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80. 女として刑事として
【出演者】石原裕次郎、松田優作、関根恵子、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、菅井きん、小野進也、木村豊幸、松崎緑子、市村博、手塚茂夫、高橋明、加藤茂雄、小澤憲一郎、本田淳子、築地博【監督】澤田幸弘【脚本】柏倉敏之【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平
【あらすじ&ジーパン心の叫び】
新宿駅西口に七曲署の面々が集結する。ビルのシャッターが開いていた。そこからは入れずに裏口から入ると何とガードマンが二人殺されていた。ボスはそこにあったガスバーナーの音から未だ犯人は近くにいると踏んだ。
その時、シャッターの前にいたシンコは覆面をした三人組の犯人を目撃した。だが、追うことすら出来ず、一人の顔と左手の大きな傷を確認したのみに終始した。結局、三光商事というこの会社から現金9000万円が強奪された。
直後にモンタージュ写真を作成したが刑事なのに女ということで何も出来なかった自分を恥じるシンコ。だが、そのモンタージュから犯人の一人は元三光商事の運転手だった中村コウジ(小野進也)と判明する。彼はある事が原因で退職したのだった。
チョウさんとゴリは直ぐに中村の交友関係を洗い始めた。ボスはジーパンを連れて、ガードマンの解剖結果を聞きに行こうとするがシンコは署で待機だと言われた。その頃、チョウさんとゴリは競馬場で清水ユキオという男に行き当たる。
彼は警察手帳を見ると即座に逃げ出すが捕まえると中村に田宮ユカリ(松崎緑子)という女がいたと証言する。彼女は三光町裏のガソリンスタンドに勤めていた。だが、彼女はもう一年前に中村とは別れたとキッパリ言う。遊んでいるばかりで働かないというのがその理由だった。
そして、現在の居場所は分からないと突っぱねた。その最中、シンコは署で久美に愚痴を零していた。「女には刑事は勤まらないのか」と悩んでいた。その時、中村を見掛けたという目撃者の電話が鳴る。シンコは誰にも連絡をせずに一人でドヤの宿泊所や食堂などを探し回った。
ジーパンがそれを見るに見かねて、近寄り焼き芋で元気付けようとするが彼女は気丈にもまた一人で捜査を開始した。それから少し経って、シンコは中村と偶然擦れ違う。それを見たジーパンも急いで追い掛ける。
シンコは拳銃を所持した中村を追い詰めたがそれはジーパンの右腕を撃たれる結果になってしまう。しかし、使用された拳銃はガードマンを撃ったものとは異なった。ジーパンは入院したが病室で直ぐにでも復帰しようと右手の握力をスプーンを使って快復させようとしている。
それを見たシンコは「女として独自の捜査を展開しよう」と決意する。彼女は手始めにみどり荘に住むユカリを訪ねる。そこで見たユカリはヘッドホーンでクラシックを聞きながらアイロン掛けをして大粒の涙を流していた。
これを目撃したシンコはボスに「ユカリを調べさせてくれ」と進言する。認められて張り込むシンコ。そこには「女の勘」と「刑事」が共存していた。遂にユカリはタクシーの中にいた中村に接触する。近寄るシンコに気がついたユカリは中村を逃がす。
別のタクシーで追跡しようとするシンコに対してもその車の前に体を擲って阻止する。それほどにまで思っていた中村とユカリの関係は二年前の例の愚連隊事件に根ざしていた。愚連隊に乱暴されそうになったユカリを救ったのが中村だったのだ。
結局、その時の怪我が原因で運転手をやめざろう得なかったのだ。一方、チョウさんとゴリが捜査していた拳銃ルートが判明する。大川という拳銃ブローカーが町田(木村豊幸)と滝という男にそれを売ったとの事だった。
この二人は元三光商事のボイラーマンで犯人三人組の中村以外の二人は此奴らだった。シンコは今度はボスに連絡を入れ、ユカリを追って、横浜第三埠頭に向かうことになるのだが...。
ジーパン心の叫び 「あの場合はさ、しゃあないんだよ、シンコは女だしさ、な」「女には女に相応しい捜査の仕方があるんじゃないのか」「ちょっと行って来ますよ、軽く」