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アレなんだよなぁ〜！？

32.　刑事(デカ)黒岩の命

【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、滝田裕介、高品格、美田麻紗子、森正親、舛田紀子、曽根晴美、宇南山宏、堀田真三、中平哲仟、杉浦光郎、新井一夫、入江正徳、山根久幸、小島光貴、石川弦志、三橋渡、田中筆子、早川五郎、猪野剛太郎、千葉聡、丘みつ子、石原裕次郎【監督】山崎大助【脚本】山田正弘【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三

【あらすじ＆徳のかましギャグ】

　東京城西ゼミナールという予備校の前でシャブの予約を受け付けるバイニン受け渡し人。彼はトイレに予備校生を連れ込み、そこにいたヒッピー風のバイニン・井崎という男にカモを渡した。だが、そのカモの予備校生は買ったシャブを打った途端、ショック死してしまう。

　それは今月に入り、城西署内で3人目の犠牲者だった。井崎は針尾組の吉岡(曽根晴美)というヤクザと関係があるらしかった。他方、城西署はこの日の午後、転任した武井課長に代わり、城北署から山本清里(滝田裕介)という噂では「やり手」の人間を課長として迎えることになっていた。

　一方、死亡原因となったこのシャブは毒物が混ぜられた粗悪品であった。こんな最中、4人目の犠牲者が出る。それはあの井崎というバイニンであった。彼はある符丁で書かれたメモを所持していた。それを丸山が解読すると「今日午後3時木場」で取引があるという意味の事が記されていた。

　工事人に成り済まし、木場に向かう黒岩軍団。木材越しに彼らは取引現場を発見する。遂に現場に踏み込み、気付いた連中が車で逃げようとするのを徳吉と黒岩は工作機械で退路を断つ。黒岩はそれでも逃げようとした針尾組の吉岡を追い掛けるが逃げ場を失った彼は突然、雑貨屋に入り、少年を人質に取る。

　一瞬怯む黒岩を白い車にいた男達が拉致し、目隠しをして連れ去る。署に戻った面々は黒岩の帰りが遅いのを心配していた。そんな折りに新任の山本課長がやって来る。彼は挨拶で「署のみんなは家族同然だ」という耳障りの良い言葉を掛ける。そこへたれ込みだと思われた電話が入る。

　しかし、それは吉岡が「警察にパクられたブツ1kgと黒岩の交換を要求するため」のものだった。徳吉が新任の山本課長に「犯人に応ずる考えはあるのか」と必死に詰問するが山本は「警察にそういう歴史はない」と及び腰になっていた。

　徳吉と丸山は捕まえることが出来た組織の連中を脅して、アジトの場所を吐かせようとするが彼らは口を割らない。課長はお偉方と取引に応じるかを会議で論じていたが結果は徳吉や他の面々の意志に沿わないものだった。課長はこの空気に対して暴言を吐いてしまう。

　「会議の席からそのまま帰ることも出来た」などと。皆の表情が即座に変わる。この豹変に課長は「自分の責任で取引に応じる」と約束せざろう得なくなった。その頃、黒岩は懸命に現状から抜け出そうとしていた。

　貨車から家畜飼料を落とし、そこで遊んでいた少年達に気付かせようと試みるがそれは実を結ばなかった。再び、吉岡から連絡が入る。黒岩の存在をアピールしようとしたが彼は全く喋ろうとしなかった。何とか喋らそうとする吉岡達。だが、黒岩は遂に最後まで言葉を発しなかった。

　吉岡は中目黒駅での取引を要求する。そこにはご指名通りにお茶くみの幸子を向かわせる。そのブツが入った鞄を奪っていったのは予備校前でカモを掴まえ、井崎に引き渡していた黄色いポロシャツの男だった。

　一方、黒岩は釈放される前に電気スパークによって、場所を特定出来ないように目を潰されようとしていた。彼はやっとの事で解放され、渋谷病院に辿り着く。宗方は網膜が焼き付いているために全治一週間だと診断する。

　入院する黒岩の元へやって来た山本課長は「犯人の取引には応じなかった」と気を遣い、嘘を付く。その後、黒岩はアジトの手掛かりを3つ思い出す。「車で30分」「家畜飼料」「ジェット機の音」である。徳吉も見舞いに来た。

　「俺があの時、付いていれば」と悔やむ徳吉。そんな彼に黒岩は「何か隠しているだろう」と問い詰める。誤魔化す徳吉だったが・・・。病室で吉岡に拉致された過程を懸命に思い出そうとする黒岩。それを労る今日子。

　だが、黒岩が今日子に対して示した優しさには刑事としての裏があった。彼は「おかしな音のする踏切」の事を思い出し、刑事としての意を決する。抜け出す黒岩の前には黒塗りの車が止まる。中にいたのは既に黒岩の意を汲んでいた徳吉だった。彼らは遂に一つ置きに変な音のする警報機と家畜配合飼料に行き当たるのだったが...。

　BGM・渡哲也「ひとり」

　徳のかましギャグ　「(新任の山本課長に対して)あっそう、徳吉だ！ヨロシク！！」「課長、まあ、首が繋がって良かったですなぁ。転任なんないように頑張ってください。・・・笑い事じゃないんだよなぁ」


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