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アレなんだよなぁ〜!?

17. ヨコハマBJブルース YOKOHAMA BJ BLUES

【出演者】松田優作、辺見マリ、蟹江敬三、田中浩二、山田辰夫、山西道広、鹿沼エリ、岡本麗、吉川遊士、財津一郎、殿山泰司、堀礼文、友金敏雄、清水宏、戸井十月、安岡力也、立川光貴、貞永敏、笠野賢治、重松収、山下宏、速水隆、奥村公延、榎木兵衛、橘雪子、西村裕子、関口ますみ、工藤啓子、劇団GAYA、デビル、馬渕晴子、宇崎竜童(友情出演)、内田裕也【企画】黒澤満、岡田裕【監督】工藤栄一、小池要之助(助監督)【脚本】丸山昇一、松田優作(原案)【音楽】クリエーション【撮影】仙元誠三【製作会社】東映セントラルフィルム【製作年】1981【上映時間】112′【封切日】1981.4.25

【あらすじ&感想】

 NYサウスブロンクス帰りの探偵BJ(松田優作)はある母親.近藤こずえ(馬渕晴子)から行方不明になっている息子.明(田中浩二)の調査を依頼される。だが、美少年.明は既に浜を仕切っていたファミリーのボス.牛宅麻(財津一郎)のオナペットになっていた。

 その調査を打ち切られた時、BJはNY時代からの親友で刑事.椋圭介(内田裕也)の呼び出しを受ける。椋はBJにファミリーの事を暴露した上で辞職することを告げる。その直後、彼は何者かによって殺害される。

 その場にいた同僚の刑事.紅谷悟志(山西道広)はBJを締め上げる。BJは椋が殺された拳銃が357マグナムであることを紅谷から聞き、殺害したのはファミリーだとあたりをつけた。それともう一つ、ファミリーが香港組織と8700万の麻薬取引することを聞く。それから事件に一人の女が絡んでいることを掴む。

 その女は現在、椋の妻でBJの昔の恋人.民子(辺見マリ)であった。BJは民子を尾行し、ファミリーの蟻鉄雄(蟹江敬三)という男と会った事実を押さえる。しかし、民子は実は脅迫されていた。ファミリーを洗うBJだったがその行動はファミリーのボスの逆鱗に触れ、殺されかかるが寸でのところで逃げ出す。

 BJは麻薬取引の現場を押さえるために車のトランクに身を潜め、現場の状況を見つめる。しかし、そこには何故かあの刑事が存在していた...。

 醜くなりたくないという明との会話が印象に残る。ゴッドファーザーのアル.パチーノになりたかったという明の気持ちをBJはその裏にある悲しさをも心で理解していたのだろう。そして、殺された明の体を綺麗にするBJの胸に去来したものは何だったのだろうか。

 また、BJと民子のセリフのやり取りで顔がアップにならずに言葉を交わし合う二人に浜の風景がピッタリとはまっていた。けれど、全体的にはマニアックな映画と言えるだろう。バックに流れる優作が歌うブルースはファンには堪えられないものである。

 もし、一度彼の唄を聴いてみたい人々には"YUSAKU MATSUDA [1978-1987]"(ビクター)というCDを推奨したい。


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