Yusaku Market
松田優作さんのDVD、ビデオ、CD、本などが、
詳細な年表を見ながら、購入可能です。


アレなんだよなぁ〜!?

13. 俺の拳銃

【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、高品格、小野武彦、峰竜太、美田麻紗子、粟津號、(佐藤慶)、小山田宗徳、(佐藤オリエ)、舛田紀子、森正親、梅野泰靖、佐藤京一、伊藤豪、佐藤明美、福原秀雄、中島元、関悦子、永谷悟一、松島真一、多田幸雄、加山麗子、花野原香子、千原みゆき、丘みつ子、石原裕次郎【監督】舛田利雄【脚本】峯尾基三【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三

【あらすじ&徳のかましギャグ】

 城西署の前で遅刻して来た平原と詐欺犯の証拠固めのために北海道へ出張する徳吉は軽い挨拶を交わす。これが永遠の別れになろうとはお互いに思ってもいなかっただろう。遅刻の嫌みを課長から言われた平原を黒岩は「気にするな」と気遣う。

 その直後に事件が起き、彼を連れだした黒岩は平原が巡査部長の昇任試験を受けたことを既に知っていた。起きた事件の内容はマンションで久保ハルコという18歳の若い女が死んでいたというものであった。

 周辺の状況から彼女は睡眠薬を服用した後にガス自殺を試みて一酸化炭素中毒による死だと判断された。第一発見者で同居していた村田トモコという女性はハルコが半年前に家出をして転がり込んできたと証言する。

 そして自分と一緒に渋谷「浮世絵」というスナックでホステスをやっていたとも。事件当日はトモコが9時に朝帰りすると部屋にガスが充満していたという事であった。その上でハルコの父親は城西区役所に勤める噸でもない堅物だと話す。

 これに耐えられなくて母親は浮気をし、ハルコは家を出たのであった。その父親は区役所でゴキブリなどの害虫を駆除するエキスパートで久保ヒロユキ(梅野泰靖)という名前だった。警察が娘の自殺を告げると彼は大いに狼狽えた。

 その上、ホステスをしていたと聞いて潔癖性の気持ちは完全に動転した。一方、黒岩と平原は「浮世絵」を訪れ、口ごもる支配人(伊藤豪)を脅して、ハルコが生前につきあっていた男の名前を聞き出す。その男は明石(佐藤京一)という針尾組というヤクザの組員であった。

 彼女は彼に貢ぐためにせっせと預金通帳にため込んでいた。結局は此奴がハルコを追いつめたのだろうと黒岩は推測する。その後にビリヤード場で明石を締め上げるが何も出てこなかった。その預金通帳をヒロユキに見せたところ、彼は娘が体で稼いだ金だと認識し、酷い拒否反応を示した。

 黒岩の「娘さんを許してやって欲しい」という言葉も届かなかった。署に戻ると平原にタレ込みの電話があった。内容は「ハルコは自殺ではなく、殺された」というものであった。その件について教えるからショウトウ公園まで出てこいという。

 平原は現場に向かうがこともあろうにそこで背後から何ものかに棒で殴られてしまう。しかも刑事の命である「拳銃」まで盗まれてしまう。この事件で課長以下城西署の面々は盗まれた拳銃の5発の弾を一発も撃たせない心構えを行う。

 そして、タレ込み電話の濁声の持ち主は可能性からヒロユキが一番高いだろうと捜査を開始する。彼のアパートを訪ねると潔癖性で一種のノイローゼである彼の生活の一面が見えてくる。平原は責任を感じ、黒岩が差し出す拳銃を断ってまで懸命にヒロユキの潜伏先を捜す。

 しかし、彼の拳銃で遂に犠牲者が出てしまう。平原は直ぐに渋谷病院に駆けつけ、刑事に自信をなくしたことを黒岩に告げるがそれを有無といわさない厳しい鉄拳が彼に飛ぶ。他方で上条は明石が会費制の桃色パーティを開く場所を押さえた。徹底的に殴りつける黒岩。

 その頃、平原はタクシー運転手から犯行当日にステーションホテルまでヒロユキらしい男を乗っけたとの証言を得る。そこの部屋のベッドから電話番号を日記から次の標的の名前を突き止める。それは区会議員で特殊浴場協会理事(トルコ)の肩書きを持っていた片桐竜造。

 ヒロユキに言わせると娘を奪った退廃文化に身を染めた偽善者であり、ウジ虫である。彼はステーキハウス「NEW WAKABA」前で拳銃を抱え、片桐を待ち伏せた。まさにヒロユキが撃とうとした時、片桐との間に入ったのは平原であった。

 彼はもうこれ以上、犠牲者を出さないために4発の銃弾を自ら受けた。渋谷病院に運ばれた瀕死の重傷の平原をせせら笑うかのように逃走したヒロユキはのある機械室の排水パイプの前に青酸カリを所持し、警察を脅した。その時、病院では平原が...。

 BGM・ビューティ・ペア「かけめぐる青春」、渡哲也「ひとり」

 徳のかましギャグ 「北海道の夜が俺を呼んでいる」



12←→14

yusaku@unlimit517.co.jp