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アレなんだよなぁ〜!?

78. 恐怖の瞬間

【出演者】石原裕次郎、松田優作、関根恵子、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、門岳五郎、井上博一、小野恵子、木下清、山田禅二、夏川圭、小倉雄三、田川恒夫、松下昌司、石川隆昭、森本三郎、鈴木治郎【監督】竹林進【脚本】鎌田敏夫【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平

【あらすじ&ジーパン心の叫び】

 ライフルの標的は護送車の中にいた。だがその男も実はある男に狙われていた。ビルの出口で彼らは撃ち合う。残ったのはビルにいた若い男だった。撃たれたのは何と本庁の岡崎和一という刑事と分かった。護送車の標的は滝口松造という10数億円の脱税で捕まった高利貸し。

 岡崎刑事は何とか一命を取り留めた。その病院では七曲署管轄にも関わらず、本庁が幅を利かせていた。そんな隙をついて白衣に黒縁眼鏡の犯人は病院に忍び込み、トイレで本庁の刑事を後ろから棒のようなもので殴り、ジーパンを欺いて、岡崎の病室に忍び込む。

 病室から出てきたところをジーパンに見つかるがまんまと岡崎を殺すことには成功する。ジーパンも犯人の車上にしがみつき、必死に追い掛けるが最後は本庁の刑事同様、後ろから首を殴られ、気絶しそうなところをヤマさんに助けられる。本庁はこの責任を七曲署に求めた。

 ヤマさんはジーパンの行動を「命は一つしかない」と叱責する。棒状の凶器はブラックジャックという事が判明する。一方、黒塗りの車では老人(門岳五郎)とサングラスの男が密談をしていた。老人は「佐伯弁護事務所」に消える。

 そのサングラスの男は若い女性をアパートまで尾行し、そして彼女を脅すために入った。彼女の名前は本田マユミ(小野恵子)といい、滝口を射殺したライフルの男・坂田明男(井上博一)の女であった。彼女は二人で高飛びするためにパスポートを2つ用意していた。

 そこへ坂田から電話が入る。彼は異常な状況を少し感じながら「4時にいつものところで」と電話を切る。だが、執拗に迫るが明男の居場所を喋らない女に業を煮やしたサングラスの男はブラックジャックでマユミを殺害する。ジーパンはこの現実を前に捕まえられなかったことを悔やむ。

 今度はこの坂田明男を調べ始める七曲署の面々。彼はライフル射撃場に通っていたガンマニアであることは判明するが半年前からその消息は不明になっていた。明男には肉親がいた。競艇場に勤める兄(山田禅二)である。マユミが死んだ今、最後はこの兄を頼るものと思われた。

 ヤマさんとの聞き込みの途中でジーパンは例のサングラスの男を見つける。それに気付いた男は夫婦がいた白い車を乗っ取り、逃走する犯人にジーパンは拳銃を構えるが人質がいたため、発射出来なかった。犯人はそのまま逃走する。再び悔やむジーパンだったが車から指紋が採取出来た。

 それは10年前に実母を殺している風間五郎(木下清)という男だった。母親思いのジーパンは実母を殺していたことも相まって、今度こそ捕まえてやろうと気合いが入り過ぎていた。そんな折りに風間は明男の兄嫁のところに入り込み、ヤスオという息子を楯に明男の居場所と突き止めようとしていた。

 そんな心配を持った妻がいる明男の兄のところに本人から電話が入る。「もうダメだ死ぬ」と絶望する弟を兄は「絶対に一人で会いに行くから」ということで何とか宥め、弟から「ぐるぐるのところで待ってる」という言葉を引き出す。

 兄はチョウさんとデンカらにこの意味を伝えたくなかったが妻の取り乱した態度からそれは「あけぼの遊園地にある観覧車」だと告白する。直後にヤスオは無事に助け出される。あけぼの遊園地ではジーパンと風間による攻防が始まる。そしてジーパンは風間の運転するダンプによって危機一髪を迎えることになってしまう...。

 ジーパン心の叫び 「あの時、俺が捕まえていたら・・・」「風間五郎・・・何て奴だ!よーし、今度は必ず捕まえてやる」



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