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10. 乱れからくり MIDARE KARAKURI
【出演者】松田優作、篠ひろ子、沖雅也、峰岸徹、結城しのぶ、岸田森、北見冶一、山西道広、津路清子、神山勝、丸山秀典、和田瑞穂、西村和夫、東條きよし、前田哲郎、結城なほ子、松下容子、藤田康之、田中邦衛、野際陽子【監督】児玉進【脚本】永原秀一、泡坂妻夫(原作)【音楽】大野雄二、鈴木清司(編集)【製作】田中文雄【製作会社】東宝【製作年】1979【上映時間】92′【封切日】1979.4.28
【あらすじ&感想】
競輪場に入り浸り、一攫千金を狙うが負け込むヤツ.勝敏夫(松田優作)。彼は勝負の引き際に失敗して更に落ち込む。そんな時に勝はある探偵事務所の求人広告を見つける。
その広告主で宇内経済研究会の社長.宇内舞子(野際陽子)は喫茶店にて即決で勝を採用し、直ぐに仕事の内容を話し出す。その内容は砂からくりで動く鳥の人形を製作する『鶴寿堂』という玩具の老舗に関するものであった。依頼主は社長の馬割鉄馬(岸田森)で、彼曰く「製作部長で甥の朋浩(沖雅也)が会社で自分を追い落とすためのクーデターを仕組んでいる」という内容である。
この一家には社長と朋浩以外に営業部長で長男の宗児(峰岸徹)、その妹の香尾里(結城しのぶ)、そして朋浩の妻.真棹(篠ひろ子)がいた。この事件の発端は勝と舞子が尾行する中で起こった朋浩夫妻の自動車炎上事故からであった。
真棹は九死に一生を得るが朋浩は病院で彼女に奇妙な行動の直後、息を引き取る。舞子と勝は事情聴取のために警察に行くとそこで元警官だった舞子の昔の同僚.奈良木警部(田中邦衛)に会う。だが、この事件は乱れた人間模様からくりのほんの序章であった。
そしてそんな中で勝は香尾里の誕生日に招かれるが少しの時間に不気味な迷路の樹林で宗児と会話中にあろうことか彼女は惨殺される。そして、自慢のカラクリ人形のコレクションの前でその宗児までもが殺されてしまう。勝は調査を進めながらこの事件を解く鍵を廻家の先祖と金沢のある豪商の結びつきであると突き止めるが...。
これは映画というより全体の色調が「火曜サスペンス」と同様のドラマ仕立ての感じを受けた。だから映画特有の重厚な印象は全くない。奈良木警部演じる田中邦衛の態とらしい一本調子の演技もそれに拍車を掛けている。
松田優作扮する勝と一緒に調査する舞子演じる野際陽子の大根役者振りにも腹が立ってきた。配役は名前だけ見ると一流どころであるが内容はお寒い。これでは優作が可哀想である。だからこのフィルムは映画は偶にでテレビ中心の視聴者に見てもらえればそれでよい。