Yusaku Market
松田優作さんのDVD、ビデオ、CD、本などが、
詳細な年表を見ながら、購入可能です。


アレなんだよなぁ〜!?

20. 探偵物語 TANTEI MONOGATARI

【出演者】薬師丸ひろ子、秋川リサ、岸田今日子、北詰友樹、坂上美和、ストロング金剛、加藤善博、三谷昇、林家木久蔵、山西道広、草薙良一、南雲祐介、清水宏、榎木兵衛、坂岸英理、大川陽子、桑田和美、太田真由美、高山成夫、斉藤建夫、島貫晃、若狭広海、檀喧太、庄司三郎、西村英子、飯島大介、昌子英理奈、吉田功、鹿内孝、中村晃子、蟹江敬三、荒井注(特別出演)、財津一郎、藤田進、松田優作【プロデューサー】黒澤満、長谷川安弘、柴垣達郎【監督】根岸吉太郎【脚本】鎌田敏夫、赤川次郎(原作)【音楽】加藤和彦【撮影】仙元誠三【製作】角川春樹【製作会社】角川春樹事務所【製作年】1983【上映時間】111′【封切日】1983.7.16

【あらすじ&感想】

 角川映画版「探偵物語」。

 夜、お手伝い.長谷沼君江(岸田今日子)の目を避けるために自分の邸宅の門を越える資産家の令嬢.新井直美(薬師丸ひろ子)。彼女はまもなく父親の関係でアメリカに飛び立とうとしていた。

 直美が通う叡智大学の所属クラブでは彼女のために送別会を計画していた。男に関しては自意識過剰で認識不足の直美であったがそんな彼女にも気になる永井裕(北詰友樹)という男性がいた。その永井と逗子海岸のホテルで一夜を過ごせるというその時にある男が突然出現した。

 その男は赤川探偵社の辻山秀一(松田優作)という探偵であった。直美は不審に思い、直ぐに警察にかけ込み、身元を洗うと辻山はある人物から彼女の事を尾行し、ガードすることを依頼されたと告白する。最初は嫌っていた直美だったが尾行の際の永井の一件や送別パーティなどを通して、次第に辻山に興味が惹かれて行く自分がそこにいた。

 実はその辻山には離婚した直木幸子(秋川リサ)という妻が存在した。幸子はクラブ歌手で現在はそこのオーナーといい関係になっていた。因果な事に辻山はそのオーナーの素行調査をしていた。その一方、そこにはもう一人、直美に関係する人間がバニーガールとして働いていた。彼女は仕事を辞めたがっていたがオーナーが脅しによってそれを拒んでいた。

 ある早朝突然、辻山のアパートに幸子が乱入してくる。オーナーが何者かによって殺されたという。この事件により幸子は警察から指名手配を受け、その上、殺されたオーナーの父が組長である暴力団の国崎組からも追われることとなる。

 直美の機転により一時危機を免れた辻山と幸子は彼女の計らいで彼女の邸宅に匿われる。そして直美は拒絶する辻山と一緒に真犯人を捜す決心をする。その捜査の途中で盗聴しているところを岡野(財津一郎)という組員に見つかり、その直後、彼らは長谷沼を拉致し、その引換条件として幸子を要求する。

 辻山は苛立ったが直美の一言で立ち止まり、盗聴テープを持参し、翌、正午に取引現場に向かうことにする。だが、その夜、愛し合う辻山と幸子に居たたまれなくなった直美は夜の街に繰り出し、初対面の中年男とラブホテルに向かう。そこで殺人現場となったホテルを見い出し、男をそのホテルに誘う。直美はそこで真犯人に直結する重要な事実を発見することになるのだが...。

 1983年当時は一世を風靡した角川映画のアイドル薬師丸ひろ子の映画として脚光を浴びた。それと辻山演じる松田優作の絡みは最後の2人が語り合う場面まで殆ど映画としての体をなしていなかった。

 一言でいえば直美に扮した薬師丸ひろ子の学芸会であった。松田優作もこの映画では主演ではないということもあり、気合いが通常の映画に比べて余り入っていなかったし、存在感も薄かった。

 又、秋川リサの大根ぶりには見ていて腹が立ってきた。ただ、救いであったのはお手伝いの長谷沼役だった岸田今日子の存在感の大きさとやくざ役で多数出演していた優作を慕う脇役達の面々、仙元誠三による撮影、それと二人で語り合う最後のシーンだけだと言っても過言ではない。

 この作品は松田優作ファンだけでなく、他の映画好き達とっても見るべきものはなかった映画だと言える。


サントラ
パンフ画像



19←→21

yusaku@unlimit517.co.jp