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アレなんだよなぁ〜!?

1. 狼の紋章 OHKAMI NO MONSHOU

【出演者】志垣太郎、安芸晶子、加藤小代子、本田みちこ、松田優作、伊藤敏孝、高田浩太郎、今西正男、河村弘二、沢井正延、堀川亨、本城繭子、林孝一、西尾徳、小沢幹男、上田耕一、三重街恒二、脇平政一、塩崎三樹男、根本清和、新倉文男、西島明彦、中島純一、新敷きよし、黒沢年男【監督】松本正志【脚本】松本正志、石森史郎、福田純、平井和正(原作)【音楽】真鍋理一郎、杉田二郎(歌)【製作】田中収【製作会社】東宝=東宝映像【製作年】1973【上映時間】84′【封切日】1973.9.1

【あらすじ&感想】

 松田優作映画初出演作。原作は「幻魔大戦」で有名な平井和正。

 事件はアラスカで起きた。諜報活動と間違われ両親を惨殺された犬神明(志垣太郎)の記憶と体にはとてつもないものが潜んでいた。彼は日本に戻り博徳学園に入る。そこで青鹿晶子先生(安芸晶子)と羽黒獰(松田優作)というやくざの息子に出会う。

 学園は羽黒を中心に暴力が蔓延り、犬神も攻撃を受けるが彼は一切仕返しをしなかった。ある夜、青鹿がチンピラに襲われ、犬神がそれを助ける。そしてその事件の時に登場する謎のルポライター神明(黒沢年男)にも実は秘密があった。

 その後、羽黒は青鹿を囮にし、犬神をおびき寄せることに成功するところから二人いや醜い人間と狼の戦いが始まる...。

 志垣太郎が今のようなバラエティで見せる顔ではなく、結構迫力のある演技をしていたのが印象に残る。それからは彼も悪い意味で芸能界に取り込まれてしまったのだろう。

 優作は初出演にもかかわらず一つ一つの場面を自分なりに考えてやったふしがある。他大勢の演技とは明らかに異なっていた。この頃から彼が出ると暗い過去を引きずった影のあるしかもカリスマ性が感じられる。

 しかし、狼のちゃちな作りや動きなど低予算の映画だった事は見え見えの部分が興ざめである。時代背景を考えると日本はちょうどオイルショックの頃で学生に少しは活気が感じられたかもしれない。現在みたいに少なくとも暴力をする側もされる側も無関心ということはなかったと思う。


サントラ



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