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37. 銀行ギャング徳吉(とく)
【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、滝田裕介、高品格、舛田紀子、森正親、白川望美、美田麻紗子、平泉征、三上寛、石堂洋子、山下勝也、吉川清一、香椎くに子、三橋渡、大山豊、村上幹夫、大矢兼臣、小坂生男、吉宮慎一、丘みつ子、石原裕次郎【監督】村川透【脚本】柏原寛司【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三
【あらすじ&徳のかましギャグ】
これは現実なのか?周辺が炎上する中、グッタリした徳吉を助ける黒岩。でも当日、城西署は脳天気だった。少し前に黒岩から一万円を前借りしながら徳吉には既にお金がなかった。今回は願い叶わず、警察の給料が安いことを頻りに愚痴る徳吉。
煙草も神の洋モク「アントニオ&クレオパトラ」をくすねる程困っていた。そんな折り、派出所から3歳の子供が行方不明だという連絡が入る。早速、そこへ駆けつけると「2時間前から子供が戻らない」と懸命に訴える母親。誘拐だというが当事者の家はそれに見合わない安普請であった。
本当に事件かどうかは疑わしかった。仕事をサボり、松ヶ枝でも道子(白川望美)に愚痴る徳吉。署に戻るのが遅くなった徳吉を黒岩は「新任課長に第一印象は大事だ」と助言する。そんな徳吉も子供の捜査の方に加わる。それでも彼はやる気がなく、公園でサボっていた。
そんな時にある男が声を掛けてきた。それは元清水橋交番の警官で現在はタクシーの運転手という高倉光次(平泉征)という男だった。少し会話をした後「コーヒーでも飲もう」と徳吉が誘い歩き出す。直後、黄土色のジャケットを着用し、手にはナイフを持った男に徳吉は襲われる。
何と清水もグルであった。気づいた時、徳吉の耳にはピアノの音が入って来た。そのアパートには男の子と女(石堂洋子)、それと彼を襲った西村(三上寛)という男、ピアノを弾いていたのは清水だった。徳吉は懸命に逃げようとするが子供を人質にされているため、二人に捕まり、手錠を掛けられる。
子供は例の派出所で捜索願が出されていた男の子であった。この元警官の清水という男は竜神会に深入りしすぎたために免職になっていた。彼らは第2の行動に出る。近隣の人を装って西村が子供を両親に返しに行く。徳吉はその事実を知らなかった。
計画がまんまとうまく行き、自宅でロックをかけ、踊りまくる西村。その頃、城西署では給料日なのに遅刻をしている徳吉の話題で持ち切りだった。
一方、徳吉は第3の計画で彼らに利用されてしまう。彼は車に乗せられ、ある銀行の前まで連れてこられる。そこにはパトカーがあった。それは何と城西署の給料を運ぶための車だった。「貯金しに来た」と言って、パトカーの警官に近づく徳吉。「ガキ」という言葉を連発しながら彼はパトカーを盗む。計画は成功。
自宅で今度は女性の下着姿で踊りまくる西村。この情報は直ぐに城西署に届いた。「クロさんに宜しく」と言いながら、徳吉が銀行強盗を起こしたと証言する警官。この事実に警察の権威失墜を心配する課長。
犯行後、清水のアパートで徳吉は子供は既に返されていた事、つまり偽装誘拐だったことを聞かされる。散々暴れるが最後は清水に植木で頭を殴られ、徳吉は気を失う。別れ際、清水と西村は「明日12時に代々木公園」と約束をする。
奪われたパトカーは恵比寿駅構内で発見される。西村にはもう一つの目的があった。それは「城西署の徳吉と名乗り、警察手帳と拳銃を使用して」-Endoという宝石店を襲撃することだ。宝石には手をつけずに93万円の売上金と店主を殺害し、彼はそこを去る。
その頃、城西署でもこの事件に関して、マスコミを押さえられなくなっていた。しかも、宝石店店主から摘出された弾丸は徳吉の拳銃のものだと断定される。何か手掛かりはないかと黒岩は徳吉に襲われた警官の調書を念入りにあたっていた。
そこに頻繁に出てくる「ガキ」という言葉から彼は例の誘拐事件に関係あるのではないかと推測した。その子供から話を聞くと「監禁されていたアパートには女性がいたこと」と「彼自身がパトカーのおもちゃ好き」だということが分かった。
清水の犯行動機は全くの「警察に対する逆恨み」だった。「昇級をネタにお偉いさんから竜神会の詳細な情報が欲しい」と頼まれたのだ。それで必要以上に入り込み過ぎ、マスコミにその情報を嗅ぎつけられた時、清水は懲戒免職とされた。
アパートにいた女は何とその組長の女だった。エーテルを嗅がせて、徳吉を眠らせる清水。最後の抵抗でトクは連れ去られる前に神からくすねた煙草の吸い殻を灰皿に残した。黒岩軍団は東洋交通という共通項から高倉と西村を割り出す。その頃、黒岩と神は清水のアパートに踏み込んだ。
本人はいなかったがパトカーのおもちゃと吸い殻それと清水の女から彼が多摩川の中州にあるプレハブに行ったことを吐かせる。ガソリンを撒いて、時限発火装置を仕掛ける清水。まだ、気絶していた徳吉は絶体絶命だった。それを救ったのはやはり...。
BGM・ショパン「ゲッシルフィード」
徳のかましギャグ 「俺達みたいに体張ってるヤツが安くてよ。あんな風に朝から晩までさ、本ばっかり読んで机座っているボンクラが高いんだからつらいよ・・・いや課長にいってんですけど」「うん、さて、今日は天気もいいし、運動でもやるか・・・パチンコでもして」「それにさぁ、俺って体悪いじゃん。少し、休まないと持たないのよ」「あ、あんた平泉さん?」「まあ、割とほら男色愛好家だからおかまにでもなってゲイバーでも勤めようかなと思ってんだけど」「まぁ、ほら、おまわりなんて、ほらこれが多いじゃない。ただ、うちのデカ長なんかあれしか能がないじゃない」「銃身だけは馬並だなぁ。こういうの好きだろおねえちゃん」「ちょっと発進でもたつくけれども」「おそろしいものを見てしまった・・・観音様」「だいたい裏表が激し過ぎんだよこの先生。ねぇ〜」