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アレなんだよなぁ〜!?

103. 狼を見た少年

【出演者】石原裕次郎、松田優作、(関根恵子)、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、上田忠好、小高賢、目黒幸子、橋爪功、安藤純子、石山克己、石丸博也【監督】木下亮【脚本】柏倉敏之【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平

【あらすじ&ジーパン心の叫び】

 捕虫網。都会の林の中で蝶々を追い駆ける少年。その時、彼の耳に銃声が飛び込んで来た。少年が音が聞こえた方角へ向かうとそこには頭髪が薄く、サングラスを掛けた男の後ろ姿があった。その男が急に振り向く。慌てて逃げる少年。彼はすんでの所を鳥の鳴き声に助けられる。

 その朝、ゴリが署に出勤。彼が背広を引っ張る少年に気づくのにそう時間は掛からなかった。少年が「殺人を目撃した」と言うとゴリの態度が変わる。少年は谷内ツトム(上田忠好)という7歳の男の子。半信半疑ながらゴリとデンカは少年を連れて、その林に向かう。

 いざ、現場に着くと少年は何か話したくない雰囲気になっていた。結局、現場は指差すが犯人の痕跡らしいものは何も見つからなかった。近隣にも銃声を聞いた人間は誰もいなかった。二人は少年のイタズラだと断定する。ゴリは少年を自宅まで送り届ける。

 彼は父親とボロアパートの4階に二人暮らしだった。ツトムの母親はある事情で家出をした。常夫(橋爪功)という父親の話では母親が出て行ってからツトムは嘘をつくことが多くなったとの事だった。ゴリは愛情に飢えていたために嘘をついたと感じた。

 ボスはまだギブスが取れなかった。子供教育の難しさを語り合う七曲署の面々。そんな折りに矢追町の空き地で死体が発見される。被害者は前原ユウキチといい、至近距離から拳銃で撃たれて死んでいた。身元はポケットから出てきた印鑑証明によって判明した。

 その時、デンカが被害者の衣服に付着していた赤い粉を見つける。チョウさんは被害者の妻に夫の死を伝えに行く。嘆き悲しむ妻。彼女によると夫は昨日、家を出たまま、帰らなかったとの事だった。家を建てる土地を西北不動産に呼ばれて見に行ったという。

 その時に代金1000万円のうち、手付け金500万円を持参していた。だが、西北不動産では電話もしていないし、思い当たる人間もいないという返答。鑑識で拳銃の種類は「SW35口径」と判明する。ヤマさんとジーパンは拳銃の出所を洗いに行く。

 それからデンカが見つけた粉はツツジの花粉だと分かった。ゴリはツトムが犯人を目撃した林にツツジがあることを思い出す。そこは死体発見現場とは全く逆方向だったが懸命な捜索の結果、被害者の毛髪を発見に成功。

 信じてやらなかったことを悔やむゴリとデンカはもう一度少年を訪ねる。その頃、少年はアパート近くの池でヨットの玩具で遊んでいた。目の前には何とあの時の犯人がいた。それに気づき、慌てて自宅へ逃げ帰るツトム。

 犯人は執拗に追って来て、針金で部屋の鍵をこじ開けようとするが隣人に気づき、逃げ出す。彼は電話で「言ったら殺す」とツトムを脅迫する。ゴリとデンカがアパートを訪ねた時には既にツトムの姿はなかった。

 帰宅して、真実を知った父・常夫は自分のことを棚に上げて「もしもの事があったら警察のせいだ」と責める。ゴリはヨットの玩具は発見するがツトムの姿を見つけることは出来なかった。再び信じなかったことを悔やむゴリ。

 一方、ヤマさんはタレ込み屋により田沼(石丸博也)というチンピラがSW35口径を持っていたことを突き止める。だが、実際に彼を捕まえて聞いてみると拳銃は戸川(石山克己)という不動産業を営んでいる男に売ったという。その戸川は昨日から行方不明であった。

 そんな折りにツトムが並木町交番に保護されたという連絡で安堵の表情を示すゴリ。自宅からかなり遠い河原で酷く怯えていたツトムも今はゴリの背中で寝息を立てていた。こんな最中、常夫は息子を放り出して、会社に行っていた。署でゴリはツトムに戸川の写真を見せる。

 彼はあっさりと犯人は戸川であった事を認める。だが、戸川には麻雀をやっていたという確かなアリバイがあった。ゴリはツトムの心を解きほぐす時間をボスに懇願する。他方、遊園地で二人が遊んでいる間に戸川が拳銃を売った奴の名前を吐く。

 小松ケンジ(小高賢)という傷害で前科二犯の男。小松は既に二人の側にいた。ヨットで楽しむゴリと船長ツトムを拳銃を構え、付け狙う小松だったが...。



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