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アレなんだよなぁ〜!?

63. 大都会の追跡

【出演者】石原裕次郎、松田優作、関根恵子、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、夏純子、田中浩、皆川妙子、宗近晴美、石井宏明、今井和雄、友田順子、宮田弘子、江守徹【監督】竹林進【脚本】鎌田敏夫【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平

【あらすじ&ジーパン心の叫び】

 昼下がりの常東銀行。突然、女子行員が高熱で倒れた。まもなく保健所の職員?が「コレラ」だと叫んで入って来た。白マスクに白衣それに黒い角帽と消毒器を持った男は支店長を使って金庫まで侵入する。

 そこでエーテルを嗅がせて支店長を眠らせ、所持していた茶鞄の中に1億2千万円の大金をまんまとせしめることに成功する。女子行員は昼に喫茶店で飲んだオレンジジュースが原因でコレラ症状を起こしたのだった。

 ボスはこの頭脳的な犯行を三ヶ月前に武蔵野刑務所を出所した矢島ヨシノリ(江守徹)であると断定する。即座にジーパンが彼の写真を見せ、支店長も矢島であると証言する。しかし、彼には「ミサコ(夏純子)」という唯一の弱点である女性がいた。

 彼女は7年前に偽の夜間金庫で5000万円を強奪した時の共犯で二人で高飛びしようとしたところを逮捕されたのだった。だがそのミサコは矢島の服役中に結婚していた。七曲署の面々は直ぐに彼女の張り込みを開始した。

 その最中にミサコは自宅で矢島からの電話を受けていた。矢島は再びミサコと逃亡したい旨を耳元に熱く語る。「お前は同じ事の繰り返しに耐えられない女」との決め言葉も吐いて。彼女の心情は激しく揺れ動く。ミサコは直ぐに行動を開始した。

 先ず、買い物の途中の高橋写真館で偽造パスポート用の写真を撮影する。彼女は夫の前でも矢島のことが頭から離れなかった。そして矢島から2度目の電話で遂にミサコは覚悟を決める。彼女は矢島の指示通り、デンカ-ゴリ-チョウさん-シンコの尾行を次々に巻いて行く。

 デパートのエレベーターに逃げ込んだそんなミサコを待ち構えていたのは最後の砦ヤマさんとジーパンだった。二人はその時、彼女の耳の白い大きなイヤリングに目がいった。彼らには気付かずにミサコはそこにある美容院に入っていく。

 ジーパンも密着尾行のために髪をカットする羽目に。その間にミサコは外へヤマさんが尾行するが今度は婦人用トイレに入る。その後、サングラスにパンタロンで白い大きなイヤリングをした女性が出てきたが彼らは最初それがミサコだとは気付かなかった。

 しかし直ぐにヤマさんの機転で美容院店員に聞き込み、彼女が変装用品と野球のキップを頼んだことを突き止める。その情報で後楽園球場に張り込む七曲署の刑事達。球場にはとミサコと反対側に矢島が座っていた。

 だが矢島の隣には大金を横取りしようと戸川(田中浩)というやくざの組長が陣取っていた。彼はミサコにライフルを構えていた子分を使って、矢島に脅しを掛ける。彼は「新宿駅のコインロッカー」にお金があると戸川に告げる。

 一方、ジーパンが不審な男を発見し、デンカの発砲によりその男を逮捕。例のライフルを持った戸川の子分だった。それをいち早く察知した矢島は野球の終了と同時にミサコと逃亡しようと試みる。

 それを追跡する七曲署と戸川組組員達。矢島とミサコは遂に愛の逃避行の入り口である地下水道に辿り着くのだが...。

 ジーパン心の叫び 「矢島、連絡してこないと思いますねぇ。いくら愛し合って高飛びしようとしたとしてももう5年も前のことでしょ。そんなに気持ちは長く続きませんよ。現に女、他の男と結婚してるし、矢島だって高飛びするなら別の女を見つけますよ。億の金を持っているんだ」「最近は美容院に行く男多いんすよ」「ばかな女だ!あんな男のためにあの人は!!」



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