後釜の刑事である。それはミニスカートを履いて目を楽しませる新米お茶くみのクミ(青木英美)も一緒であった。その男は意外なところから出勤した。何と無銭飲食で留置場に入っていたのである。
ボス(石原裕次郎)と一緒に七曲署捜査第一係に上下がブルージーンズというラフな服装で現れる。彼の名前は柴田純(松田優作)といったがその格好からゴリ(竜雷太)が直ぐに「ジーパン」と命名する。こんな純だが実は頑なな拘りがあった。彼は拳銃を持つことを拒むのである。
そこに桜町派出所の警官が首つり自殺をしたとの一報が入る。ジーパンはゴリと一緒に現状に行く。その後、チョウさん(下川辰平)、ヤマさん(露口茂)、デンカ(小野寺昭)などと捜査に同行するがジーパンは全て彼らの足手まといになってしまう。
気落ちするジーパンだったが新宿の喫茶店で拳銃を見せびらかしている男がいるという情報で再び気乗りしていないゴリと現場に向かう。そして、拳銃を持たないジーパンは拳銃を振り回す犯人を追い詰め、危機一髪のところを素手で切り抜ける。
その時、マカロニのことが思わず脳裏を過ぎったゴリは先輩刑事として彼を激しく叱る。ジーパンはその夜、シンコ(関根恵子)からマカロニが死ぬまで拳銃に弾を込めなかったゴリの逸話を聞く。だが、事件は新たな展開を見せ、二人目の犠牲者が出てしまう。
犠牲者は車の中にいた買い物帰りの中上タカコ(秋吉久美子)という女子大生であった。この失態にボスは署長(南原宏治)に大目玉を食らってしまう。捜査一係の面々は2件の共通点が「裕福で若く綺麗な女性」「至近距離から発砲」「目撃者がいない」から付近の変質者を中心に調べることにする。
そんな折に東名信用金庫が拳銃を持った強盗に襲われるが使用されたのはSW45ではなかった。そういう危険な状況でもジーパンは拳銃を頑なに拒んだ。実は彼の警官だったオヤジさんも拳銃を持たなかったばかりに撃たれて死んでしまったという過去があったのだ。
しかし、過去を振り返る暇はなく、テニスラケットを持った若い女性が第三の被害者になってしまう。シンコの提言から3人の共通点が「ワールドテニスクラブ」というところにあるのが判明する。志願したジーパンとシンコはこの高級テニスクラブに潜入する。
最初、捜査一係は和田テルヒコ(菊池正孝)という金持ちのボンボンに目を付けるがジーパンはこのテニスクラブに不似合いな赤いジャンパー男がしばしばコートを覗く姿を発見する。
ジーパンの自己の気持ちを重ね合わせた捜査を他の面々は最初、うさん臭がっていたがこの19歳の工員.木村キヨシ(谷岡行二)のアパートからこれまでの被害者の写真と4人目の被害者になるだろう女のネガが見つかる。そして遂に水道屋に化けた木村をジーパンがコートに追い詰める...。
BGM・キャロル 「ファンキー・モンキー・ベイビー」
ジーパン心の叫び 「拳銃持った時、どんな気がした。偉くなったような気がしたか、あー、強くなったような気がしたか」
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