Yusaku Market
松田優作さんのDVD、ビデオ、CD、本などが、
詳細な年表を見ながら、購入可能です。


アレなんだよなぁ〜!?

48. 狙われた刑事(デカ)

【出演者】渡哲也、(仁科明子)、松田優作、小野武彦、峰竜太、神田正輝、苅谷俊介、滝田裕介、高品格、美田麻紗子、森正親、大村文武、中島葵、野呂圭介、弘松三郎、武藤章生、大東梁佶、仙波和之、賀川修嗣、原純子、土屋伊久代、丘みつ子、石原裕次郎【監督】村川透【脚本】山田正弘【音楽】GAME[FUN CITY](音楽)、ポリドールレコード(音楽協力)、鈴木清司(編曲)【撮影】仙元誠三

【あらすじ&徳のかましギャグ】

 通り過ぎるアベックを陰で扱き下ろす徳吉。彼はスケマツというチンピラに呼び出されたものだと思っていた。待ち合わせの物置らしきところで徳吉はそれがお互いに誰か第三者に呼び出されたものであることを知る。しかし、時は既に遅かった。

 彼はいきなり後頭部を何者かに殴られ、その場に倒れた。その状況を見ていたスケマツも4発の銃弾を浴びて殺されてしまう。その拳銃は男が徳吉から奪ったものであった。彼は拳銃をその場に残した。男は通りかかった一升瓶を抱えた浮浪者がたまたま目撃する。

 気づかれた浮浪者は一目散に現場から立ち去る。直後に「KKP」とペイントされたタンクローリーが走り去る。この一報を最初に受けたのは運悪く、中目黒署であった。直ぐに城西署に連絡が入る。「徳吉が殺し」という衝撃的な電話を取る課長。

 ガイシャは住井組の元組員・松下スケマツという男だと判明した。徳吉はその頃、中目黒署の赤城(弘松三郎)という刑事と言い争っていた。完全に犯人扱いし、不服があれば本庁の査問委員会に申し入れという態度を取る赤城に我慢出来なかったトク。

 更に赤城は「偉いさんの指示で仕方なく、身柄を引き渡す」と屈辱的な言葉を吐く。黒岩によって徳吉の身柄は引き取られた。徳吉の気持ちを察知した黒岩は「今日は休め」といたわりの言葉を掛ける。

 だが、彼の怒りは集まった新聞記者に向けられた。ある新聞記者の心ない言葉に切れてしまい殴るという行為をしてしまう。課長はその不用意さを詰る。徳吉の無実を証明するためには第三の男、すなわち本物のホシを早急に探さなければいけなかった。

 殺された松下は前年の6月、既に組をやめ、溶接工として真っ当に働いていた。現在は特に問題になるような事はなかった。この事実から徳吉に何らかの恨みのある者の犯行と考えられた。現場の目撃者は徳吉を見たという4人の女子高生、タンクローリーを目撃したという人間それと例の浮浪者だ。

 やりきれない気持ちを刑事部屋でシャドーボクシングをして紛らす徳吉。そこに神経を逆撫でするような「人殺し刑事」という夕刊を見ただけという男の電話。翌日、例の浮浪者が渋谷川の川淵で発見され、渋谷病院に収容される。

 ベッドで木村というその男は徳吉の執拗な追求に次のように答える。「でかい車、そして真っ黒な顔の男がピストルを持っていた」と。丸山は徳吉が今まで逮捕した犯人の中から容疑者を洗い出す。八代ケイイチ(大村文武)と高梨トヨカズ(野呂圭介)という二人の男だった。

 八代はタンクローリー運転手。彼は徳吉が無銭飲食で逮捕し、更に複数の女性の証言から暴漢としての罪を徹底的に追求し、懲役4年までにした男だった。黒岩と徳吉はそんな八代を訪ねる。アリバイを尋ねる二人に八代は4年前の恨みからか挑戦的な物の言いだった。

 それでもやっと犯行時刻は「自分の女の所にいた」と証言する。水商売のその女(中島葵)はアリバイは証明したが頻りに「自分の黒い靴下がない」と零していた。

 他方、丸山はビリヤード場に高梨を訪ねていた。犯行時刻のアリバイを聞こうとするやいなや、突然、彼は逃げた。その高梨のアパートを徳吉、上条、神がガサ入れしていた。そこで犯行に結びつくと思われるメモと軍手が発見される。

 メモには「死刑にせよ。トクヨシ刑事。住井組 井関。住井組 加世田」と記されていた。直後、署では高梨の取り調べが始まる。彼は住井組と対立する組の構成員だった。松ヶ枝で一服する徳吉に黒岩が高梨は「組長の女とデートしていた」というアリバイが立証されたと告げる。

 その帰りに徳吉はタンクローリーに襲われる。マンホールに入り込み、何とか難は逃れる。八代の犯行だと決め打ちし、彼のアパートに宣戦布告する徳吉。そして「真っ黒な顔」の正体は意外なところから掴むことになる。

 それは署の売店で牛乳を飲んでいた徳吉と黒岩に声を掛けたお茶くみ・さっちゃんの一言。「ストッキングが破れた」。徳吉は八代の女を強引に殴って、まず犯行当日のアリバイを崩した。そして、彼がそこから黒いストッキングを持ち出したことも吐かせた。追い詰められた八代も動き出す。

 いつも運転していた「品川88あ 24-14」に彼は乗車していなかった。徳吉と神の覆面パトカーをずっと付けてきたタンクローリー「練馬88え 617」に今日、八代は乗っていたのだ。その決着は多摩川の五本松で着くことになるのだが...。

 BGM・渡哲也「ひとり」

 徳のかましギャグ 「えらいブ男とブスだなぁ〜あれは」「マスコミブタ!」「人のこと、言えんのかぁ〜」「こらガキデカ」「ミッチャンのこれ(小指)じゃないだろうな?」



47←→49

yusaku@unlimit517.co.jp