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71. 眠りの中の殺意
【出演者】石原裕次郎、松田優作、(関根恵子)、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、長谷川哲夫、北川めぐみ、梅野泰靖、富川徹夫、松尾文人、小倉雄三、関根信昭、龍のり子、山口譲、奥山正勝、林寛一、内田朝雄【監督】石田勝心【脚本】永原秀一・蘇武路夫【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平
【あらすじ&ジーパン心の叫び】
久しぶりにのんびりとした雰囲気の七曲署。ボスにお茶を運ぶクミ。将棋を指すチョウさんとデンカ。行き付けの雀荘で得意の麻雀をするヤマさん。大メシを食らうゴリ。テレビを付けるジーパン。
画面には悪徳金融業者の15億円もの脱税で逮捕された堀越ユウサク(内田朝雄)が東都病院に入院したことを報じていた。そんな男を狙う女がいた。赤い洋服の彼女は思い詰めたような表情で車椅子の堀越に向かってきた。いきなり女はナイフを取り出し、刺すという行為を実行した。
逃走する女を取り巻きの連中が屋上まで追い詰めるが彼女は突然、自殺しようとする。すんでの所で押さえられ、その女は逮捕される。堀越は幸い2〜3週間の軽傷で済んだ。ヤマさんは急遽麻雀を中断し、早速ジーパンと彼女の取り調べに当たる。
彼女は神谷ノリコ(北川めぐみ)という名前で同立女子大を出た才媛で夫・雅彦(長谷川哲夫)は中光商事という一流企業の渉外課に勤める超エリートだった。だが、彼女の取り調べは「何故やったのか分からない」という言葉を繰り返すだけで要領を得ないものだった。
そこへ驚愕した雅彦が現れる。ボスは雅彦の懇願でノリコに面会させるが彼は信じられないを連発して自己のこれからの人生を嘆くのみであった。少し落ち着いた雅彦の自宅へヤマさんが聞き込みに行く。彼は事件の真相が明らかになるまで会社から自宅待機を命じられていた。
ヤマさんとジーパンはその後、ノリコの足取りを洗った。ロザンヌ美容院、喫茶店、あるアパート・・・しかし、その後、犯行をおかすまでの2時間(12:30-14:30)に記憶喪失があった。そこでヤマさんの推理はこうだ。「犯人の目的はもしかして堀越でなくてもよかった。ただ犯罪をおかさせることであった」と。
捜査はノリコと雅彦の身辺調査に移る。チョウさんとゴリは中光商事に向かった。雅彦はアメリカ出張直前だったと上司から証言を得る。そして雅彦の同期から彼が絡むと見られる事件で会社を懲戒免職になった中村一夫(富川徹夫)というライバルの名前を聞き込んだ。
夫に同調してノリコはアレビットという英会話学校に通っていた。そこで意外な事実が判明する。彼女を教えていた先生というのが中村という名前で住所が例のアパートだったのだ。その中村がデンカの調べで同一人物であることが判明。
中村は自らPRすることによってノリコを勧誘していた。彼の目的はただ一つ「雅彦をエリートコースから失脚させること」であった。だが、2時間の空白がどうしても埋まらない。そのヒントになったのが取調中のヤマさんのボールペンであった。
その動きによって何とノリコは催眠術にかかってしまったのだ。その事に着目したヤマさんは松沢博士(梅野泰靖)という精神医学の専門家にノリコを診断してもらう。その中で彼女は「アパートの部屋の中にはヨットと2つの丸いスピーカーがあった」と貴重な証言をする。
果たして、中村一夫の部屋にはその両方が存在していた。その真相をノリコに話している最中、ジーパンの掌の血で突然、自殺行動を取ろうとする彼女。この事実からヤマさんは中村を誘き出すためにノリコを警察病院に入院させる...。
ジーパン心の叫び 「冗談じゃないや、そんないい加減な」「何も食わないんですか・・・せめてハンバーガー」「うまくいくかなぁ。敵も然る者ですからね」