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アレなんだよなぁ〜!?

16. 凶悪犯脱獄

【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、小山田宗徳、高品格、舛田紀子、森正親、白川望美、美田麻紗子、清水まゆみ、赤穂善計、萩野まゆみ、賀川修嗣、新井一夫、西内彰、和泉喜和子、金子勝美、沢柳迪子、松尾悟、丘みつ子、石原裕次郎【監督】村川透【脚本】斎藤憐【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三

【あらすじ&徳のかましギャグ】

 路上に横たわる男。こいつが何と親切心から車を降りる青年を毒牙にかける。服と車を盗んで逃走を続ける男の名前は金森徹(赤穂善計)、数時間前に収監されていた前橋刑務所を脱獄した凶悪犯であった。28歳の金森は強盗殺人で7年の刑を受けていた。

 そんな事件とは裏腹に「松ヶ枝」では黒岩、徳吉、宗方、今日子、典子が和気藹々と男女談義に花を咲かせていた。それを割くかのように課長から電話が入り、有賀サダコ(清水まゆみ)という女性が何者かに暴行され、車の中に監禁されているという。

 その犯人がどうも金森らしいとの事だ。多くの野次馬が取り巻く中、現場に到着した黒岩軍団は民衆を遠ざけながら直ぐに下着姿の彼女を保護する。その後、渋谷病院に入院させた彼女から事情を聞くと「男に車内で乱暴され、会社の金500万を盗まれた」という。

 男の特徴は30代くらいでグレーのシャツに黒ズボンと証言する。まもなく、車内の指紋から前科二犯のあの脱走犯、金森に間違いないことが分かる。そして、彼女は思い出したかのように服の胸ポケットに航空券が入っていたと喋る。この事実から黒岩は羽田空港に緊急配備をひく。

 一方、渋谷病院では典子の看護着が何故か無くなっていた。宗方も黒岩に疑問を投げかける。サダコには暴行された形跡も傷もないというのだ。それに気づいた時には入院中の315室は蛻の殻だった。彼女は典子の看護着を着て逃げたのであった。

 金森は羽田ではなく、まんまと新宿でタクシーを降りていた。この失態から課長に責められる黒岩。気を取り直した彼はサダコの会社のアパートに同居する女性から箱根の芦ノ湖で出会い、エノケンという愛称で二人が付き合っていたことを突き止める。

 そして、部屋からは彼女の貯金通帳が消えているという。それから早朝6時に金森らしい男からサダコに電話があったと証言する。貯金通帳の件から金を引き出しに来たサダコを黒岩と神は逮捕する。取調中に金森の本性を黒岩と徳吉からさんざん聞かされたがサダコの脳裏には金森との楽しい日々が渦巻いていた。

 そんな折りにラブホテルで杉山イクコという女性が殺害された。従業員の証言から犯人は金森に間違いなかった。イクコは彼の多数のオンナの一人であった。それでもサダコは黙秘を続けた。苛つく課長は独断でサダコの釈放を決める。(殺伐とした事件の中、今日子の姿を見て、ほのぼのとした気分になる黒岩)即座に会社を辞め、サダコはいとも簡単にホステスに転身する。

 他方、彼女が慕う金森は更に罪を重ねていた。車のナンバーに気づいて逮捕しようとした警官を襲い、拳銃を奪って首都高を芝浦方面に逃走した。黒岩と大内は出口で待ちかまえ、彼を押さえようとしたが金森はパトカーを一台炎上させ、逮捕を免れる。

 だが、上条はサダコの尾行から金森が毎朝新聞の尋ね人の欄で連絡を取るのではないかと察知し、黒岩はこれを逆手にとって金森をおびき寄せる作戦を立てる。「芦ノ湖ボート乗り場 午后2時 エノケン」というガセ記事を新聞に掲載。

 追い詰められた金森は遂に御殿場で銃砲店を襲い、ライフルを奪った上で旅館に女性を人質に取り、立て籠もる。御殿場に集結する黒岩軍団、その時、サダコは...。

 徳のかましギャグ 「なんだ課長、なんスカ?」「海老ですか?ネタあるかどうか、寿司屋に電話してみるかな」「キンモリ...あっ、そうか。金森、無駄な抵抗を止めて、おとなしく出てこい。金嬉老の真似なんかしたって、所詮、お前なんてキンタマ...キンモリ止まりだ」「おい、キンチャン聞いてるか?」「くっそう、キ・ン・タ・マ・ケ・ル・ナ」



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