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10. 刑事のいのち
【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、高品格、小野武彦、峰竜太、粟津號、(佐藤慶)、小池朝雄、(佐藤オリエ)、美田麻紗子、森正親、舛田紀子、三谷昇、八名信夫、小園蓉子、沢美鶴、庄司三郎、大西芳夫、泉よし子、章文栄、言間季里子、佐々木功、梨沙ゆり、上田多恵子、丘みつ子、石原裕次郎【監督】澤田幸弘【脚本】永原秀一【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三
【あらすじ&徳のかましギャグ】
「越中」という居酒屋で仕事帰り一人で一杯引っかける吉岡課長。彼はその帰り際に店の女将からある相談を持ちかけられる。その内容は女将の予備校に通う息子がふとしたことから覚醒剤に手を出してしまった。そういう若者は他にもたくさんいるのだが息子の名前を出さずに皆、救ってやってくれというものであった。
女将に優秀な刑事と持ち上げられた吉岡は少しいい気分になり、もう忘れかけていた刑事魂が擡げてきた。彼は昔、追っていたヤクの売人・中尾(庄司三郎)を捕まえて、それを突破口に密売組織を一網打尽にしようと考え、自分の手で解決しようと黒岩には内緒で上条にだけ話した。
吉岡はこれも昔、使っていた情報屋の兵藤(三谷昇)をプラネタリウムに呼び出し、彼に頼んでいた密売組織のネタを上條と一緒に聴いた。兵藤によると中尾は今、スケのところに潜伏しているという。兵藤は現在、故売屋をやっていた。
そんな隠密行動をとる二人を黒岩は徳吉と飲みに出ている時、偶然に見かける。不審に思って追ったが二人を見失ってしまう。そして、吉岡と上条は遂に積極的な行動に出る。兵藤の情報どおり、中尾のスケのアパートに踏み込む。そこには中尾の他に二人の男がいた。
逃走する3人を吉岡と上條は懸命に追ったが結局、逃げられてしまう。署では何食わぬ顔でいつも通りに水虫を治療しながら徳吉の調書にケチを付ける吉岡。そんな折りに山手川で死体が上がった。死体の身元は中尾シンジロウ、課長が追っていた例のシャブの売人であった。
吉岡は素知らぬ顔で定時に上がり、直ぐに上条も事務員の幸子と話した後に課長のもとに向かった。再度、二人はプラネタリウムで兵藤に会い、中尾の死はトカゲのしっぽ切りで殺したのは田代(八名信夫)と渋谷で「アラムート」というバーを経営する山内(大西芳夫)という男だと情報を得る。
兵藤はそれらを語ってからこれ以上は危険なので吉岡に手を引かせてくれという。吉岡は礼を言い、彼に2万円を握らせ、別れる。しかし、別れてまもなく兵藤コウスケは拳銃で撃たれた後、納屋で発見され、渋谷病院で手術を受ける羽目になる。幸い怪我は大したことがなかった。
胡散臭そうに兵藤を取り調べる黒岩の所に何故か課長が現れる。そして、黒岩に病室から出てくれと頼む。兵藤をいたわる吉岡。その一方で兵藤の体から摘出された弾の線状痕が中尾を殺した拳銃のものと一致した。
この直後に吉岡は焼き肉屋で上条と待ち合わせるが黒岩に命令された平原に尾行される。署では丸山が兵藤が課長の情報源であると聞き込んで来た。悲劇は二人が平原を巻いた後に起きた。山内の経営するバー「アラムート」に踏み込んだ吉岡は上條の目前で田代の銃弾に倒れてしまう。
夜中に電話で上条からその報告を受けた黒岩は渋谷病院に到着したがそこで宗方から絶望的なことを聞く。課長の命の助かる確率は四分六だというのだ。無念の上条はトイレで課長の体内から摘出された弾を握りしめ、様態を確かめるために兵藤が黒岩に近づく。
面会謝絶の中で吉岡は自己の刑事としてのプライドから黒岩を遠ざけてしまう。その理由を黒岩は宗方から患者の秘密だとした上で聴く。課長の心情を察して、走馬燈のように出来事が脳裏を掠める黒岩。課長の無念を晴らすためには田代を逮捕するしかなかった。その田代が横浜から船で香港に密航するとの情報が...。
BGM・軍歌、渡哲也「ひとり」
徳のかましギャグ 「ツケのきく店、見つかったんですか?バンザ〜イ」「♪♪あたしゃ、調書の書き直し、課長は水虫の掻き直しと♪♪」