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83. 午前10時爆破予定
【出演者】石原裕次郎、松田優作、(関根恵子)、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、加藤武、波多野憲、武岡淳一、田利之、東静子、川口節子、鈴木治夫、岩瀬ゆう子、渡辺市松、内山朋子、市川ひろし【監督】高瀬昌弘【脚本】柏倉敏之・小川英【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平
【あらすじ&ジーパン心の叫び】
階段を下りるゴリの手には何と刑法本があった。ジーパンの朝の挨拶にも気づかずに資料室のドアにそのまま激突するゴリ。何故か?彼は数日後に大事な「巡査部長承認試験」を控えていた。
チョウさんですら5回目の挑戦でやっと通った試験、しかし、ゴリには試験に絶対通らなければならない特別な事情があった。それはボスの口から発せられる。滅多にない縁談のためにゴリは頑張っていたのだ。ゴリはデンカ、ジーパンと焼鳥屋で脅迫罪的必勝を誓う。
事件はそんな中で起きた。城東大学教育学部の郡司武彦(武岡淳一)という教授が爆弾の餌食になる。差出人不明の小包にはドストエフスキー「罪と罰」という本が入っていた。そのケースを外した瞬間、爆発する仕掛けになっていたのだ。爆弾の種類はダイナマイト。
教授は上半身に大やけどを負ったが幸いにも一命を取り留めた。入院する教授は「恨みなど買うはずがない」と強く否定する。だが、奥さんから「頻りに脅迫電話が掛かって来ていた」との重要証言を得る。
その男は教授がアルバイトで教えていた東学予備校の生徒で吉岡マサル(田利之)という青年だった。彼は金持ちの息子だということを利用して金での裏口入学を教授に頼んだ。結果は落第。この事で吉岡は教授を強く恨んでいたらしかった。
直ぐに七曲署管内にある彼のマンションの前で張り込みを開始。高級スポーツカーから降りた吉岡に名前を確かめたところ、彼は突然、逃げ始める。公園で漸く、捕まえるが「絶対に殺していない」と吉岡は言い張った。
七曲署の面々は「ダイナマイトの出生」と「恨みを持つ受験生」の洗い出しを開始しようとした瞬間、その電話は掛かってきた。「罪と罰」の主人公ラルコーリ・ニコフを名乗った男はかなりおちょくりを交えながら電話に出たボスを脅した。
逆探知には成功するが電話ボックスは既に蛻の殻。彼は最後に時間や場所を告げずに「爆破する」と言って、電話を切った。その爆破は七曲署管内の路線バスの車内で起こる。死者は出なかったが重傷者2名、軽傷者4名を出した。
それはまた紙袋に包まれた「本ダイナマイト」によって引き起こされた。状況から犯人は5丁目から中町の間で乗車したに違いなかった。こんな中で「せっせっせっ!」と合格の舞いをするゴリ、デンカ、ジーパン。
その後、捜査に出掛けようとしたゴリだったがボスによって電話番を命じられる。落ち着かないゴリにボスは試験問題を出す。彼はボスに宿題を出されて、図書館に向かう。そこで偶然、郡司教授が書いた本を見つける。
その中には赤鉛筆で記された「バツ印」の意味ありげな書き込みがあった。その筆跡からこれを書いたのは例の東学予備校に通う安西成夫(波多野憲)と判明。ヤマさんとジーパンはアルバイト先の大沢自動車修理工場に向かう。
ゴリは宿題を忘れたため、「事件と試験は別」とボスに釘を刺されて、電話番を余儀なくされる。果たして、陰気な安西は4日前から部屋を整理し、計画的な失踪を行っていた。事件のことが気になり、気もそぞろなゴリ。そこに2度目の電話が入った。
自分の名前が分かっていることにぎょっとするが安西は「城東大学病院を午前10時に爆破する」と予告。それは彼の志望先であったが3度落とした恨みが募っていた。この件を直ぐに城東大学病院院長(加藤武)に伝え、入院患者を緊急に別の病院に避難させる。
9:00頃、ゴリは試験に出掛ける時間なのに電話を待っていた。患者の避難はうまくいくように思えたが重大な問題が存在した。心臓弁膜症の少年の手術が時間に間に合いそうにもないのだ。心配のため、緊張する院長にボスは「爆破は警察の手で必ず食い止める」と約束する。
病院内を徹底的に捜査する七曲署の面々。署では事件を心配し、ギリギリまで待ったゴリがある電話を受ける。それは安西からの3度目の電話であった。
彼との話では爆弾の在処が分からなかったがテープに録音した中の「病院はかなり慌てている。俺は勉強に忙しい」という言葉からゴリはこれは病院の近くにある図書館に彼が潜伏していると読む。試験を棒に振り、彼は安西を図書館の屋上に追い詰めることになるのだが...。
ジーパン心の叫び 「いや、そんな分かってんじゃない〜。ゴリさんの縁談の心配だからねぇ〜・・・食べるぅ〜」