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アレなんだよなぁ〜!?

5. 暴力教室 BOURYOKU KYOUSHITSU

【出演者】松田優作、舘ひろし、南条弘二、安西マリア、佐藤蛾次郎、山本由香利、佐藤秀光・村山一海・玉川雅巳・ジェームス藤木・水田晴幸・飯田和男・大久保嘉市・渡辺和裕(クールス)、河合紘司、神太郎、結城なほ子、田中久子、相馬剛三、小林稔侍、原田君事、亀山健也、五野上力、沢田浩二、横山繁、山浦栄、平井一幸、山田光一、津森正夫、松本智正、高品正弘、酒井努、宮地謙吾、栗原敏、溜健二、星純夫、山本緑、秋みちる、沢本ミミ、富岡淳子、村松美枝子、山中登枝恵、伊藤慶子、佐川二郎、安部徹、名和広、室田日出男、小島絹子、丹波哲郎(友情出演)【監督】岡本明久【脚本】岡本明久、神波史男、奥山貞行、福湯通夫【音楽】菊池俊輔、クールス(歌)【製作会社】東映【製作年】1976【上映時間】85′【封切日】1976.7.1

【あらすじ&感想】

 暴力吹き荒れる愛徳学園の新任教師となった溝口勝利(松田優作)。彼は喜多条仁(舘ひろし)率いる不良グループのいる3年C組に校長の命により配属になった。手荒い歓迎を受ける溝口。

 その後、理事長の娘のスキャンダルを収拾するための任を帯びた溝口は喜多条達の前である一面を見せてしまう。それで喜多条は暗い過去を暴くが煮えきらない溝口に業を煮やし、彼の妹.純子(山本由香利)を襲う。

 この事に気づいた溝口は喜多条を叩きのめすがこれが校内で行ったため新聞沙汰になり自宅謹慎処分になる。喜多条は退学処分になる。

 一方、自分達の利権を守るために校長は文武両道の新田勲(南条弘二)達のグループを使い、喜多条グループを押さえようとする。利権を暴こうとした女教師とそれに巻き込まれた純子が犠牲になる。純子はその後、死を迎えることになる。

 怒りを喜多条に向ける溝口だったが真実を知ると同時に学校に乗り込み校長を血祭りに上げようとする。そこにいた新田グループそして喜多条グループ。学園は遂に戦場と化す...。

 舘ひろしは今でも役の幅が非常に狭い大根役者だが自分のイメージとぴったりの不良暴走族の役はやはり迫力があった。人間何でも取り柄はあるものである。

 優作はいつも通り暗い過去を持つ男の役をやらせれば天下一品である。しかし、舘と違うのはその後の映画を見てもらえば分かるが全く異なる役にも挑戦している。たとえば、「家族ゲーム」「陽炎座」などで。そこが彼の芸の広さ、深さである。

 そして、この映画に関して言えば脇役にとてもいい人物を揃えている。上のクレジットを見れば分かるが今でも活躍しているバイプレーヤーがかなりいる。

 この映画はB級映画の範疇ではない。場面場面の緊張感、配役の適材適所のみならず、その当時の不良のあり方、学校ぐるみの汚職、優等生の関わりや親子関係などの様々な問題をも提起している。映画というのは脚本と俳優が揃ってやるものだということがこの「暴力教室」を見ると理解出来る。是非一度ご覧下さい。


サントラ



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