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3. 竜馬暗殺 RYOMA ANSATSU
【出演者】原田芳雄、石橋蓮司、中川梨絵、松田優作、桃井かおり、天坊準、野呂圭介、粟津號、秋本健、石井宣一、外波山文明、伴勇太郎、平泉征、山口勝、阿藤海、大島光幸、伊藤浩市、西村克己、赤石武生、椎谷健治、堂下かずき、谷正雄、つじあきら、藤沢義公、坪谷美鈴、和田沙菜恵、渡辺よし未、田根楽子、横山美穂、永井孝、亀岡利枝子、中小路翔、島咲子、篠原一郎、福島勝美、西園勉、吉村隆太郎、鈴木慎介、山崎弘通、大柴済、青木真知子、田村亮(特別出演)、山谷初男、田中筆子、川村真樹(友情出演)、田中春男(特別出演)【監督】黒木和雄【脚本】清水邦夫、田辺泰志【音楽】松村禎三【製作】宮川孝至【題字】野坂昭如【製作会社】映画同人社=ATG【製作年】1974【上映時間】118′【封切日】1974.8.3
【あらすじ&感想】
モノクロ映画。
慶応3年11月13日-大政奉還によって幕府に権力を献上させた土佐藩海援隊隊長だった坂本竜馬(原田芳雄)は幕吏を2名殺害した罪から指名手配を受けていた。その頃、彼は同じ土佐藩の仲間によって大宮の土蔵に匿われていた。だが、これは竜馬を暗殺するための罠であった。
彼は幕府と薩長連合、それと仲間であり、親友でもあった土佐藩陸援隊隊長の中岡慎太郎(石橋蓮司)からも命を狙われる羽目になっていた。その中でも竜馬は新しい戦術と武器それと権力の行方を案じている。もちろん、女の事も。
女郎の幡(中川梨絵)と遊ぶ竜馬の下に彼女の弟である右太(松田優作)という素浪人が現れる。実は彼も薩長連合に雇われた刺客の一人であった。この時、既に侍達の内ゲバが日常茶飯事に起こるようになっていた。
公郷達は借金苦から養豚業を営み、権力を我が物にしようとする薩長連合は武力制圧を目指して武力を調え始めていた。大久保利通(田村亮)と岩倉具視(山谷初男)も情勢を綿密に監視していた。その中で蚊帳の外に置かれていた土佐藩の中岡達は一向に動こうとしない竜馬に業を煮やし、暗殺やむなしと思っていたが遂に中岡自身も仲間によって自宅に拉致されてしまった。
そんな気持ちを知ってか知らずか竜馬は町民の「ええじゃないか」という乱舞に便乗し、途中、右太に襲われそうになるが彼を強引に仲間に引き入れ、中岡に会いに行くがそこで見たものは昔自分が手込めにした妙(桃井かおり)という女と慎太郎が拉致されている事実であった。
彼はこの危機も「ええじゃないか」を利用して3人(竜馬、慎太郎、右太)で逃走する事に成功する。この逃走の中、武力で権力を握ることに疑問を抱く竜馬に対して慎太郎は薩長連合に迎合し、自分達も権力争いに加わろうと諭す。
しかし、この説得は竜馬が計画していた5000丁のライフルがふいになるのと同時に彼に慎太郎を残し、幡と一緒に長崎へ行こうと決心させるのだが...。
松田優作が一番好きな役者である原田芳雄との共演が叶った作品である。
妙を演じる桃井かおりも今よりは垢抜けない「いもねえちゃん」という雰囲気で出演している。一番印象に残ったのはライフルの代わりに写真機が届き、それで竜馬、慎太郎、右太、幡の4人で写真を撮る場面で10分かかる間にとっている各々の格好が妙に残像として頭の中に刷り込まれた。
これはふと考えたことだがカラー映画とモノクロ映画を比較すると人々の深層心理の中により強烈な印象を残すのはモノクロの方なのではないかと思う。もちろんそれはどちらも良い映画でという条件はあるが。
それにしても最初に画面に出てきた優作を見た時に「太陽にほえろ!」のジーパン刑事.柴田純を彷彿させた。