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35. 危機迫る賭け
【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、滝田裕介、高品格、美田麻紗子、森正親、舛田紀子、林ゆたか、福本清三、沢田情児、清水理絵、五十嵐美鈴、永野明彦、花城隆、入江正徳、氷室浩二、井内潔重、小坂生男、丘みつ子、石原裕次郎【監督】澤田幸弘【脚本】山本英明【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三
【あらすじ&徳のかましギャグ】
腕時計が0時30分を指した。中にいたガードマンの手引きでストッキングを被った男達が3人、ニュースカイビルにある「ジョリエス」という宝石店に突入。侵入すると彼らの一人が何と手引きしたガードマンをライフルで射殺してしまう。手当たり次第に宝石を強奪する犯人達。
その総額は5億円にも及んだ。裏扉から手引きをして射殺されたガードマンは東邦警備保障の今田ケンジ、渋谷病院で手術中に死んだのが宮川タモツという名前だった。この会社のルートから神山イワオ(福本清三)と高岸信(沢田情児)という男が容疑者として浮かび上がる。
彼らは警備先の資材を盗んだ罪でクビになっていた。二人は今田と飲み仲間でもある。高岸の取り調べが始まる。その中で徳吉の脅しにより彼は「ジョリエス」という言葉を口走ってしまう。一方、犯人の主犯である神山の所には共犯だった西川(林ゆたか)という男が訪ねて来ていた。
「ブツを捌くのは俺に任せろ」という神山に対して、西川は渋々「一時間後にブツを持って現れる」といい、そこを立ち去る。だが、身の危険を感じた彼は何故か城西署に向かった。高岸と面会するためだ。黒岩はある目的で共犯の疑いがある西川の面会を許可した。
もちろん、取調室には盗聴器を仕掛けた。しかし、彼らの会話が聞こえなくなった途端、事件は起こった。突然、西川がパイプ椅子で窓の金網を破り、高岸を逃がしたのだ。直ぐに緊急配備を引く黒岩軍団。高岸は市民のバイクを奪って、まんまと逃走する。
大内と神がパトカーで追跡するが彼は民家に入り込み身を潜める。そこで彼は神山に救いを求める電話を入れる。西山は署で捕まり、渋谷病院で手当を受けていた。彼も又、東邦警備保障に勤めていたが昨夜は無断欠勤をしていた。
彼の妻・サダコ(清水理絵)は「三銃士」というバーに勤務していた。事情を聞き込む丸山。そんな折りに神山は車で高岸を助けに行く。ブツの場所を執拗に尋ねる神山に金を要求した高岸は根負けし、隠してある墓場に向かった。
それが見つかった途端、神山はライフルで高岸を射殺する。署では二重の失態を犯した黒岩が窮地に追い込まれていた。課長は今日、明日に犯人を逮捕出来ないと本庁に捜査本部が移るという。しかも、署長まで進退伺いを出しているとのことだ。
そんな窮地に黒岩は神山を誘き寄せるために西川の釈放を申し出る。課長は署長の許可を取った上で「西川釈放」の記者会見を開く。釈放にビビった西川は「ジョリエス」を襲ったことを呆気なく喋る。
神山が渋谷ステーションホテルの602号室にいることやブツの隠し場所が新宿熊野神社の神楽殿の庇の下であることも。ブツは見つかったが神山は既にチェックアウトしていた。釈放を嫌がる西川を両方とも嘘で証拠も不十分だったという理由からそれを強行する。
この「危機迫る賭け」の黒岩の表情と態度に驚愕する宗方。刑事・黒岩を心配する今日子。そんな最中、神山は西川の妻・サダコに接触する。釈放した西川を懸命に尾行する黒岩軍団。サダコの連絡において渋谷のハチ公前で彼らは接触することになるのだが...。
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