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アレなんだよなぁ〜!?

102. 愛が終わった朝

【出演者】石原裕次郎、松田優作、関根恵子、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、江夏夕子、内田喜郎、三井恒、向井淳一郎、石井礼子、長田純一、長橋悟【監督】木下亮【脚本】市川森一【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平

【あらすじ&ジーパン心の叫び】

 雷雨の中、女があるマンションへ着いた。そこには浴衣姿で左肩にギブスをした男が待っていた。彼は彼女にバスルームで着替えることを勧めた。二人は上司と部下。それはボスとシンコ。男女の関係?それは仕事であった。

 刑事としてボスは自宅へシンコを呼び寄せたのだ。早速、彼らはスライドを見始める。そこには男女の姿が映し出された。男は吉行アキラ(内田喜郎)という水増し覚醒剤密造グループの一人。女は三好アキコ(江夏夕子)という自分達と同じ七曲署の少年課に勤める婦警であった。

 二人は犯人と婦警の関係でありながら同時に恋人同士という禁断の仲。何故、二人の関係がばれたのかというと一週間前の密造所の踏み込みの際に事前に情報がばれて、ブツを隠されたという一件があったからだ。女刑事としてシンコは彼女の捜査をボスから頼まれる。

 ディスコで踊る二人を見張るシンコ。彼女は覚醒剤を売るチンピラに絡まれたところをアキラとアキコに助けられる。アキラはその後、チンピラにボコボコにされる。それを優しく介抱するアキコ。そんな切ない張り込みを続けるシンコの元へゴリとジーパンが激励にやってくる。

 ジーパンは彼女にハンバーガーを差し入れる。シンコはその御礼に翌朝、署の前でサンドウィッチを持参。同僚を捜査する無念さ・・・。その日、ボスは肩の傷が癒えぬままに出勤する。ヤマさんの報告では水増し覚醒剤グループには大組織は絡んでいないとの事であった。

 そして、彼は今度は婦警アキコを試すために「わざと手入れの情報を流すこと」をボスに提案する。「こういう事件は証拠品を押収する以外手はないのだ」と悟っているチョウさん。ボスは同僚婦警を思いながら決断する。ジーパンはこの件をシンコに伝え、ゴリは警ら課に応援要請。

 その情報に聞き耳を立てていたのが三好アキコだった。この直後、二人の尾行が始まる。彼女は案の定、腹痛で早退した。警官と言っても女性のアキコは同情からアキラに恋心を抱いたのだろうか?シンコがアキコを見張っている時にジーパンが様子を見に行く。

 「私は女」という彼女は職を裏切ってまで愛する人に尽くすアキコの気持ちに理解を示す。ジーパンは「刑事だろう」と促すが今の彼女は女の部分が勝っていた。その頃、ゴリとデンカが尾行していたアキラも仲間の一人と動き回っていた。

 一方、アキコの洗濯物が下に落ちたのを拾ったのがきっかけで彼女の部屋に入り込むシンコ。警官とは言え、女性同士の会話。「彼との事は後悔していない」と切実な思いを語るアキコ。そして「自分のために喧嘩してくれる彼を失いたくない」と思いの丈を。

 それに対して、女性として対応しながら刑事の立場でシンコは「警官としてもう一度戻ること」と「アキラの自首」を勧めた。「ボスの彼女に対する配慮」、それと「今回の手入れが嘘」であることを告げてしまう。それは刑事より女性が勝った部分であった。

 そんな最中、アキラは車で密造所に向かっていると考えられた。だが、途中に寄ったガソリンスタンドで彼らは尾行に気づいてしまう。ゴリとデンカは尾行を断念させられる。追い詰められたアキラはアキコに電話を掛ける。

 「一緒に逃げよう。江ノ島の展望台で落ち合う」その連絡で彼女は拳銃でシンコを脅し、彼に着いて行く事を決める。「一緒に江ノ島まで行って見逃してくれたら密造所の場所を教える」という。目的地に向かう車中ではアキコとシンコの男に対する恋心。

 他方、アキラを含め密造グループ連中は良からぬ算段をしていた。そんな冷酷なアキラのためにアキコはシンコを置き去りにして、江ノ島へ向かう。彼女のシンコとの約束はぶっきらぼうなジーパンに電話で伝えられるのだが...。

 ジーパン心の叫び 「シンコ、今はさぁ、男とか女とかそういう事、考えちゃいけないんだよ。お前、刑事だろ!」「俺はさぁ、奥手だから女の気持ちってのはあんまり分からないけどさぁ、シンコの気持ちはちょっとぐらい分かるつもりだよ」



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