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アレなんだよなぁ〜!?

26. 探偵物語・特別編〜蘇える優作
     
DETECTIVE STORY RETURNS

【出演者】松田優作、(第1話)成田三樹夫、ナンシー.チェニー、竹田かほり、*能谷美由紀、山西道広、佐藤蛾次郎、山谷初男、緑魔子、団巌、庄司三郎、三原麗奈、千うらら、高橋るみ、中平良夫、日和田春生、牛山茂、山田昌人、小寺大介、谷山三朗、川津亮太、大竹義夫、岡田勝、星野晃、(第5話)成田三樹夫、竹田かほり、山西道広、ナンシー.チェニー、*古老屋雅人、結城マミ、沢田情児、片岡五郎、橘雪子、庄司三郎、高山千草、村松英子、吉原正皓、三原玲奈、真辺了子、平田弘美、野瀬哲男、大川義幸、滝沢双、新井一夫、松沢司郎、古川隆、原田美枝子、水谷豊【監督】村川透(第1話)、澤田幸弘(第5話)【脚本】丸山昇一、小鷹信光(原作)【ナレーション】竹中直人【監修】村川透・山口猛【SPECIAL THANKS】松田美由紀【製作会社】セントラル・アーツ【製作年】1998【上映時間】120′【封切日】1998.2.14

【あらすじ&感想】

 2/14-バレンタインデーの今日から公開になった「探偵物語・特別編」を早速、劇場にて観映した。首都圏などでは優作のコスプレコンテストなどが行われたようであったが札幌ではそういう派手な演出は一切なかった。

 小雪が混じる中、私が南2西5にある札幌東映劇場に着いたのは午前10:00頃である。私の前には僅か3人、もぎりのおばちゃんも未だ来ていなかった。特に混乱もなく、開場の10:30を迎えた。私は急いでいた余りに先着制で貰えるポストカードさえも受け取るのを忘れて、おばちゃんに呼び止められてやっと気づいたほど興奮していた。

 そして直ぐに1枚が500円のポスターと2種類のテレカを買おうとするがもぎりに忙しく、おばちゃんは相手にしてくれなかった。だが、少し経って漸く購入することが出来、一安心。

 会場の真ん中くらいに陣取ると巨大なスクリーンを前にして、他の映画や探偵物語・特別編の予告などを眺めていた。(探偵物語の予告編は無情にも第27話と叫んでいたのが耳に残る)周りを見回すと観客は30名くらい、そこには予想以上に寂しいシートが並んでいた。

 始まるとその寂しいシートは全く気にならないと思っていたがその感慨は進行と共に逆に深くなってしまった。映画の内容を掻い摘んで説明すると竹中のナレーションから始まり、バックには主な優作映画の画像、これがおそらく「優作リターンズ」なのだろう。それから探偵物語第1話「聖女が街にやって来た」がそのまんま上映され、その後に再び竹中の声で「優作リターンズ」が挟まれ、探偵物語第5話「夜汽車で来たあいつ」が映され、ある映画の画像と優作のブルースでフィナーレを迎えるという構成だ。

 見終わった後、正直言って失望してしまった。セントラルアーツ、村川透、山口猛、松田美由紀(その他大勢)などこれだけ優作に縁も彼の意志も引き継いでいる人々がこんな「ちゃち」な映画しか作れないのか。激しい憤りと同時に唖然、呆然で10分くらい席を立てなかった。

 それから予告編ではナレーションに入っていた第27話から急遽、直前になって第5話に差し変わった原因を私は2つあると考えている。(直前に差し替え可能なほど思い入れのない編集)一つは「ナイフが社会問題になっていたこと」それから「第27話の脚本が丸山昇一でなかったこと」である。

 皆さんはどうお考えになるだろうか。まあ、取りあえずは一度自分の目でご覧下さい。私自身がこの映画の唯一の救い、そして一番印象に残ったのは最後の場面だけでした。(これは具体的には書きませんが優作ファンの皆様なら前記のニュアンスで分かるでしょう。)

 けれど、今回の映画上映の収穫としては2つあります。1つは優作を再び大スクリーンに蘇らせたこと、もう1つは我が札幌で「蘇える優作展」の30日間開催が決定したことです。

 <*は間違っているにも拘わらず訂正されていなかった。パンフレットの作成もなかった。非常に悲しいことです。>



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