探偵物語--２１話　欲望の迷路

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21.　欲望の迷路

【出演者】松田優作、成田三樹夫、山西道広、ナンシー.チェニー、岩城滉一、草薙幸二郎、三谷昇、玉村駿太郎、姿鐵太郎、広田正光、庄司三郎、浅香光代、風吹ジュン【監督】村川透【脚本】内田栄一【原作】小鷹信光

【あらすじ＆工藤語録】

　仕事のない工藤は探偵業を諦め「工藤軒」というラーメン屋を始めた？そこに少し頭の弱そうな女が闖入してくる。工藤が彼女から話を聞くとどうも名前の似ている「工藤俊三郎」という不動産業他を営む男と人違いをしているようであった。

　彼女の名前は滝田花子(風吹ジュン)といい、兄貴の光男(岩城滉一)が工藤俊三郎(三谷昇)による南の島のリゾート開発に絡む投資の件で居なくなってしまったという事である。

　その一方で服部と松本が見届ける中、東仁太郎という男が水死体で発見された。この男は実は光男と一緒に投資していた仲間であった。事件までの経過では両親を失った滝田兄妹は最近ブラジルから引き上げてきた。

　花子は売春までやったブラジルでの悲惨な生活から執拗に兄に貸した50万円を取り返して欲しいと頼む。二人は工藤俊三郎の事務所を訪ね、そこで共同経営者を名乗る千田(草薙幸二郎)という男に出会う。彼も俊三郎に逃げられて困っているという事であったが。

　その後、花子のおばさん(浅香光代)には冷遇され、次に死んだ東の不動産屋を訪ね、子分から彼がやくざで光男に150万円をだまし取られたと聞く。

　それから再び千田を訪ねた工藤は俊三郎からちょっと前に連絡が入り、実家のある伊勢の鳥羽にて光男と一緒にいるとの情報を得る。だが不思議なことに千田は工藤に警察には内密にと強調する。

　鳥羽に向かう工藤と花子。連日連夜芸者遊びをした上でホテルからとんずらした光男と俊三郎。俊三郎は大量の酒を光男に与え、密かにある計画実行の時を待つ。

　しかし、そこにはやくざ軍団が。失われた200万円を巡り、一同が会する東洋のナポリ-鳥羽海岸。その直後、七つの子を歌う花子の胸に去来したものは...。

　工藤語録　「1000円？いい加減な果物屋だな」「ちょっと行って来るからな。ションベン屋さんに」「手前ら人間じゃねえ。叩き殺してやる」「どうせ日本テレビから番組延長の話だよ」