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89. 地獄の再会
【出演者】石原裕次郎、松田優作、(関根恵子)、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、藤岡琢也、塩沢とき、山中貞則、勝野睦浩(洋)、佐竹一男、関虎実、北あけみ【監督】竹林進【脚本】市川森一【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平
【あらすじ&ジーパン心の叫び】
あの鮫島勘五郎(藤岡琢也)は現在、山田署勤務である。七曲署ではボスが煙草に火を付け、着物の女性と何やら会話をしていた。気を使う七曲署の面々。話の内容は小さなスナックを経営している女性がある亭主と別れて息子を育てているというものであった。
ボスが「縒りを戻そう」と画策していたのだ。その最中にデンカからボスに電話が入る。彼は「ピノキオ」という喫茶店でその女性の元亭主の相手をしていた。男の名前は鮫島勘五郎、そうあの「サメ」さんであった。彼女は元妻のタマエ(北あけみ)。
鮫島はある事件で部下の青木孝文(勝野睦浩(洋))と一緒に総監賞をもらったために警視庁まで出張って来ていた。その手柄話が長すぎるため、ボスから頼まれたデンカの目論見は遅々として前に進まなかった。「ボスが是非会いたい」というのを口実にタマエとのセッティングを図るデンカ。
妻の名前に少しとまどいを見せるサメ。その頃、署ではタマエがサメの奥さんだということが判明し、和やかな雰囲気になっていた。ボスは二人とも自分に泣きついて来たということで話をまとめようとしていた。
一方、サメがいた喫茶店に彼宛の電話が掛かって来た。藤堂からだと躊躇うサメは代わりに青木に頼んだ。直後、青木が銃弾に倒れてしまう。逃走する車をサメは個人タクシーを盗んでデンカと懸命に追う。信号無視をしてまでも。サメは自分の代わりに撃たれた青木を不憫に思った。
それは現場でボスが青木の表彰状を拾い上げたところに凝縮されている。タマエは射殺されたのがサメじゃないと聞いて、一安心する。高速道路で逃げる犯人達。追跡するサメの目には涙が浮かんでいた。
タクシー無線で追跡場所は七曲署に知らされる。凶器は"ウィンチェスター1400"という狩猟用ショットガン。青木のためにサメは地獄の底まで犯人を追い詰めるつもりだった。車を横付けし、強引に犯人に接近するサメ。
だが、犯人達はそれをうまく交わし、山田インターチェンジで高速を下りてしまう。車を置いて、サメとデンカは追跡を続ける。サメの発砲で犯人達も車を乗り捨てる。ボスとタマエは二人を追っていた。車中、彼女は元夫の安全より自分の店の開店時間を気にしていた。
その頃、サメの予想通り、犯人達はガソリンスタンドに車を盗みにやって来る。そこへ運悪く車が給油のために入ってくる。運転手(関虎実)は車を出た途端、ショットガンの餌食になる。近づいたサメとデンカに犯人は給油口に火を付ける真似をして脅す。
隙を見て、車に乗り込み犯人達は逃げようとした。その内の一人は何とかサメが射殺するがもう一人は取り逃がしてしまう。二人は急遽ドラム缶を積んだトラックで追跡。「自分が始末をつける」と呟くサメ。彼にはもう周りは見えなかった。
ドライブインで若いアベックから車を盗み、なおも追跡を続ける。その頃、逃走する犯人の名前が分かる。鶴間クニヒコ(山中貞則)、神戸を根城にするプロの殺し屋だった。鬼姫山周辺は全て非常線を引いたがサメの気持ちは未だ高ぶっていた。
そんなサメの姿を見て、「一緒に暮らすつもりはない」と頑なにボスに突っ張るタマエ。サメが射殺した男は鶴間の相棒で寺山(佐竹一男)という前科7犯の凶悪人であった。しかし、この二人の素性から雇い主がいると読んだ。雇い主はサメに恨みを持つ者。
それは山田署に移って間もない彼を考えると総監賞をもらった「女子高生連続殺人事件」の犯人でサメに射殺された渋沢ツトムの線が一番濃かった。調べの結果、彼の本当の母親(塩沢とき)が鬼姫山中で「龍泉荘」というモーテルを経営していた。
そこを偶然に聞き込みで訪れるデンカの拳銃を所持したサメ。彼はその直後、危険な目に遭うことになるのだが...。
BGM・麻丘めぐみ「わたしの彼は左きき」
ジーパン心の叫び 「何にも遠慮なんかすることなかったすねボス」「じゃ〜俺も賭けますよ。金がないから1000円。えっへっ」(この回からジーパンのオープニング画像が「コーヒーカップバージョン」になっている)