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アレなんだよなぁ〜!?

2. 幻の総監賞

【出演者】渡哲也、仁科明子、松田優作、高品格、小野武彦、峰竜太、杣山久美、粟津號、佐藤慶、小池朝雄、佐藤オリエ、白川望美、美田麻紗子、峰岸徹、范文雀、吉田豊明、桂たまき、武藤章生、浜口竜哉、八代康二、小見山玉樹、麿のぼる、あきじゅん、飯田紅子、千葉泰子、三田紀子、丘みつ子、石原裕次郎【監督】舛田利雄【脚本】佐治乾【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三

【あらすじ&徳のかましギャグ】

 ヤッパを示し、取り調べをする徳吉。後ろで黒岩が見守る中、その男は徳吉の脅しにも屈せずに黙秘を続けていた。そして、一言だけ不敵にも「ここから出る」とだけ呟く。彼は警官によって「公務執行妨害」と「凶器不法所持」の2件で逮捕されていた。

 しかし、春木タツオ(峰岸徹)はその言動通りに便所から帰ってきた留置場で針金を飲み込み、渋谷病院に入院し、警察から出るという初志を貫徹した。春木は病院で「出て見せたぜ!」と捨てぜりふまで吐いた。

 この不貞不貞しい男に黒岩は大きなヤマを踏んでいるとの勘が働いていた。宗方の執刀中に春木はある印象的な言葉を叫ぶ。宗方は医師の立場からコメントを控えたが黒岩は看護婦の典子から彼が「ヨウコ、殺してやる」と言ったことを聞き込む。

 けれど、課長はこの失態に黒岩に辞表を用意せよと少しびびっていた。その後、次長に呼ばれた黒岩は捜査の展開で課長の考えとは異なったことを聞く。実は春木タツオという男は黒岩の予想通り、大阪で結婚していた女.柿田ヨウコ(范文雀)が名古屋へ合田(吉田豊明)という男と駆け落ちしたことから逆上し、遂に追い詰めたヨウコに無理矢理復縁を迫り、拒否されたために傷害事件を起こしていたという事実が判明した。

 黒岩達は春木が事件に拘わると思われる逮捕前に張っていたラブ・ホテルのアベックを捜査する一方で丸山の記憶からヨウコが5年前に守衛二人が殺され、500万円が強奪された中光商事という会社にいたことが確認された。

 そんな頃、松ヶ枝では少ない総監賞の金額が話題になっていたがそんな軽口が徳吉に油断を与えた。入院していた春木を彼は仕組まれたベンジンによる火災によって逃がしてしまうという失態を演じる。この事から課長はいよいよ黒岩に責任を迫る。徳吉もかなりの責任を感じていた。

 そして、宗方からは春木がヘモグロビン不足で血が止まりにくいために逃走が長引くと命が危ないと通告される。そんな折りにラブ・ホテルでのアベックの名前も判明したが黒岩軍団は尚もヨウコの足取りを追った。

 あるバーで従業員を脅して彼女に迫ろうとするがそんな時に春木は宗方が恐れていた水を飲んでしまう。そんな弱った体でトラックを運転する彼の目的は当然、ヨウコであった。黒岩は何とか彼より先にヨウコに迫ろうと更に捜査を続け、例のラブ・ホテルで桜田テルコという女がパートをしていることを突き止める。

 そして、電話の反応から彼女が柿田ヨウコであることを確信する。そのヨウコが合田とアパートに潜伏している間に春木から電話が入る。恨み骨髄の彼は合田を芝浦の汚水処理場まで誘い出し、始末しようとする。

 その直後にヨウコ達を見張っていた春木は合田が現場に出掛けるのを見計らってヨウコの前に突然現れ、トラックで彼女を執拗に追い回す。命辛々逃げてきたヨウコを黒岩は保護することに成功する。その後、負傷していた彼女を治療した宗方の発言から現場が判明し、黒岩と徳吉は春木の命を助けるのと同時に自分らの汚名を挽回するために芝浦に向かう...。

 徳のかましギャグ 「クロさん、本当にああいうのね、好みなんですよ」「な〜に、自分だって好きなくせに無理しやがって」「手足の一本や二本で死ぬわきゃねいや」



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