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アレなんだよなぁ〜!?

66. 生きかえった白骨美人

【出演者】石原裕次郎、松田優作、(関根恵子)、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、天地総子、西沢利明、梅野泰靖、山本勝、伊藤めぐみ、黒田郷子、披岸喜美子、桂木美加、麻里ともえ、石橋暁子、泉たけし、大野広高、浜村純【監督】山本迪夫【脚本】田波靖男・四十物光男・小川英【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平

【あらすじ&ジーパン心の叫び】

 留守番ジーパンが手錠を直す。他の面々は連続婦女絞殺の容疑者を迎えに東京駅に出払っていた。ジーパンはクミと入れ違いに昼食に出る。ちょっと手錠を悪戯した彼女の元にある老人が訪ねてきた。クミが刑事を装うと連続婦女絞殺犯は自分であるから逮捕してくれと言う。

 この老人は自首して来たのだ。そして彼が首を絞めるマネをした途端、クミは思わず気絶してしまう。ジーパンが戻り、その老人・田口リョウゾウ(浜村純)の取り調べが始まる。彼は現在52歳で新宿のサンシンマンションというところの管理人をやっていた。

 絶対自分が犯人だと言い張る田口。そこへ七曲署の他の刑事達が帰ってきた。真相が明らかになった。その老人は札付きの自首マニアだったのだ。呆気にとられるジーパン。ほくそ笑む他の面々。その一方で絞殺犯人はヤマさんとゴリの取り調べによって自白する。

 田口老人は記憶喪失らしかった。その理由は可愛がっていた一人娘の家出らしいかった。そこに突然、白骨死体が見つかったとの一報が入る。場所は矢追町の工事現場。ゴリ、デンカ、ジーパンの三人が現場に到着するとそこに白衣の女性が陣取っていた。

 彼女は科学警察研究所技師の川上女史(天地総子)であった。三人は川上女史にひとしきり腐される。そして彼女は専門家らしく白骨の状態から「23-24歳くらいでかなりの美人である」と推定する。そこにも又性懲りもなく田口老人が現れる・・・。

 犯人像の絞り込みは不動産関係か都の計画を知っているヤツで現場に死体を隠しやすい事が分かっていた者だとされた。それから白骨には虫歯の治療痕があった事から彼らは直ぐに管轄内の歯医者を洗った。その女性のリストには何と田口老人の失踪中の娘和子(伊藤めぐみ)の名前もあった。

 そこに川上女史が自信ありげに復元した顔を持って現れる。その顔は何と和子そっくりだった。この結果からゴリとジーパンは和子の件で田口老人に事情聴取に行く。彼は「娘に頭を殴られたので記憶喪失になった」と証言した。

 その証言元は寺岡(西沢利明)という田口が働くマンションのオーナーであった。しかし、ゴリとジーパンは妻は丁寧に対応するのだが自分たちを無視しパターの練習に興じる寺岡の姿を怪訝そうに見る。唯一の手掛かりはマンションが建つ前にあった元アパートの住人達であった。

 この住人達は異口同音に「田口の娘が立ち退き料の100万円を持ち逃げした」と認識していた。その中の一人はその立ち退き料の件で寺岡が田口親子と揉めていたという。寺岡の過去を探ると本籍を5回も変えていて、しかもそれは結婚毎であるという事実が浮かび上がる。

 そういう事実を知らない川上女史は白骨の骨髄の検査結果から和子は白血病であったという。そしてその事を不憫に思った田口老人が彼女を殺したのだと言い張る。記憶喪失は芝居であるという見地から彼女は嘘発見器や催眠術療法も試みる。

 他方、ボスは「爺さんの人柄から殺人は出来ないだろう」との信念でもう一度3年前を洗い直すように指示を出す。そして、寺岡の悪事が次々に明らかになっていく。彼は遺産目当てに結婚する詐欺の常習犯であった。この狡猾な男にボスは罠を掛ける。それは「田口和子そっくりな女性」を使うことであった...。

 ジーパン心の叫び 「催眠術ですか・・・あんまり科学らしくないな」(*阿川泰子らしき女性が元アパートの住人で出演している)



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