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65. マカロニを殺したやつ
【出演者】石原裕次郎、松田優作、関根恵子、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、萩原健一、津田京子、村山達也、水谷邦久、沢村いき雄、戸田春子、田畑ゆり、池田生二、藤田漸、亀田三郎、山西道広、桜井克明、島もとき、平田昭彦【監督】山本迪夫【脚本】長野洋・小川英【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平
【あらすじ&ジーパン心の叫び】
ゴリは夢の中でマカロニ(萩原健一)の幻影を見る。実は通り魔に刺されて殉職した彼の事件はまだ解決していなかったのだ。ゴリが七曲署の面々にこの話をしている時、ヤマさんはいつもの日課である現場を歩いていた。それはマカロニが死んだ場所であった。
このヤマさんがボスと一緒に署長室に呼ばれ、本庁捜査第一課栄転の報を受ける。ボスの気遣いの中でヤマさんは戸惑いの表情を見せる。彼の気持ちの中ではマカロニの事件が未解決なのが一番の心残りなのだ。その一方で世の中では様々な事件が起きていた。
「恐喝」「喧嘩」「強請」「愚連隊の大立ち回り」「ロッカーに赤ちゃんの死体」「高校生同志の乱闘」「捨て子」「喫煙を注意され乱暴」「オートバイの暴走」等々。ヤマさんはジーパンとの捜査を終えると例の現場に立ち寄った。
ジーパンは署に戻るとヤマさんがマカロニの死んだ場所での聞き込みを毎日繰り返していることを知る。そこへゴリがいつも使っているたれ込み屋から電話で情報が入る。それはある喫茶店でチンピラが子分達に「以前にデカを刺したことがある」と息巻いているとの事であった。
七曲署の面々は現場に急行するが動きに気づいて、その男に逃走されてしまう。漸く、通行人がいる中でのデンカの発砲により男を逮捕することに成功する。しかし、逮捕した男の糸山(村山達也)には事件当日に興奮するゴリをあざ笑うかのように博多にいたというアリバイが存在した。
ヤマさんはこの調べで後先を考えずに衝動的に行動する糸山を見て、「こういうヤツがマカロニを殺した犯人かもしれない」と呟く。仕方なく彼を釈放するが逮捕の仕方がかなり強引だったためにボスとデンカは署長に大目玉を食らう。
マカロニという人物に対して奔走する彼らを見て、ジーパンは軽い気持ちで羨ましいと言ってしまう。しかし、直ぐに彼は死に対する考え方をチョウさんによって「絶対に死んじゃいかん」と厳しく諭される。
そんな折りに署長はヤマさんを本庁の件もあるし、捜査から外せとボスに命令する。その頃、ヤマさんは心を感じ取ったジーパンと共に例の現場近くを訪れていた。その川からアイロンと血の付いたワイシャツが発見される。そして、ワイシャツの血液型とマカロニのものが一致する。
それと犯人が160cmくらいの小柄であること。ヤマさんは更にアイロンの取っ手が毛糸のカバーでくるまれていたことから所有者が女だと推理する。その直後にボスがヤマさんに署長からの意向を告げるが彼の残務整理は「マカロニのホシを挙げること」だと突っぱねる。
その頃、七曲署の面々は懸命の捜査を続けていた。そして、ヤマさんとジーパンが遂に女の足取りを掴む。その女は空き巣が多かった松金荘というアパートに住んでいた喫茶店従業員の木村夏子(津田京子)という女性であった。チョウさんが郷里の愛知県で現在は川崎にいることを突き止める。
ヤマさんとジーパンは早速彼女を訪ね、今の大学生の彼(山西道広)がいる所に乗り込み、その上で夏子からアイロンと一緒にジーパンとストライプのTシャツが盗まれたとの証言から女物の衣服が着られる男の心当たりを尋ねる。
彼女の口から以前つき合っていた井沢義男(水谷邦久)という男と名前が発せられる。二人は井沢が働く工場で煙草の吸い殻を採取し、それがマカロニの必死に掴んでいた一本の髪の毛の血液型と一致する。彼らは大切な仲間を殺した容疑者の井沢がいるはずだろうスナックに遂に踏み込むのだったが...。
ジーパン心の叫び 「マカロニって人、みんなに好かれていたんだ」「なんかマカロニって人、羨ましくなったな」