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90. 非情の一発
【出演者】石原裕次郎、松田優作、(関根恵子)、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、内田良平、神田隆、船戸順、片山由美子、青沼三朗、塚田末人、相馬優子、今井英次【監督】児玉進【脚本】長野洋【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平
【あらすじ&ジーパン心の叫び】
刑務所内キャッチボール。壁越しに良からぬ話をする二人の受刑者。一人の男に「報酬はいつもの3倍」という言葉にも耳を貸さなかった608号と呼ばれる男。その608号に面会にやって来たのはヤマさんだった。608号は坂田(内田良平)というヤマさんが逮捕した犯人だった。
彼は後一週間で出所出来る予定である。ヤマさんの心配を余所に坂田は「ささやかなマイホームを持って、結婚する」という。ヤマさんはその言葉に大いなる疑問を抱いた。坂田が結婚する相手というのは江島マリ(片山由美子)というそこそこに人気があるファッションモデル。
坂田とマリは前事件を起こす前に知り合ったらしい。坂田は暴力団の親分の護衛や押し込み強盗の見張り役までやる「プロの用心棒」であった。彼は腕っぷしも強く、拳銃の腕も確かな一仕事の契約で食べる一匹狼。だが、一つだけ請け負わないことがあるそれは「殺し」だった。
坂田は出所早々、マリの車で彼女のマンションに向かう。ヤマさんは彼にわざと気づかせるような尾行を開始した。その頃、坂田は郵便配達人を装った男から拳銃が入った小包を受け取っていた。その中には報酬の300万円と標的である高利貸しの写真。
デンカが出張していた5日間もヤマさんは尾行を続けた。ボスは「坂田にいつどこで誰が仕事を頼むか?」を気に掛けていた。鯛焼きの差し入れを持って、ジーパンはヤマさんの車にやって来る。坂田はマリに「どこか外国に行って、二人だけで結婚式を挙げよう」と甘い言葉を囁いていた。
ジーパンはこの張り込みに疑問を持つ。だが、坂田と同じ世代であるヤマさんは彼の心情を汲んでいた。そんなヤマさんはマリの車を尾行した。しかし、尾行に気づかれ、車を置いて逃げられてしまう。逃走した二人はあるレストランに出没していた。
坂田はマリに席を外させた後、標的を射殺する。凶器の拳銃はウェイターから外の浮浪者に渡されて、アリバイは完璧だった。客を全て足止めにして、七曲署の面々が現れる。尾行を巻かれたため、少し遅れてやって来たヤマさんはその中に坂田の顔を目ざとく見つける。
直ぐに彼の取り調べを始めるが確信はあるが如何せん証拠不十分であった。釈放後、坂田はマリのマンションに行くがそこは既に蛻の殻だった。ヤマさんから「殺しのカムフラージュに使った彼女は怯えている」と指摘される坂田。「犯人が憎い」と言い切るヤマさん。
彼はマリを泳がせて、動揺する坂田に会わせようと画策した。ヤマさんを尾行する坂田。ヤマさんはそれを利用して、マリに会わせようとする。目的は彼女を泳がせることによって、坂田に仕事を依頼した黒幕を暴き出すこと。予定通り、坂田はマリに会う。
彼女に「2度と裏切らないから直ぐ旅に出よう」と誘う坂田。それを信じたマリは直後、買い物に出掛ける。ジーパンの尾行を巻き、デンカが尾行する中で自家用車に坂田を乗せるマリ。だが彼女はトラックが突然横切ったことにより呆気なく死んでしまう。
霊場でヤマさんを前にマリは「何の関係もなかった」と憤る坂田。彼の告白に「現実から逃避した夢である」と厳しく言うヤマさん。彼が今までやらなかった殺しを請け負ったのは刑務所らしいと彼は読んだ。
その受刑者・河野(船戸順)を突き止め、「警察の犬になった」と脅して、黒幕の名前を聞き出すことに成功する。坂田の態度が変わったのもヤマさんの面会の後だと河野は証言する。黒幕は東名経済会を主宰する檜垣ゴロウ(神田隆)という大町リュウゾウの金を資金源にした実は暴力組織の親玉だった。
ヤマさんは意を決して、その檜垣を坂田から守るために邸宅を訪ねるという。ドヤに寝泊まりしていた坂田は例の浮浪者から拳銃を手に入れる。ヤマさんとデンカが檜垣邸に行くが坂田など知らないし、警察の世話にもならないとにべもなく追い返される。
簡単に引き上げると見せながら、ヤマさんはソファーに盗聴器を仕掛ける。労務者風の格好で坂田を尾行するゴリ。見取り図を見ていた坂田は遂に檜垣の家に電話を入れる。内容は「22:00に約束の報酬に5割色を付け、東雲の操車場に来い」というものだったが...。
BGM・クラシック、「ハチのむさしは死んだのさ」
ジーパン心の叫び 「ほ〜ぉ、いい女ですねぇ〜」「ヤマさん、こんな事をして本当に意味あるんですかね。そりゃ〜坂田って奴は犯罪をするために生まれて来た様な男です。しかし、奴だってもう40でしょう。結構な美人とマンション暮らしに満足して本当に足を洗う気になったんじゃないんですか?」