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アレなんだよなぁ〜!?

79. 鶴が飛んだ日

【出演者】石原裕次郎、松田優作、関根恵子、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、深江章吾、有吉ひとみ、北島マヤ、中井啓輔、団巌、西田昭市、大宮幸悦、戸塚孝、岡本隆、草間璋夫、江崎純也、伊藤健【監督】竹林進【脚本】長野洋【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平

【あらすじ&ジーパン心の叫び】

 水道工事現場。よく見ると工事人達は七曲署の面々。その周辺には麻薬取締官。その前には「BAR黒猫」という店。午前11:45にその店に踏み込んだがそこは既に蛻の殻だった。そこは「麻薬の精製所」だという情報で張り込み捜査をしていた。

 これでもう犯人達には数回逃げられていたのだ。ヤマさんは情報を漏らす「ハト」がいると勘ぐったところ、直ぐ側にそのハトはいた。それは伊藤という麻薬捜査官であった。腕には高級時計他、決定的証拠であるシャブの痕が存在した。

 ヤマさんがそれらを発見し、伊藤はそれに気付くと直ぐに逃走した。少し経って発見された彼は溺死に見せ掛け、首を折られて既に死亡していた。その合間、恋人・浅井(有吉ひとみ)と仲睦まじく「コーヒーショップ紀子」という店で会うデンカ。

 「疲れが出ているみたい」と気遣う浅井。恋人が帰った直後、デンカは目眩から倒れる。それをコーヒーショップのママ・高沢ノリコ(北島マヤ)が助けてくれて、自宅に医者まで呼んでくれたのだった。

 掛かり付けだという高橋医師(中井啓輔)に「疲れから来た貧血である」と診断され、ある注射薬を打たれる。そして、このノリコというママは奇遇なことにデンカの小学生時代の同級生だった。しかし、デンカの目眩はその後も未だ続いていた。再び、高橋医師を訪ねる。

 あの注射薬を投入されるデンカは何故かその時、不思議な空白の時間を感じた。その事をヤマさんに正直に話す。それから彼はボスに休暇を申し出る。だが、本当の目的はノリコを食事に誘い出し、自分に起きている真相を探ることだった。

 彼女はそれを承知して「自宅で手料理を作る」と約束した。だが、ノリコはデンカの前で真実を露呈してしまう。突然、彼女にシャブ中特有の禁断症状が起きたのだった。その頃、七曲署では高橋が偽医者であること、そしてノリコの名前が捕まえたシャブの売人の電話帳にある事が判明した。

 禁断症状を起こしながらもデンカとの想い出の石を手に取る意地らしいノリコ。しかし、デンカはその隙にサングラスのチンピラ(団巌)に連れ去られてしまう。アジトに連れ込まれたデンカは真相を麻薬密売組織のボスである中尾(深江章吾)に知らされる。

 殺した伊藤の代わりに彼を警察の密告者として仕立てようとしていたのだ。署ではこのアジトの位置を掴みかねていた。シンコは恋人の浅井に事実を告げる。彼女は気絶しそうになるが気丈にも仕事を続ける。

 ゴリとジーパンは偽医者と分かった高橋に鎌を掛け、「中尾が連絡を欲しい」という嘘をつき、彼が慌てて掛けた電話番号からアジトの場所を特定する。ノリコと浅井を殺すと脅されたデンカはその時、鶴を折って窓から飛ばしていた。

 石山町の潰れた工場の敷地でそれを見つけたのがヤマさん。その些細な事が事件を解決に導いた。中尾以下組織の連中は七曲署の面々によって次々に逮捕される。後に残された闘いはデンカと麻薬そしてそれに付き添うヤマさんだったのだが...。

 ジーパン心の叫び 「シマさん、立ち直れるでしょうか・・・」



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