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アレなんだよなぁ〜!?

38. 凶器が走る

【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、滝田裕介、高品格、美田麻紗子、森正親、舛田紀子、石山雄大、市村博、八城夏子、田中筆子、植村悦子、町田幸夫、刀原章光、門間勝美、宮寺康夫、中島早苗、佐藤恵子、丘みつ子、石原裕次郎【監督】長谷部安春【脚本】大原清秀【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三

【あらすじ&徳のかましギャグ】

 タクシー運転手が犯人だと思われる女性暴行殺人事件が連続発生。そのタクシーにはルームミラーのところに長い髪の人形が飾られていた・・・。犯人の勢いは止まらない。3人目の犠牲者が青山墓地で発見される。

 そのOLは上半身をブラジャー姿にされた上で暴行され、ナイフで刺殺された後、髪を切られていた。今までの犠牲者も何故か全て長い髪を切られていた。黒岩軍団はタクシー運転手の中で変質的と思われるものを12人洗ったが全員アリバイがあった。

 ただ、ホシは血液型がAだということだけは判明していた。黒岩軍団はこの夜も非常態勢。この緊急事態にタクシー会社も捕まるまで協力すると約束。だが、犯人はそれをあざ笑うかのように犯行を繰り返す。

 4人目の犠牲者は桜電気に勤める柳田ユウコというOLだった。この女性も3人目の犠牲者と全く同じ殺され方をされていた。彼女は渋谷の道玄坂から彼氏と一緒にタクシーに乗り、「遠回りになるから」と彼氏の送りを断って、一人で自宅に向かったところ、この被害に遭ってしまう。

 この男性は浅井といい、調べたが二人は結婚間近ということで犯人とは全然無関係であった。徳吉は徹夜で疲れて、少し寝惚けていた。一方、黒岩と宮本は怪しい個人タクシーを発見する。サングラスを掛けた若い運転手は長い髪の女性を乗せていた。

 二人はこの車を追ったが踏切で見失ってしまう。その男が犯行に及ぼうとする。エーテルを嗅がせ、眠らせて、まさに犯行へ及ぶ寸前に黒岩が発見する。しかし、取り調べの結果、自家用車を個人タクシーに改造し、新聞記事を読んで犯行をマネしたものと分かる。

 彼は小島(市村博)という金持ちのボンボンで第三の犯行時、原宿のディスコでラリっていたと証言。その頃、助かった女は渋谷病院に運ばれたが極度の男性恐怖症に陥っていた。この事から宗方は「犯人は女への恨みや憎しみを抱えた男ではないか」と黒岩に助言する。

 一度犯行が成功して、中毒みたいになっているとも。この獣以下の男を黒岩は「一刻も早く捕まえなければ」と決意を新たにする。けれど、署では課長が勇み足をやっていた。何と小島を犯人として、既に記者会見を開いてしまったのだ。

 黒岩の「取り消して下さい」という言葉に「それは出来ない」と強情を張る課長。そのとばっちりで徳吉は爆破事件の絡みで静岡県警へ応援に行かされる。その最中、電話が入る。13号埋立地で若い女性の死体が見つかったというのだ。昨夜の9時頃の犯行らしかった。

 近くにあった手帳から花村ミドリという名前だと分かる。だが、その本人は生きていた。しかも老人。このおばあちゃんがタクシーに手帳を忘れたのだった。そして、その次に乗った若い女性が殺害された。真相はそうだった。この老人は呆けていたが決定的な証拠になりそうなものを思い出した。

 それは件のタクシーのルームミラーのところに「髪の長いあね様人形」飾ってあったとの事実だ。調べてみるとその男は日雇いドライバーの安場たかあき(石山雄大)であった。彼の本職は塗装工でタクシーの方でも無事故無違反という模範的な人間だった。

 しかも愛妻家で通っていたが無理にマンションを購入したことが原因で妻は二ヶ月前に男を作って蒸発してしまったのである。その後、安場は必死に彼女を捜しているという。その妻が髪の長い女だったのだ。事件の日も休みになっており、彼の容疑は殆ど決定的になってきた。

 黒岩は課長に逮捕状を要求するが彼は「確実な物証」と「現行犯」を主張して頑なに拒む。自分のことを棚に上げて。黒岩は現行犯で捕まえようと方向転換する。彼は直ぐに桂木マサコ(八城夏子)という髪の長い婦人警官を使って、おとり捜査を仕掛けた。

 彼女はタクシーの中でミニスカートを着用し、安場の目を惹き付け、しかも目的地を焦らした上で「青山墓地」と指定した。そこに着き、寝ている桂木を襲おうとした瞬間、彼女は突然「署まで連行します」と告げる。これに逆上し、拳銃で彼女を撃ち、逃走する安場。

 追い詰められた彼は踊り子キャバレー「ハリウッド」という所に籠城し、蒸発中の妻・アヤコを連れてこいと頻りに要求する。「1時間後には人質を殺す」と脅かす。その時、黒岩の行動は...。

 BGM・松尾和子、一節太郎「浪曲子守唄」、渡哲也「ひとり」

 徳のかましギャグ 「ほら、あのボウさんによく似たのがいたでしょう・・・大久保・・・大久保清みたいのがお嬢さん乗りませんかと車に誘ったってさぁ〜なかなか乗ってくるものじゃありませんよ。それよりもほらなぁ〜タクシーでほら誘えば、カモ向こうから乗ってくるから」「てめえ、このヤロー・・・あっ、山本か?」「おいおい、人間わずか50年しかねぇんだよ〜お互い時間の垂れ流しはやめようよ〜ねぇ、マルさん」



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