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アレなんだよなぁ〜!?

101. 愛の殺意

【出演者】石原裕次郎、松田優作、(関根恵子)、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、酒井和歌子、村井国夫、田利之、佐々木敬子、五月晴子【監督】竹林進【脚本】鎌田敏夫【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平

【あらすじ&ジーパン心の叫び】

 新宿超高層ビル街前の歩道橋。デンカはそこで荷物をいっぱいに抱えた妙齢の美人にぶつかる。その時に紙袋が破れ、蜜柑が次々と階段を転げ落ちる。デンカは「申し訳ないという気持ち」と「好みのタイプである」という理由から家まで送ることを申し出た。

 彼女のアパートの玄関で彼は再び蜜柑を落としてしまう。それと同時に水道の音。彼女はそれを「洗濯の水が溢れた」と言った。だが、そこには・・・。雨合羽を着た彼女はそれを処理するために車で多摩川へ向かう。

 彼女の兄(村井国夫)は今井経理事務所という会社を個人で経営している。そこを訪ねる妹ノリコ(酒井和歌子)。その夜、兄のところには恋人のミヤコも訪ねてくる予定であった。妹は「もうミヤコさんは来ないわよ」といいながらバスルームに入り、持っていた髪の毛を流す。

 事件は発覚。被害者は西村ミヤコ(佐々木敬子)という昭南大学の4年生。彼女は東証二部の西村メディカル社長令嬢。そして彼女が今井兄の恋人であった。体内から水道水が検出される。どこかで溺死させられて運ばれたと推測された。

 ヤマさんとジーパンが今井兄の事務所を訪ね、任意出頭を求める。その時にジーパンはバスルームで排水口に残っていた少量の髪の毛を発見。ゴリは妹ノリコの勤務先である銀行に赴く。彼女に事件について話すと「兄じゃありません」と酷く取り乱し始める。

 ヤマさんとチョウさんが今井兄の取り調べ中、彼は「ミヤコは当日家を出て、彼のマンションに来る予定だった」と語る。「食事以外は外出しなかった」と証言した今井兄だが彼の事務所に何回も電話した時は出なかったと妹は証言していた。

 ジーパンが見つけたミヤコの髪の毛を見せると「罠に掛けて自白を強要する」と抵抗した。その一方、七曲署内では「兄が出るまで帰らない」と強情を張るノリコが居座っていた。

 だが、兄弟の抵抗も兄の車から決定的な証拠である「多摩川の泥」と「トランクからミヤコの髪の毛」が発見される。ノリコはデンカに自分達の生い立ちを語り始めていた。それは衝撃的な事実であった。

 彼らは両親を含めて6人の家族だったが一家心中のために自分達だけが生き残ったというのだ。原因は父の失業だった。その後、デンカがノリコの部屋まで送っていくと管理人(五月晴子)様子を見ていた。号泣するノリコ。翌日、兄も過去のことを話していた。

 小さい頃から金持ちになりたかった兄。彼らの父は工場の事故で目が見えなくなり、そのまま貧乏に転がり落ちていったらしい。人生は「うまく立ち回るヤツ」と「惨めに死ぬヤツ」しかいないと言い切る兄。その日もノリコは兄を待っていた。

 規則を曲げても面会をさせてやって欲しいとボスに懇願するデンカがそこにいた。彼の熱意をボスは聞き入れる。それが実現し、妹は兄に弁当を差し出した。ノリコはその時、「もう会いに行ってあげられるのは私しかいない」と嬉しそうな表情をした。

 その表情に兄は何故か敏感に反応する。それから取調室に戻った兄は突然、あっさりと犯行を自白する。無線でデンカとノリコにもその事が伝えられる。しかし、兄の自白にヤマさんは何か腑に落ちないところがあった。

 その時、デンカは彼女の家の玄関で最初に蜜柑を落とした時の事を思い出していた。確かにその時、ノリコの靴ではない赤い靴が玄関に置かれていた。二人の様子を眺めている若い男(田利之)がいた。彼はデンカが帰るとノリコの部屋に侵入して来た。

 ノリコに気があった彼は迎えのアパートの住人で彼女の犯行の一部始終を見ていたと脅迫する。他方、霊安室で会ったデンカとヤマさんはお互いにある思いがあった。クミはデンカにノリコはセンスの良い服を着ているのにハンドバックの中はぐじゃぐじゃなのは変だったと告げる。

 そんな折りに彼女から電話が入る。ノリコに呼び出されて、デンカは二人でドライブに出掛けるのだが...。

 BGM・「赤い靴」

 ジーパン心の叫び 「人殺しをする程、妹さん、あんたの事を愛しているんじゃないか」「狂ってんだよ」



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