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100. 燃える男たち
【出演者】石原裕次郎、松田優作、関根恵子、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、垂水悟郎、見明凡太朗、鈴木瑞穂、清水紘治、西田健、嘉手納清美、上野綾子、石川真知子、久本昇、手塚しげお、遠藤征慈【監督】竹林進【脚本】小川英【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平
【あらすじ&ジーパン心の叫び】
大披露宴の準備を整える花嫁と着付けの女性。幸せは二人の男(清水紘治、久本昇)によって破られる。政財界を網羅した名門・滝川家の花嫁と着付けの美容師が彼らに連れ去られてしまう。直後、ボスは本庁の警視正(鈴木瑞穂)に呼ばれて、極秘裏に指令を伝えられていた。
ただし、誘拐事件の捜査本部は本庁に置き、七曲署はボスの責任に於いて独断で暴走捜査を行うという辛い任務であった。この件を七曲署の面々に話すボス。正規の捜査本部長には"点取り虫"と噂がある本庁の北見警視(垂水悟郎)が当たることになった。
犯人の要求は「身代金として米ドルで500万ドル(約15億円)を明日の正午までに用意すること」と「丸山(西田健)と土井(嘉手納清美)という爆破犯を釈放せよ」というものだった。この爆破犯二人は一ヶ月前に七曲署で逮捕した受刑者である。
北見警視は早速乗り込んで来て「二人の資料を渡せ」と要求した。七曲署も直ぐに動き出す。ヤマさんとデンカは爆破犯の洗い直し、ゴリは過激派の線からジーパンとシンコは誘拐された被害者の交友関係を当たる。チョウさんは本庁に張り込み、情報のキャッチ係という重要任務。
「滝川家令状誘拐事件」はこうして表と裏から始動した。丸山と土井に面会するヤマさんとデンカ。「仲間の逮捕も時間の問題だな」と鎌を掛けるヤマさんに対して、二人は「何も知らん」と突っぱねた。二人の気の小さい性格を知るヤマさんはそれ以上の追求をしなかった。
間もなく、犯人が逃走に使った盗難車が発見される。その現場には北見警視とボス。突然、二人の前で車に仕掛けられていた時限爆弾が爆発する。これは丸山と土井が使用した鉄パイプ爆弾ではなく、缶爆弾であったという事実からどうも二人は犯人達とは直接関係ないと思われた。
ヤマさんは町で有力なタレ込みを仕入れる。矢追町のバー街近辺にある地下駐車場に犯人らしき二人組がいるというのだ。早速ヤマさんとデンカがその現場に向かうと確かに料金所には犯人らしき男達が存在した。その情報はボスを通じて、本庁にいたチョウさんにも知らされる。
だが、その様子を北見警視に勘づかれてしまう。ボスはヤマさんと相談し、CO消火器を使った作戦を展開しようとしていた。人命優先のため、ヤマさんとデンカは拳銃を預けて、駐車場に侵入していった。だが、その作戦は北見警視の現場介入によって中断を余儀なくされる。
彼は面子のために機動隊で周りを包囲した。ジーパンを始め、その行動に憤る七曲署の刑事達。そんな最中、犯人に感づかれたデンカは銃弾に倒れる。結局、人質救出には失敗し、七曲署は抜け駆けだと非情な報道をされる。屈辱の七曲署に北見警視は現れ「事件は終わった」という。
身代金として現金2億円を支払い、二人の人質は解放されたというのだ。だが、ボスは「犯人を逮捕した時が仕事の終わりだ」と再び引き締める。藤堂組も空中分解か?一方、解放された人質だった二人が記者会見を行った。
彼女らは「犯人は紳士的で警察の方が恐かった」などと少しお茶らけた会見で更に七曲署を追い詰める。それらを覆すような重大な事をシンコが聞き込む。滝川家の令嬢ユリコ(石川真知子)と一緒に人質になっていた池野ヒロコ(上野綾子)という美容師が犯人らしき男と度々原宿のスナックで会っていたというのである。
それが現実になる。犯人二人が滝川邸に乗り込んで来る。そこで池野が彼らの一味であったことが判明。滝川家の主人(見明凡太朗)、妻、娘は拉致される。ボスは滝川邸に着くのが一歩遅れてしまった。「自分の人質にしろ」と要求するが犯人達は聞き入れなかった。
そして、彼らは途方もない要求を突き付ける。「爆破犯二人の釈放」と「3000万ドル(約90億円)」期限は明日の午前10時。その上「ジェット旅客機で指定国まで人質を同行せよ」という途轍もないモノであった。ジーパンとゴリはデンカの件を通して、刑事組織のあり方に疑問を持つ。
彼らを叱咤激励したのがヤマさんであった。「ボスは人間一人の命の重さのためにこの仕事を引き受けた」という言葉で・・・。滝川邸前、包囲する警察。絶対人質救出の作戦を実行するために心を一つにして、七曲署の刑事達はマンション・プレジデントに全員集合。
その作戦にはもう一人の男の影があった。そして、デンカの運命は...。
ジーパン心の叫び 「特攻隊の我々なんかに協力しても何の手柄にもならないってことですか!」「ボス、言って下さい。どうしてボスあんな事したのか。マスコミに言って下さい。ボス、抜け駆けだの焦りだの言われたんじゃ、島さん、どうなるんですか。撃たれた上に笑い者にされて、ボス、それでも平気なんですか?ボス、ボス、待って下さいよ・・・島さんがかわいそうじゃないですか。ボス」「ゴリさん、組織ってのはそういうもんだろうっていうけど、警察ってのはそういうもんなら、そこまで組織に利用されなきゃならないんなら、俺、刑事なんて辞めますよ」