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アレなんだよなぁ〜!?

59. 生命の代償

【出演者】石原裕次郎、松田優作、(関根恵子)、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、小山田宗徳、佐原健二、小笠原弘、久野聖四郎、西朱実、井岡文代、佐瀬陽一、野口英行、幾野道子、加賀邦男、杉江広太郎【監督】斉藤光正【脚本】石松愛弘【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平

【あらすじ&ジーパン心の叫び】

 ジーパンとチョウさんは一日の仕事を終え、一杯ひっかけてゆこうとしていた。そこに赤信号を平気で渡るサラリーマンと二人は擦れ違った。その男が何故かチョウさんは気になった。その直後に彼らが缶ビールを美味そうに飲む自販機の側にさっき擦れ違った男が座り込みビールを飲み始めた。

 心配するチョウさんの質問もよそにその男は車に轢かれることも気にせずに車道を平気で歩いていく。面倒がるジーパンと別れてチョウさんは不審に思う男を尾行する。そして遂に喫茶店を出て、ビルの屋上で自殺しようとした男をチョウさんは助ける。

 「あんなのは冗談だよ」と嘯く男だったが彼は遺書を所持していた。男の名前は井村太一(小山田宗徳)、中光商事という商社の輸入部第三係長で52歳の叩き上げだった。チョウさんは井村に対して2-3日の尾行をボスに申し出る。

 そしてボスの命令で気乗りしないジーパンまで"人生勉強の訓練"のために同行することになる。だが最初に行った井村が勤めているはずの中光商事ではあまり積極的に協力してくれなかった。辛うじて井村が住む社宅が判明し、二人は訪ねる。

 ジーパンが中に入るとそこには妻.和代(幾野道子)と中学生の息子ミノルそして太一が座っていた。ジーパンは表面的に家族団らんを感じ、簡単にチョウさんのところに戻ってしまう。その後、太一はミノルと共に出掛けるが夜間大学出の自分を卑下し、一流大学に入った者が勝ちだと説教するおやじに中学生のミノルは反発する。

 息子の反発に落胆した井村は小田急線の踏切でチョウさんと出会う。チョウさんは一杯に誘い、井村もつき合うが彼は直ぐに姿を眩ませてしまう。次にチョウさんが発見した時は線路に立って自殺しようとする姿であった。

 だが、最悪の事態は何とか避けられる。一方、ボスは中光商事が汚職事件で本庁第二課に内偵されているという情報を得る。その時、警察に内偵されていると感じていた井村の上司の倉持部長(杉江広太郎)とその課長(佐原健二)は彼に計画通り、自殺するように念を押す。

 二人は会社が死んだ後に家族を見るという条件で「輸出入に関する贈賄事件」を全て井村の責任にしてこの世から抹殺し、会社を守ろうとしていた。井村が本庁に取り調べを受けた翌日に中光商事の「10数億もの贈賄事件」が新聞を賑わせる。首謀者として井村の名前は掲載された。

 この事は家族を社宅で村八分の状態にした。特にミノルの心の中は複雑であった。そんな中でジーパンは幼い頃の自分の姿を感じるミノルの様子を見に行くのと同時に不甲斐ないオヤジの太一に活を入れに自宅を訪問する。ジーパンの言葉に意を決した井村はとうとう会社に宣戦布告するのだが...。

 BGM・オックス(GS)

 ジーパン心の叫び 「しかし、二親が揃っているっていうのはいいもんですね」「だいたいね、オヤジってのは、強くなくちゃいけないんだ」



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