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アレなんだよなぁ〜!?

76. おふくろ

【出演者】石原裕次郎、松田優作、関根恵子、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、菅井きん、武藤英司、小原秀明、北原一実、石井麗子、高尾礼子、山口雅生、与力恵子、向井淳一郎、二瓶鮫一、伊藤健、夏木順平【監督】児玉進【脚本】鎌田敏夫【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平

【あらすじ&ジーパン心の叫び】

 眠りこけるジーパンは出勤前のたきによって起こされる。「嫁さんをもらえ」と愛情のある言葉で仕事に出掛けるジーパンのおふくろ・柴田たき。心配する息子を余所に彼女は少し熱があったにも関わらず、「患者のためだ」と言って出勤を強行する。

 息子ジーパンが署に行くと覚醒剤の捜査と派出所の巡査が殴られて、拳銃を奪われた事件が同時に発生した。ジーパンはシンコと一緒に派出所の方に回された。それは午前3時頃、若い女性が起こしたとの事だった。弾丸5発が充填された拳銃を何かの目的で盗まれた。

 モンタージュ写真は直ぐに作成された。これが発射される前に犯人を逮捕するのが七曲署の任務だった。その頃、たきは勤務先の城北病院でゴミ出しをしていた。そして、何故か青い紙袋に拳銃を隠し持った男に撃たれてしまう。この事実にボスの前で取り乱すジーパン。

 撃たれる直前にたきの件で電話があったらしい。その一方で拳銃を奪った女性-町田和子(北原一実)は兄の勇一(小原秀明)とアパートで物騒な話をしていた。勇一は妹の前で「お母ちゃんを殺した奴らを皆殺しにする」と既に決心していた。

 妹は「自分もやる」というが兄に制止される。病院のたきは命には何とか別条はないようだった。ジーパンは何とか敵を討とうと感情的になっていたが母は若い男の詳細については余り覚えていないようだった。その間に勇一は次の犯行に及んでしまう。

 「シガタタキ」という女性を彼女のアパートで射殺したのだ。そう、「シバタタキ」と「シガタタキ」一字違いでジーパンのおふくろは誤って撃たれてしまったのである。その合間に署に桜町派出所で若い女を泥棒と言って突き出して来た喫茶店経営者がいるという情報が入った。

 数ヶ月前に10万円を盗んだと言って突き出された女性こそ松原和子、本名が町田和子だった。和子は取り調べに対して一言も喋らなかった。それを感情的に問い質すジーパンをボスは「冷静な心を持たない刑事は邪魔なだけ」と叱咤した。

 けれど、ジーパンも刑事としての冷静な目を失った訳ではなかった。和子のバックが金具だけ取り替えられているのに気付いていたのだ。懸命にバックの修理屋を探すジーパン。署では町田兄弟の過去が段々明らかになっていた。

 二人の父親は10年ほど前に漁船の遭難事故で死んでいた。それから母カヨと兄弟2人は方々を転々とせざろう得なかった。そんな無理がたたって母が病気になり、半年前に亡くなってしまったとの事だった。そんな最中に勇一はまた犯行を繰り返す。

 今度のターゲットは滝川ユキチという医者であった。調べてみると「シガタタキ」と「滝川ユキチ」には「山下病院」で働いていた共通点があった。その院長である山下(武藤英司)を訪ねると町田カヨを執刀したのは自分であり、それを補佐したのが滝川とシガタであることを渋々証言した。

 だが、「手術には一切落ち度がない」と言い切った。他方、和子の取り調べは核心を突いていた。お母ちゃんはお腹が痛い、痛いと言って死んだ。そして、火葬した後に出てきたのは何と手術に使われた鉗子だったのだと・・・。

 だが、この事実を誰に言っても実証する決め手がないという理由で断られ、しかも再手術の費用がないので母は泣き寝入りしたのだ。その復讐のために手術に関わった人間を次々と殺したのである。そして、最後の標的は山下院長であった。

 彼を誘き出すために勇一はドラ息子・ノブオに目を付けた。この危機にジーパンは感情より刑事であることを優先させ、東雲海岸でノブオの救出作戦を志願するのだが...。

 ジーパン心の叫び 「白衣の天使・・・気持ち悪い」「俺が嫁さん貰えば、寂しいくせに」「かあさ〜〜ん・・・死ぬなぁ〜」「人を殺して、おふくろさんが喜ぶとでも思っているのか」「何様だと思ってんだ、バカヤロー」「貴方が自分の息子さんと同じくらいに患者の命を大切にしていたらこんな事にはならなかったはずです」「俺にはあいつの気持ちがよく分かるんですよ。確かにおふくろが撃たれた時、撃った奴が殺したいほど憎かった。しかし、あいつだって同じだったんですよ。同じように憎かったんです。たった一人のおふくろを殺した奴が・・・」



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